こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation
塚越 則子(つかごし のりこ)です。
今日シンガポールはHari Raya Hajiというマレー系シンガポール人の人達のお祝いの日で祝日です。シンガポールは日本とは異なり、国の祝日はそれぞれの民族のお祝いの日になっています。
今年は、会食にも人数制限があるためか人の往来は例年より少ないものの、ご近所ではお祝いの食卓に並ぶご馳走の仕込みをしているのでしょう。早朝からスパイスの芳しい香りが風に乗って運ばれてきます。ミーゴレン、ナシゴレンは日本でも人気ですね。ゴレンは炒める、ナシはご飯。それぞれマレー風の焼きそば、チャーハンです。
シンガポールは多民族国家で、異なる民族がお互いの文化を守って生活しています。高層住宅が中心で、私の住むコンドミニアムも中華系、マレー系、インド系、欧米系、と様々な人種が暮らしていますが、今日も敷地内のスイミングプールでは、子供たちが一緒に仲良くはしゃぎ合い笑っていて、とても楽しそうです。このような光景はシンガポールではごく一般的です。
狭い国土に共存しているため、お互いを尊重し合いながら快適に平和に安全に暮らせるように、シンガポールには日本と異なる様々な法律があり、シンガポール人、外国人に関係なく、法律を遵守しない場合は厳罰に課されます。ピアノ教室も日本とは事情が異なっていますよ。当ピアノ教室は、シンガポールのお教室ガイドラインに沿った出張レッスンです。
日本は、この数ヶ月の新型コロナウィルスCOVID-19 に対する感染防止策が自覚を促す自粛要請であるように、シンガポールのような一歩間違えば「国外追放」にあたる厳格な法律での取り締まりはないものの、ご近所に配慮して、協力しながらお互いの快適な住環境を守ることには変わりなく、最近は自宅で開業する方が増えたことも影響して、住まいが集合住宅の場合、賃貸、分譲いずれも1室を教室やサロンとして利用する場合には届け出が必要となっており、ピアノ教室は防音室の設置を義務付けているところも多いようです。
マンションの1室を教室やサロン、事務所として利用することは可能?
ニューノーマルのオンラインピアノレッスンに必要な知識を得るためのグループに参加しました。
世界各地に住む日本人がメンバーで、それぞれの業界における指導のプロフェッショナルばかり。定期的にオンライン上で集結し、新しい時代の新しい生活様式に合ったオンラインを使用したお教室のあり方についてのディスカッションをし、共に学んでいくアグレッシブな集まりです。
先日そのグループを通じて、お隣の国マレーシアで20年ピアノの先生をされている方とお知り合いになりました!
マレーシアとシンガポールはお互い密接な交流があり、駐在員の方々のスライドも頻繁にあるため、この20年の間、お互いの生徒さんの行き来があったかも知れないと思うと胸が熱くなりました。
お互い日本を離れて異国で長年ピアノ講師をする同士でしか分かち合えない共感があります。
私がシンガポールでピアノ指導を始めたのは30年近く前。当時日本人ピアノ講師は誰もいなくて生活環境も今とは大きく異なり、個人のピアノ教室やピアノレッスンに関しての情報は探しても何もありませんでした。
ゼロからスタートし、全てを生徒さんや保護者の方々と築いてきた今日までの歩みを振り返った時、私が紆余曲折しているのと同じ時代に、文化や風習が日本とはまるで異なるお隣の国マレーシアでも20年の間、1人で黙々と土を耕し肥料を与え、地道にコツコツと時間をかけて「ピアノの花」を咲かせることに情熱を傾けていた日本人の先生がいらしたのだと知ったことは私にとって次の時代へと進む大きな励みとなりました。
2020年7月、シンガポールのニューノーマルピアノレッスンが始動しました。
改めてニューノーマルの時代でもシンガポールの日本人ピアノレッスン界の新たな道を切り拓いていく決意を新たにしています。