こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation 講師の
塚越 則子(つかごし のりこ)です。
当ピアノ教室は、シンガポールで最も長い指導歴を持つ日本人のピアノの先生が主宰している、出張専門のピアノ教室です。
1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。
シンガポールは日本とピアノ教室の事情が異なり、法律により、講師の自宅でお教室を開講することは認められていません。
当ピアノ教室は、シンガポール政府の定めた法律を遵守した、講師が生徒さんのお宅に出向いてレッスンを行う、出張ピアノ教室です。
講師 塚越 則子(つかごし のりこ)は、ヤマハ認定グレードにおいて、ピアノ、エレクトーンの演奏、指導共に最高位のグレードを保持する指導者であり、鍵盤楽器のプロフェッショナルです。
昨日は、規制再強化最終日のレッスンでした。
9/27から始まった今回の規制再強化。当ピアノ教室では、第3回目となったオンラインレッスンのシーズンの行程を、10/9の昨日、無事に全て終了しました。
今回のオンラインレッスン期間中も、生徒さんたちの目覚ましい進歩や微笑ましいエピソードの数々を通して、保護者の方々には、制限のある毎日でも、ピアノが生活に身近にあることの喜びを感じていただくことができました。
シンガポールの出張ピアノ教室/【規制再強化Day1】祝!オンラインレッスンデビュー5歳ちゃん♬
「はじめまして」はマスク姿「またね」はオンライン〜りょうくんとのシンガポールのピアノレッスンの思い出。
シンガポールの出張ピアノ教室/オンラインレッスンでもオシャレ全開なわ、た、し♬(6歳Hちゃん)
シンガポールの出張ピアノ教室/規制再強化中の大人レッスンの対応について。
シンガポールの出張ピアノ教室/オンラインレッスン期間中だけのお楽しみ?!【小学生編】
オンラインならば結構です。
〈うちはオンラインは結構です〉
〈出張レッスン再開までお休みします〉
この一年半あまりの間、急激な時代の変化に対応しようと、オンラインレッスンの方法を必死で学び、慌てて準備をしても、保護者の方から、このようなお言葉が返ってくることがあったと、ピアノ先生仲間の何人かから聞いたことがあります。
今まで経験したことのない、想像すらしなかった現実社会を、私達は今生きていますから、〈よくわからない未知のもの〉を受け入れることに尻込みしたり、ためらってしまう気持ち、とてもよくわかります。
先頭を切って舵を取るべきピアノ指導者ですら、先入観や固定概念にとらわれて、オンラインレッスンを導入するために新しいことを学ぶことを拒否したり、高みを目指す世界への扉を、自ら閉ざす方達もおられるようですから無理もありません。
当ピアノ教室では、シンガポールで一番長い指導歴の日本人のピアノ教室というキャリアを活かして、コロナ禍での出張レッスンでの感染防止対策に、一歩先の取り組みを導入して、常に万全の策を講じてきました。
シンガポールの出張ピアノ教室で唯一!【安全】講師はART(抗原迅速検査)を定期的に実施しています。
今回は、規制再強化が発表される前に、すでに市中感染者の急激な増加への保護者の方々の不安の高まりを察知していたので
保護者の方々に安心していただくため、事前にお知らせメッセージを配信して、状況が変化した場合の具体的な指針のご案内を完了していました。
その時点ではまだ、自宅での個人授業がオンラインへの移行になった場合についての言及はしていたものの、それはあくまで「最悪の状況」としての位置付けだったため
速報が入り、翌週からオンラインレッスンへと移行せざるを得ないと知った時は、信じたくない気持ちの方が勝り、何も手に付かないほど激しく落ち込んでしまいましたが
状況に柔軟に対応してベストを尽くしていくしか、生きる道はありません。
どんな状況でもピアノを学ぶ環境を守り抜き、前進を続けるために最善を尽くすことは「シンガポールのピアノのお母さん」としての責務だという、揺るぎない信念があるからです。
当ピアノ教室の子どもの生徒さんは、今回の規制再強化の間、オンラインレッスンになっても1人として休講を申し出ることはなく、全ての生徒さんが元気にレッスンを継続されました。
先行きが見通しにくい毎日が依然続いていますが、大切なお子さんの音楽人生を、当ピアノ教室に丸ごと預けてくださる保護者の方々に、改めて心よりお礼を申し上げます。
シンガポールの新型コロナ肺炎の規制は、日本国内のような要請レベルではなく、法的な効力がありますが
規制が変わるごとに一喜一憂して、その度振り回されて右往左往しないためには、常に先を読んで準備を整えて、いざというときのオプションを複数用意しておくことが何よりも大切。
今回のオンラインレッスンでは、シンガポール国内でワクチン接種が進んでいることで前回までと大きく異なっている部分がありました。
私はそこに着目して、今後の動きの流れを分析し、今月のレッスンスケジュールに大胆な変更を2つ加えることにしました。その1つが
