こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation 講師の
塚越 則子(つかごし のりこ)です。
今日は、まず最初に、昨日の午前中最後の出張レッスン先での、子どもレッスンのお写真をご覧いただきましょう。
笑顔全開♬
土曜日の午前中最後のレッスン先はYさんファミリーです。
Mちゃん(5歳)。Wちゃん(7歳)、お父さんがレッスンを受講されています。
お父さんもピアノにロックオンの毎日♬
昨日は、ちょっと【計画】していることがあるため、Wちゃんのピアノレッスンの途中で、学校で指導を受けているバイオリンも聴かせてもらいましたよ。
といっても、私は、鍵盤楽器を網羅するだけで手一杯なので、バイオリンにまで手を広げる予定はございません(笑)
期待を上回りたい。
当ピアノ教室のレッスンは、ピアノ経験者の保護者の方々が想像する【かつて通ってきた道】とは、少し違うかも知れません。
Wちゃんのお母さんが、以前、ビックリした表情で、こんなことをおっしゃっていました。
「私も子どものとき、ピアノを習っていましたけど、こんなとこまで教えてはもらわなかったです!」
後ろに回り込んで、手を添えながら、フォームの修正をしていたときでした。
おうちの方の想像を上回るレッスンをしたいなといつも思いながら指導にあたっています。
それができるのが、本物のプロだと信じているからです。だから
いい意味で期待を裏切りたい。
ピアノ指導の方法って、昔より格段に進歩しているのをご存知ですか?
スポーツの世界も一緒です。
令和の現代、足腰を鍛えるためにうさぎ飛びをさせたり
根性を鍛えるために、水を飲むのを禁じたりするスポーツ教室は存在しませんよね?
常識と思い込んでいることは、ただのこだわりだったっていうこと、実は結構世の中にはたくさんあると思うんです。
ピアノレッスンに目を向けると
◆指のエクササイズは、ハノン、チェルニーを使わないといけない
◆基礎を身につけるにはクラッシックを弾かないといけない
これらは、一部の狭い世界のみで信奉されている、偏った考え方に過ぎません。こんな話をすると
「ハノンやチェルニーを否定するなんて!」と早合点する人がいるかも知れませんが
私は、ハノンもチェルニーも好きですよ。自分が長年お世話になってきたテキストとして絶大な効果を実感していますし、感謝して信頼もしています。当然、思い入れもあります。
私がいいたいのは、基礎を固めるための方法や、上達するための道は一つではないということ。
基礎を学ぶと一口に言っても、「これが最上級かつ最速」などといった王道など、どこにも存在せず、その方法は生徒さんの数だけ無限にあると言っても過言ではありません。
しかし、子ども時代にピアノを習った経験があり「ある程度できた」と自負している方ほど、とかく「こうあるべき」と、形ばかりに気を取られ、そこから抜け出せない傾向にあるのではないでしょうか。
それでは本質を見失ってしまいます。
大切なこと….ピアノレッスンの本質は、子どもが心から音楽を楽しむための土台づくりですよね。
当ピアノ教室の子どもたちは、本当にいろいろです。
誰一人として同じ子はいません。
何にも言わずに出来る子もいれば、
何回言ってもなかなかできない子もいます。
でも、どんな子が来ても私がすべきことは
勝手なレッテルを貼らず、その子の可能性を信じること
子どもには、それぞれいろんな一面があり、 それぞれにたくさんの可能性を秘めています。それなのに
「この子はこういう子」「これをやらなければダメ」と決めつけてしまっては、それ以上の期待を持てなくなってしまう。
大人が勝手に貼ってしまったレッテルで、 子どもたちの未来の可能性を狭めてはいけない。
私は、そう思うのです。
当ピアノ教室の教育法は、それぞれの生徒さんの「才能のかけら」を見つけて、ピアノへの興味に結びつけていく指導です。
昨日のレッスンで、Wちゃんは、最近ハマっている、あるアイドルの曲のメロディの最初の部分を弾いて聞かせてくれました。
歌の曲なので黒鍵のオンパレード。(歌いやすい、声を出しやすいキーは、ピアノ弾きにとってイジワルで難易度の高いキーでもあります)
お父さんが、耳コピして、カンタンな楽譜を書いてくれていました。(さすが!)
しかし、それでは満足できないWちゃん!
実際の原曲のキーは半音低いことを、耳で聴いて理解しているからです。
特別な音感トレーニングなどをしているわけではないにもかかわらず、ここ2年あまりのピアノレッスンを通じてWちゃんの音への感性がこんなにも高まっていたことに私は感動を覚えました。
普段からオリジナルの曲を作って遊ぶのが好きなWちゃんです。
「まだ早いから、ハ長調(全部白い鍵盤)で弾きましょうね」
といえばラクチンだけど、それなら遊びの範疇でしかありません。
そこで私は、Wちゃんの耳の良さと美意識を尊重し、好きな曲をピアノで「キチンと」弾いてみたいという好奇心を満たすためにオリジナルキーでの指導に、あえて挑むことにしました。
一気にシャープ5つです。かなりの飛び級です。シャープ5つはクラッシックの世界では、もっともっと先にならないと弾かせてはもらえません。
ブラームス、シューベルトのソナタやショパンのエチュードのレベルですよ!
「黒い鍵盤がたくさんある曲は難しい」という固定概念のないうちに、いろいろな調号の曲を弾いていれば、ガッツリ譜読みの勉強にもなるし、黒鍵への抵抗が生まれることも避けられる、というのは指導者目線の勝手な目論見でしかありませんが
好きな曲を弾いて楽しみながら知らず知らずのうちに努力を重ねて、それが普段のレッスン以上の大きな学びに繋がって実力がつくのならば、生徒さんにとっても、おうちに人にとっても、こんないいことはないではありませんか!
この曲は、さらにサビに移る時に数小節だけシャープへの転調もあります。盛り上がりの部分で、ドラマティックな転調の快感を味わう豪華な「おまけ付き」。これは実際に弾いてみなければ味わうことのできない感覚ですよ。
さらに特筆したいのが、リズムのトレーニング。
クラッシックだけを学んでいると、リズムの理解や演奏力が、どうしても劣ってしまい、ポップスの曲のノリについていけません。
だから「好きな曲」を自分で弾いたとき、何かおかしい、どこかが変?な演奏になってしまうのですね。
わからないところや曖昧な部分が取り残されたり、いい加減に弾いて、結局中途半端な出来栄えになってしまいがちなのも特徴ですが、自覚のないまま自信たっぷりに弾いているケースもあります。楽譜上は正しいからです。
閉ざされた部屋の中で、1人でピアノを楽しむ時代は終わっています。
今はストリートピアノも再開されましたし、ネット上でのセッションも盛んです。
ヤマハのSYNCROOM(シンクルーム)がその代表格ですね。匿名のメンバーでオンライン上でバンドを組むこともできます。実際プロも、好んで利用していますよ。
Wちゃんは、きっとこれからも、先人たちの張った余計な、そして意味のない境界線に縛られることなく、自由自在に音の世界での楽しみのスケールをグングンと広げ、新境地を開いていくことでしょう。可能性は無限大。
さぁ、大きな期待を込めて、これから譜面起こしの作業に入ります♬
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、新時代にふさわしい、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
当ピアノ教室は、シンガポールで最も長い指導歴を持つ日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。
1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。