こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation 講師の
塚越 則子(つかごし のりこ)です。
当ピアノ教室は、シンガポールで最も長い指導歴を持つ日本人のピアノの先生が主宰している、出張専門のピアノ教室です。
1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。
シンガポールは日本とピアノ教室の事情が異なり、法律により、講師の自宅でお教室を開講することは認められていません。
当ピアノ教室は、シンガポール政府の定めた法律を遵守した、講師が生徒さんのお宅に出向いてレッスンを行う、出張ピアノ教室です。
講師 塚越 則子(つかごし のりこ)は、ヤマハ認定グレードにおいて、ピアノ、エレクトーンの演奏、指導共に最高位のグレードを保持する指導者であり、鍵盤楽器のエキスパートです。
今週から始まったオンラインピアノレッスン。順調なスタートを切って、5日目を迎えた昨日は、初めてのオンラインレッスン受講者を含む8人の生徒さんのオンラインレッスンを実施しました。
当ピアノ教室は、5/14に、シンガポール保健省より発表されました新型コロナ肺炎の市中感染者増加に伴う感染拡大防止措置の強化を受け、5/17-6/13の期間、全ての出張レッスンを、オンラインレッスン(zoom使用)に切り替えて実施しております。
どんなに入念に準備をしていても、想定外のハプニングが起こるのが、実際の「現場」。
そんなときに求められるのは、何といっても的確な「判断力」と素早い「対応力」です。
昨日、初めてのオンラインピアノレッスンを受講した小学生姉妹のYちゃん、Kちゃん。途中、予期せぬアクシデントに見舞われましたが、無事にピンチを切り抜けることができました!
Kちゃんに「エリーゼのために」を弾いてもらっている途中から突如、ピアノの音が、「蚊のなくような」ちーいさな音に。。。
レッスン時間中は、機械に詳しいお父さんが不在でしたが、お母さんと姉妹みんなで協力し、力を合わせて不具合の原因を突き止め、急遽、今回は別のデバイスに変更することを決定し、事なきを得ました。
どうやらパソコンに「ある設定」がしてあったようで、一定の音量以上の音を出すと、自動的に相手に小さく聞こえるようになっていたようです。
それにしても、パソコンに、こんな「思いやり」があるなんて驚きです。
ミーティングの時、周りの雑音が相手に聞こえないように配慮する機能なんだわ!
そう気がついたら、アクシデントを招いたとはいえ、何だかパソコンが可愛く思えてきてしまった、則子せんせーです。耳に優しいパソコンですね!
途中で音が聴こえなくなったけれど、大丈夫!
その前に注意した、指や腕の動きやフォームが、きちんとできていることが、画面からしっかりと確認できたので、レッスン成立です。
弾き終わった瞬間に、画面に、すかさず「Good」マークを表示すると、ニンマリと笑顔を浮かべたKちゃんでした♬(しっかり見えてるよん)
オンラインレッスンでは、画面に映る一生懸命にピアノを弾いている生徒さん一人一人の指の動きからの一瞬、一瞬の情報を漏らしたくない一心から、常に目を凝らしているので、まばたきするのさえ惜しいような気持ちになります。
それにしても、お母さんの、落ち着いた対応は素晴らしかったですね。
最後の笑顔に「やり切った感」が溢れていました。心強いサポートをありがとうございます♡
慌てることなく、常に冷静に
頭では理解していても、なかなか出来ないことです。慣れないことに取り組んでいる時は尚更ですよね。
一方で私はというと、昨年のサーキットブレイカー期間中に続き、今回はオンラインレッスンへの全面的な切り替えは2回目なので、手順は身体が覚えており、オンラインでの指導内容も、昨年よりバージョンアップできているとの自負があったのですが、昨日はまさかのトラブル発生!!! なんと
最後のオンラインレッスン中に、zoomのミーティングが強制終了してしまったのです。。。
そのあと2度、再ログインを試みましたがうまくいかないことがわかり、急遽別のオプションでレッスン続行。
生徒さんは11歳の女の子でしたが、お母さん同様、トラブルの発生にも慌てずに落ち着いてレッスンを続け、昨日のレッスンの目標を無事に達成することができました。えらい!
このようなことは初めてでしたが、当ピアノ教室のオンラインレッスンでは、今回のように予期せぬエラーの発生時や、通信状態が不安定で繋がりにくい時などの緊急時に備えて、オンラインレッスンの方法に、基本のセッティングの他に合計4種類のオプションを用意しています。
万が一トラブルが発生しても即座に対応して、レッスンを続けることができるので、どうぞ安心してくださいね。
シンガポールは現在、再びの都市封鎖で試練の時を迎えていますが、このような状況下でも、ピアノレッスンを続けることができることに心からの感謝を込めて、私はいま、オンラインレッスに全力を注ぐ毎日です。
トラブルが教えてくれたこと。
これは腰を据えて対処しなければいけないかもしれない。。。
なんとしても明日のレッスンまでには解決したい!
昨日、全てのレッスンを終えた夜8時すぎ、パソコンにかじりつき、思いつくことをいろいろやってみても「予期せぬエラーが発生しました」との文字を見てはガックリとする時間を悶々と過ごしている間にも、新規レッスンへのお問い合わせメールや、練習動画のLINEなどが次々と入り
iphoneはまるで「放っておかないで」と訴えるかのように、私に呼びかけてきます。
ふと思い立ち、昼間、メッセンジャーで近況のやりとりをしていた日本の「仲間」に、SOSを送ってみました。
私とはフィールドが違いますが、多くの人の命を預かる現場の第一線で活躍している責任ある立場の1人です。
現状を説明すると、さらっとした返事が一言返ってきました。
「PCを再起動してみたら?」
え。。。??
試しにやってみると、まるで何事もなかったかのように、ちゃんとミーティングが開催できたではありませんか!
その人曰く
「たぶん、zoom側で、マイナーなアップデートがあったんだと思う。だから再起動して、キャッシュがクリアできたから、問題が解決したんだと思う」
とのこと。
「PCでにっちもさっちもいかなくなった時は、やり直しが一番」
「ピアノと逆だけど」
ああ、そういうことなのか!
私たち音楽家は、本番の演奏で戻ったり、弾きなおしをしたら、たちまちプロ失格です。
この人はきっと、そのことを伝えたかったのでしょう。
予期せぬトラブルを前に、必死で何とかしなきゃと前に進むことばかりを考えていけれど、戻ってみることも、時には大切なのですよね。
今回のトラフルは、私に振り返ることの大切さを、改めて再認識させてくれました。まさに「災い転じて福と成す」。
オンラインピアノレッスン。指導者にとっても毎日が新しい挑戦と勉強の日々の連続です。