第1週目の金曜日、土曜日をお休みにして、第5週目にレッスンを実施すること。
当ピアノ教室は1ヶ月に5週目がある曜日は、最終週のレッスンがお休みです。
10月は金曜日と土曜日が5週目まであります。規制再強化の期間は10/10までですから、2週目からレッスンを開始すれば、たとえば土曜日であれば、オンラインレッスンはピンクの◯印の一回の実施だけで済みます。
といってもこれは、予定どおりに10日以降規制が緩和されればの話。
ピアノへの情熱の赴くままに、規約に縛られずにフレキシブルな対応ができるのは、1人で切り盛りしている、個人教室ならではの強みといえますが
規制が無事に緩和されるかどうかは・・・シンガポール生活30年の則子先生ならではの「カン」だけが頼りです。
備えがあってもいつ、どのように状況が変化するかは誰にもわかりません。
軽はずみに油断はできないのはもちろんですが、信頼に応えるピアノ指導のためには、力の出し惜しみをしたり、なりふり構っている余裕などなく、常に全力を出し切る必要があります。
得体の知れないウィルスは、人々の心情を察して手加減してくれるほど甘くはないのですから。
さて、オンラインレッスン最終日となった土曜日の昨日。
私は、自分の限界に挑むべく、ある一つの挑戦を決行しました。
今日で一区切り。今日を乗り越えれば明日からは、もっとよくなる! 私を突き動かしたのは、心に湧き上がる強い確信だけです。私が挑戦したのは
1日のレッスンの中で、ワクチン接種を完了している学生の生徒さんのレッスンを出張レッスンで行い、12歳以下の生徒さんのレッスンをオンラインで行うという
出張レッスン+自宅でのオンラインレッスンのハイブリッドスタイルのレッスンの実施
初挑戦を前に、気持ちに身体がついていけなくなることを、まず一番に心配しました。(いいお年頃ですので・・・笑)
私が使い物にならなくなってしまったら、全てがストップしてしまい、お話になりません。しかしおかげさまで体調万全で臨むことができ
もう、こんな経験は、一生のうちで何回もできないだろう
というくらいに充実感に満ちた、エキサイティングな1日を過ごし、私の「読み」は吉と出て、出張個人レッスンへの規制は、10/10をもって、無事解除されることとなりました。
これもひとえに、音楽の力の後ろ盾、そして音楽の力を信じてついてきてくださる生徒さん、保護者の方の心強い存在があってこそです。
生涯思い出に残るであろう「コロナ禍で、自分の限界に挑んだ、規制再強化最終日の1日」。この記録が薄れてしまわないないうちに形に残しておきたい。
そこで今日は、2021年10月9日土曜日のレッスンの様子を、時系列で簡単に振り返ってみたいと思います。
❤︎5:00 起床
いつもどおりの時間に起きて、家のことを済ませ、ブログの構成を大まかに決めた後、出かける準備。
自宅からのレッスンへの移動は、レッスン間の移動と同じようにタクシーを使用していますが、土曜日は、運転慣れしていない人が街へ繰り出すせいか、事故が起こりやすいことを経験から学んでいるので、平日よりも時間の余裕を見るようにしています。
生徒さんのご自宅の最寄り駅までタクシーで向かい、そこからは散歩を兼ねて、時間調整をしながら遠回りをしてテクテク歩くのがお決まりパターン。
たとえ、ほんのひと時でも、自然と触れ合う時間が持てると心が落ち着きますね♬
❤︎8:00 レッスン開始
この日のレッスンは、Dくん、Kちゃん姉弟のレッスンからスタート。2人とも1時間ずつのレッスンです。Dくんのレッスンを終えて、続けてKちゃんのレッスン。
Dくんのレッッスンを終えた後、お母さんの入れてくださった、冷たく冷えた緑茶の美味しいこと!一口目を口に含んだ途端、一気に英気が蘇りました。
❤︎10:00 タクシーをオンコールして帰宅の途へ
オンコール数分後にタクシー到着。どのルートを使うのが一番早いかドライバーさんと相談。
高速を使うルートにも何種類かありますが、アプリで調べたところ一番流れがスムーズだったCTEを使うことにして、シティから北東方面へ。
車中では、ブログの原案作成。
※この日も、ドライバーさんにご快諾いただき、窓を少し開けて乗車しました。念には念を入れて、です。
❤︎10:35 帰宅
10分くらい、貴重なコーヒータイムが取れました♬
❤︎10:50 オンラインレッスンの準備
オンラインレッスンに必要な資料を準備して、zoomの動作の確認です。共有画面も必要に応じて使うので、ネット回線の状態のチェックも忘れずに。
❤︎10:55 Kちゃん(10歳)zoomにご入室
レッスン開始時刻は11:00ですが5分前からzoomにご入室していただけるようにスタンバイをしてお待ちしています。落ち着いてカメラの設定場所の確認や音声チェックをしていただくことができますよ。
Kちゃんは、すでに当ピアノ教室のオンラインピアノレッスンのベテランさんの一人なので、確認時間はほんの1分くらい。チャッチャッチャッっと慣れたものです。
元気だった?
