こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation 講師の
塚越 則子(つかごし のりこ)です。
今日は、昨日の出張レッスンで撮影した動画をみなさんにご覧いただきたいと思います。
「今日は演奏を撮らせてもらうね!」
の一声をかけてからスタートしたレッスン。
Yちゃんは、ピアノ歴、約4年の小学4年生です。昨日は「蝶々(ゲール) 」という、ピアノ中級者のレパートリーの前半部分を、みっちりと集中して弾き込みました。
といっても、ただ、やみくもに、何度も繰り返し練習するのではなく
❤︎間違いやすいところは、どうしてそうなるのか
❤︎間違えないようにするには、どうしたらいいのか
❤︎さらに、いい音を出すには、どうしたらいいのか
など、Yちゃん自身にも頭を使って一緒に考えてもらいながら、レッスンを進めましたよ。Yちゃんのレッスンは、いつもお母さんがつきっきりで付き添い、《応援団長》さんとして場を盛り上げてくださいます。
昨日も笑いの絶えない楽しいレッスンでした。お母さん、いつも私のテンションにお付き合いいただいて(笑)どうもありがとうございます!
当ピアノ教室の小学生レッスンでは、生徒さん自身にもいっぱい考えてもらいます。
意外かもしれませんが
ピアノレッスンでは、思考力も養うことができるのですよ。
自分で問題をクリアしていくうちに計画性もつき、自己肯定感も高まります。
やがて自信がついてくると、失敗を恐れずに難しいことにも挑戦していく積極性も身につきます。
といっても
もし【レッスン現場の実情】を実際に目にすることなく、離れた場所でピアノの音だけを聞いていたら
何回も何回も、同じところばかり弾かされて
うちの子は、とんでもない苦行?!を強いられているのでは。。。
と勘違いされる方もおられるかもしれません。
ピアノを習った経験が全くなかったり、子ども時代にピアノをちょっぴりかじり、厳しく叱られたなどの苦い思い出を持つお父さん、お母さんならば、なおさらです。
譜面の通りに音が出せる、その先にある「芸術性を磨く世界」の扉があることを、ご存知ないかも知れません。 それゆえに
ピアノを習う=娯楽
のようなイメージでとらえてしまい、反復練習の意味や、その練習で身につく「社会に出た時に役立つ人間力」の価値に気がつけないかもしれません。または、その反対に
努力=歯を食いしばって苦しみに耐えるもの
と極端に考えて、尻込みしてしまうかもしれません。
だけど、それって、とっても、もったいないです。せっかくピアノを習うのに・・・
たとえば、補助なしの自転車に乗る練習をしたときのことを思い返してみてください。思うようにいかなくて投げ出したい気持ちになった経験はありませんでしたか?
「もういやだ」
「やめたい」
「自転車なんて乗れなくてもいい」
何かに取り組むとき、子どもは誰でも最初のうちは夢中になります。周りの大人が驚くような集中力を発揮して、急激な伸びを見せることだってザラにあります。しかし、何事も続けていけば壁にぶつかるときが必ずある。そんなとき
「そうか、そうか」
「それなら無理しなくていいよ」
そう言って、途中で投げ出すことを繰り返していたら、子どもは、いつまでたっても「何かをやり遂げる成功経験」を積むことができず、心の筋力を養うことができません。
親なら誰もが子どもに苦労をさせたくないと願うものですが、人生には挫折はつきもの。思うようにいかないことから逃げることしか処世術のチョイスがなければ、せっかくのチャンス逃してしまうことだってあるのではないでしょうか。
ピアノレッスンで子どもの感情に寄り添うことは、とても大切なことだと私は思っています。いやだと思うことを無理強いしても意味がないからです。
でも、「寄り添う」ことと「いいなりになる」ことは違います。そこを混同してはプロとして失格。だから私は指導者として一線を引いて、けじめをつけることを常に心掛けています。
それが大切なお子さんの音楽人生を預かっている、先生の立場としての責任でもあると思っているからです。
さりげなく導いていくことができれば最高だけど…..
わたしもまだまだ 私情を挟まずにいられるほど成熟した人間じゃないので、つい
ピアノ最高だよ!
と、熱く前のめりになってしまい、反省することもしょっちゅう。このあたりは、まだまだ修行が必要ですね。
目標は人それぞれ。 頑張ることの意味も人それぞれ。
頑張ることを楽しみながら前に進まないと 意味がない。
ピアノも勉強も。
もっと幸せを感じたいから努力する。
これって忘れがちだけど、 基本中の基本だと思います。
Yちゃんのいいところはたくさんあるけれど、昨日のレッスンで特に改めて感じたのは
言われたことを素直にやってみるところ
できる、できないではなく、好き、嫌いではなく、まず素直に従う。
これって「レッスン」という場では、とても大切な心得。なぜかというと
先生は、かつて生徒と同じ道を通ってきた仲間であり先輩だから。
そのほうが絶対いいよって経験上わかっているから、あえて伝えているのです。もしかしたら嫌な気分かもしれないけれど・・・それもちゃーんと理解した上で、です。
Yちゃんくらいのレベルになると、音楽的な知識も身について、新しい曲を練習する時にも自分なりの方法や解釈もできてきます。もちろんそれで問題なければいいのですが、もっとよくなるために、時には軌道修正が必要な時もあります。
その時に素直に聞く耳があるかないかで結果は大きく違う。
Yちゃんは向上心の塊のような性格なので、誰かから教わらなくても、ピアノがうまくなるためには、自分はどのようにふるまえばいいのかを熟知しています。
「正しい努力の仕方」をちゃんと知っているのです。それがYちゃんの上達に大きく影響していることを実感した昨日のレッスンでした。
※Yちゃん、次はPをやるよー(まるで暗号のようですね 笑)
「蝶々」前半部のレッスンより。
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、新時代にふさわしい、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
当ピアノ教室は、シンガポールで最も長い指導歴を持つ日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。
1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。