こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation 講師の
塚越 則子(つかごし のりこ)です。
当ピアノ教室は、シンガポールで最も長い指導歴を持つ日本人のピアノの先生が主宰している、出張専門のピアノ教室です。
1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。
シンガポールは日本とピアノ教室の事情が異なり、法律により、講師の自宅でお教室を開講することは認められていません。
当ピアノ教室は、シンガポール政府の定めた法律を遵守した、講師が生徒さんのお宅に出向いてレッスンを行う、出張ピアノ教室です。
講師 塚越 則子(つかごし のりこ)は、ヤマハ認定グレードにおいて、ピアノ、エレクトーンの演奏、指導共に最高位のグレードを保持する指導者であり、鍵盤楽器のプロフェッショナルです。
明け方に、もと生徒さん「あずちゃん」の夢を見ました。
本帰国からかなりの年数が経つのに?
実際はもう立派な大人で、今年の始めに結婚もしたというのに?
ご結婚おめでとう!〜あずちゃん10歳から17歳までのシンガポールピアノレッスンの思い出。
夢の中のあずちゃんは高校1年生くらいで、レッスンのあとの雑談の中で
「先生、わたし、実は最近は朝5時まで勉強してるんです」
と、いきなり爆弾発言。私は驚きのあまり
“先生は5時に起きてるのよ”という言葉を飲み込み
「え、ちょっと待って!大丈夫なの?ちゃんと食べてるの?寝不足はダメよ」
と、しきりに身体の心配をしながら、私よりも背が高いあずちゃんのことを、後ろからハグしているのでした。
レッスンの帰りには雲行きが怪しくなり、いくら待ってもタクシーが捕まらず、そうこうしているうちに、その後のスケジュールを確認しようとしても、何故かその日の曜日すら思い出せなくなり。。。
確か今日は、オンラインレッスンが控えていたはずなのに、こんなに遅くなったら、もう間に合わない!
と、右往左往しているところで目が覚めました。よくありがちな「夢でよかった!」のパターンです(笑)
ここまで読み進めて、現実とリンクしているのかしらと心配くださった方、どうぞご安心ください♡
オンラインレッスン2週間目を迎えた昨日は、7人の生徒さんが元気に、いつもと変わりなくレッスンを受講されました。
特記すべきは、小6のKちゃんの、ピアノレッスンへの取り組み方への進歩です。
もしかしたら、2人は全違うタイプの性格だけれど、無意識のうちに、Kちゃんの凛々しい姿に未来の「あずちゃん」を重ねていたのかも知れません。
当ピアノ教室のレッスンでは、コミュケーションを大切にしています。
Kちゃんは、とても真面目で練習熱心な生徒さんです。
先生に言われた通りのことをキチンとこなす優等生。
学習塾であれば「よい生徒さん」のお手本は、きっとこんな感じのイメージだと思います。
もちろんピアノでも、良い生徒さんには違いありませんが、基礎を学ぶ時期を過ぎたKちゃんは、そろそろその上の「音楽的表現」を深めるための「自発性」が求められる時期。
指導者としては、いい意味で欲を持って、さらに高みを目指していってもらいたいところ。Kちゃんには十分にその実力が備わっています。
だから、ピアノの演奏技術の習得だけに満足せず、Kちゃんの持つ個性を、伸び伸びとピアノの演奏で「魅せる」ことを知って、新しい喜びを知ってもらいたい!
このオンライン期間中、私はKちゃんに
自分の目指したい音のビジョン
ピアノを弾いて「なりたい私」
へも意識が向くように、アドバイスを伝える時にひと工夫して、考えたり、選択する機会を作って、音への感受性を高める働きかけをしてみたところ
少しずつKちゃんの反応に、今までとは違う変化が見られるようになりました。心なしか話声のトーンも上がったようです。そして昨日のレッスンでは、ついに自分から
「ここがうまく弾けないのが気になっています」
と、苦手な場所のフレーズを弾いて、どうしたらいいのか解決策を尋ねてきたではありませんか!
大進歩です。何回か練習をすると、手応えが掴めたようで、16分音符の部分で指がよく動くようになって満足げな表情のKちゃん。
早速、画面に「よくできました」のスタンプを表示して大絶賛の、則子せんせーです♬
Kちゃんの気持ちが、レッスンを「受けている」からレッスンに「参加している」に格上げされたことで、さらに積極性が増して、これからますます上達が期待できることでしょう。大人の階段をまた一歩昇ったね♬
ピアノレッスンは、教わる側、教える側の良好なコミュニケーションが成り立ってこそ、より素敵な音楽を作り上げていくことができます。だから
時には、おしゃべりタイムも大切。
もちろん”適度に”の注釈付きです(笑)。好きなこと、得意なこと、嬉しかったことを一緒にシェアしてくれるのは、それだけ「心を許している」という証なので、とても嬉しいですよ。
心を開いて、それを相手が受け入れてくれた
この経験は「安心感」に繋がります。
特に、子どもへの良いピアノ指導のためには「信頼感」を得ることが大前提。
この人は私の(ボクの)味方だ
その揺るぎない確信が根底にあるからこそ、時には厳しいアドバイスも、先生として認めた上で「わたしの(ボクの)ために言ってるんだなと納得して受け入れてもらえるのです。
子どもは大人の「本気度」を肌で敏感に感じ取ります。嘘偽りがない分、実にシンプルです。こちらの熱意や愛情をストレートに真正面から受け止めて、真剣に応えようとします。
子ども達はみんな、誰に教わるでもなく、音楽は言葉を超えたコミニュケーションだと知っている
わたしはそう強く信じています。
ピアノの先生として、音という、見えない、形のない、神聖な存在を通してお子さんの成長に携わていくことは、とても重い責任が伴います、しかし、だからこそやりがいがあり、私にとって人生を賭ける意味があります。
生徒さん、保護者の方々の存在があって初めて、ピアノの先生としての私の存在があります。
「こんな時代」になって改めて思うのは、シンガポールに移住して30年、今までいろいろなことを経験してきたけれど、自分の信念を貫いて、ずっとピアノの先生を続けてきて本当によかったということ。
今日も感謝の心を込めて、音楽の力を届けます。
♬おまけ♬
規制最強化を受け、ほとんど引きこもっておりますが、ご招待を受け、サクッ!と久しぶりに外出をして鰻をいただいてきました。
シンガポールには、鰻の美味しいお店が、たくさん揃っていますが、私は個人的に老舗の「竹葉亭」さん推し。
シンガポールへの進出は、私の来星した年と同じ1992年なので、ひときわ思い入れがあります。
当ピアノ教室のレッスンは、新時代にふさわしい、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。