こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation 講師の
塚越 則子(つかごし のりこ)です。
今日も昨日に続いて、大人ピアノのレッスンに関する話題です。
昨日の記事はこちら。
先日、大人ピアノレッスン生のYさん(40代男性)からいただいたメッセージに、指導者スピリットを掻き立てられるような、素敵なお言葉がありました。
Yさんは昨年に続き、2年連続で発表会でショパンの大曲を披露されます。今年演奏されるのは、かの有名な「別れの曲」。
序盤のメインテーマと後半の再現部の奏法の違いや、中間部のテンポの揺らし方や和音のバランスなど
レッスンではじっくりと時間をかけて、細部にこだわり【最高の出来栄え】を追求しています。
そこには妥協が入る余地などありません。
Yさんも私と同じく、納得できるまで、物事を深く突き詰めて、自分を追い込んでいきたい【職人気質】なのでしょうね(笑)
Yさんは、ご自身の世界観を数分間の演奏で表現すべく、日々研鑽を積み重ねてこられ
いま、ようやく一つの形が見えてきた段階に到達しつつあります。
次にどんな曲に取り掛かろうかな?
Yさんの頭の中には、はやくも次の目標が芽生えているようです。ワクワクしますね。
先日は、ある作曲家の1曲を挙げられ、「次の目標にどうでしょうか?」とご質問を受けました。
あえて、今までとはガラッと違う系統の曲に挑んでみたいのだそうです。
私はそこに、Yさんのピアノに対する並々ならぬ意欲を感じました。
コンフォートゾーンを抜けだして。
これはYさんのメッセージにあった言葉です。
コンフォートゾーンとは自己啓発などではよく使われるワードですが「安全な領域」や「快適な領域」という意味がある言葉で、人間が成長するためにはこの安全な領域から抜け出す必要があるといわれています
コンフォートゾーンを抜け出すと視野が広がり、見えなかったことがわかるようになり、物事の理解が深まります。
しかし一方で、コンフォートゾーンを抜け出すと、今までのスキルや経験値では通用しないこともたくさん出てきます。
できていたことができなくなることも一瞬ありますが、その期間を我慢して乗り越えると、今までにない、大きな成長を遂げます。
プロのアスリートがフォームの改善に取り組み、記録を伸ばすプロセスと一緒ですね。
コンフォートゾーンを抜け出すと、今までとは違った努力を求められるので、より集中力が高まり、自己価値を高めることにも繋がります。
とはいえ、布団の中から出るのが辛い冬の朝のように、コンフォートゾーンを抜け出すには、自分自身にプレッシャーを与えなければなりません。
自分への厳しさや強い覚悟がないと、次のレベルに到達できないということ。
「いままでの親しんだやり方」
「慣れている方法」
だけを信じて、ただ真面目に突き進んでも、コンフォートゾーンを突破することはできず、大きな目標を達成することはできないのです。
人はどうしてもラクな方に流されがちで、つい安定を求めがちですが、大きな成長や変化を望むときには、違和感を覚えたり不安を感じる環境にあえて身を置くことで効果が上がります。
コンフォートゾーンに居つづけることの最大のデメリットは、《現状維持を選択することによって次なる成長を実現することが難しくなってしまう》ということです。
厳しい見方をすれば、現状維持は停滞ではなく衰退を意味しています。
身近なもので例えると、みなさんは、普段使うスマホやPC、さまざまなアプリを絶えずアップデートしてメンテナンスをしていますよね?
更新をすると、連動して設定が変わったり、再起動を求められることもあるため、それを億劫に感じて作業を先延ばしにしたり見送っていると、やがて機能にも支障が出始め、デバイスは、その役目を終えなくてはならなくなります。
これからの生き方をピアノで学ぶ。
新型コロナ肺炎によるパンデミックで、私たちは、多くの初めてを経験し、そこから多くの学びを得ました。
いつも通りを変わらずに維持できたら、それでとりあえずなんとかなる
そんな呑気な感覚で生きていられた時代は、もうとっくに終わったと私たちはいま痛感しています。だから
昔の成功体験をなぞりながら小さな世界に安住し、自己満足している場合ではありません。
イマドキを肌感覚で実感し
時代の流れに俊敏に乗る
ピアノに限ったことではなく、これらは、新しい時代を賢く、ラクに生きていくためのキーワードとも言えると思います。

あえて快適な空間を飛び出して、新しい課題に果敢に挑戦しようと立ち上がるYさんの心意気は
コンフォートゾーンを抜け出すのではなく
コンフォートゾーンを広げる
といった意識が正しいのではないでしょうか。
レッスンを受講されて以来、Yさんの成長曲線は、鋭い右肩上がりを常にキープです。
毎回必ず何かしらの学びを得て、自分のものにされているのはとても素晴らしい!!!
ピアノレッスンを価値あるものにしようという気迫が色濃く感じられるのは、Yさんの物事に取り組む姿勢の《本気度の高さ》と《時流を読み取る感覚の鋭さ》だと私は感じています。
まさに最先端を生きるビジネスパーソン!
Yさん、これからも目の前に立ちはばかる限界を、共に力を合わせて突き破り、時にはよじ登りながら(笑)
ビアノを奏でる楽しみのスケールを、どんどん拡大していきましょう!
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、新時代にふさわしい、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
当ピアノ教室は、シンガポールで最も長い指導歴を持つ日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。
1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。