練習できた?
少し早いけれど、早く音を聴きたい!早速レッスンスタートです。
Kちゃんのレッスン時間は45分です。バッチリ集中して、よく頑張りました♬
❤︎12:00 4歳みこたんのレッスン開始。
則子せんせーの指使いを見ながら、「きらきら星」の練習やリズム打ち、マグネットなど盛り沢山の内容でしたが、頑張って30分間一人でレッスンを受けることができました。えらかったね!
❤︎12:30 Wちゃんのレッスン開始。
お姉ちゃんのWちゃんは6歳。当ピアノ教室でピアノを習いはじめて1年と2ヶ月です。最近のお気に入りは「ギロック曲集」。
この日のレッスンでは、新曲も披露してくれましたよ。最近ノリに乗っています♬
❤︎13:00 Yさんのレッスン開始。
Wちゃん、みこたんのお父さんは、当ピアノ教室の大人レッスンの受講生です。日本への出張レッスン中もオンラインでレッスンに参加してくださるほどの熱の入れよう。
努力の成果が着々と身を結びつつあります。土曜日のレッスンでは、問題点の洗い出しと解決するための練習方法の確認をメインに、たっぷり弾き込みました。Yさんのレッスンは、隔週で一回45分間です。
❤︎14:20 ランチタイム
特に理由はないのですが、気合を入れたい時なぜか食べたくなるのがチキンライス。
この日は、エクササイズも兼ねて、歩いて15分ほどのコーヒーショップに買いに行きました。多少手間でも、お持ち帰りの食事は、できる限りお皿に入れ替えて食べるのが私流。
洗い物が増えますが、それを面倒だと思わずに時間を割くマインドが、気持ちの余裕を生み出すのだと勝手に信じています。気分転換にもなりますしね。
お皿は、お気に入りの九谷です。
❤︎15:00 首相のライブスピーチの内容をチェック。
実はどんな内容かと視聴するまで緊張していました。スピーチの内容が、今年の残り数ヶ月のピアノレッスンに影響を及ぼす可能性があるからです。
10/9土曜日の正午から行われた首相のスピーチでは
◉シンガポール国内では現在「ブレイクスルー感染者」が増加しているけれど、ワクチン接種によって重症化が抑えられていること
◉新型コロナウィルスとの闘いは、新しいステージに入っており、我々多くのにとって危険ではなくなっていること
◉これからは「Zero COVID-19」ではなく「With COVID-19」を目指して、経済の再開を加速していく。そのためにはウィルスを恐れて動けなくなっていてはいけない。意識の改革が必要である
◉みんなの辛さはよく理解している。ニューノーマル社会への移行には3ヶ月から6ヶ月の期間が必要だけれど、それまで、一人一人の役割を果たし、協力して、この困難を乗り切っていきましょう
そんな内容でした。
隔離措置なしの渡航が認められる国が一気に増えて、国境規制が緩和する一方で、ショッピングモールへの入場や外食をワクチン接種を条件とするなど、感染拡大を乗り切るための措置は一層厳しくなる側面もありますが
何よりも朗報だったのは、出張レッスンに直接影響する規制強化は今後実施されることはないこと。ホッとしました。
❤︎16:00 来週からのレッスンの準備
出張レッスン再開に向けての諸準備に取り掛かりました。併せて、保護者の方へのお知らせメッセージの原案も作成です。
❤︎17:00
ブログ執筆に本腰を入れて。
❤︎18:45 ゆあちゃんの、オンラインレッスン準備開始。
本帰国してからも当ピアノ教室のレッスンをオンラインで継続してくれている、小学2年生の、ゆあちゃん。
今練習しているのはブルグミュラーの「天使の合唱」です。
この日は新しい場所の譜読みを一緒にする予定だったので、アプリに楽譜をダウンロードして楽譜を用意。
私が使っている楽譜専用のアプリは、メトロノームがついていたり、印を直接書き込める機能がついていたりと、とても便利。
楽譜をあらかじめダウンロードしておく手間がかかりますが、スムーズなレッスンの進行には欠かせません。
❤︎19:45ブログ仕上げ
写真を挿入したり、細かな文章の手直しをして、アップロードを無事に完了しました!
明日からは出張レッスンを再開します!
当ピアノ教室では、明日、10月11日から、通常どおり出張レッスンを再開します。
引き続き感染防止対策を万全に整えて、ピアノを奏でる喜びの実現のために、ますます研鑽を積んでまいります。
みなさまどうぞよろしくお願い致します。