10分だけでもレッスンしたいと言われました/シンガポールの出張ピアノ教室。

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こんにちは。

シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation

講師の
塚越 則子(つかごし のりこ)です。

 

 

先週、土曜日の午前中に姉妹でレッスンをしている生徒さんのお母さんから、レッスンの数日前にメッセージが届きました。内容を要約すると

 

 

 

💎長女(新中学3年生)がTOEFLを受けるため、今週のレッスンを10分しか受けることができませんが、本人がレッスンを希望しています。

 

 

 

💎長女のレッスンの残りの時間は、次女(新中学1年生)のレッスンに充てていただきたいのですがよろしいでしょうか….

 

 

 

え?????

 

 

 

則子せんせーはたった10分でもレッスンするのですか?

 

 

 

と驚いた方へ。

 

 

 

答えはイエス!

 

 

 

お申し出を受けて私は、10分間で確実に完結できる内容をあらかじめ準備し、当日はタイマーをかけてレッスンに臨むことにしました。

 

 

 

その場の雰囲気に任せて「とりあえず」「できるところまでやってみましょう」ではないんですね。

 

 

 

たとえ10分でも着実に結果を出し、次につながる手ごたえをつかんでもらう指導を提供するのが「本物のプロのピアノの先生の務め」だと思っているからです。

 

 

 

このニュアンス、みなさんに伝わりますか?

 

 

 

朝の忙しい中でも10分もの時間をピアノに割いてもらえるなんて、ありがたいこと。

 

 

 

生徒さんは休むというラクを取らずに、レッスンを受けることを自ら選択してくれたのです。

試験に出かける直前なのに。

 

 

 

ですから、その思いに真摯に応えたい✨

 

 

 

状況に応じて臨機応変に発想の転換ができる能力は、これからの時代を心身とも健全に生きるのに必須だと言われています。

 

 

 

振り返れば、新型コロナ肺炎が猛威をふるった2020年、2021年に手も足も出せず、非常事態を乗り切る切り札の「オンライン」という方法が目の前にあるにもかかわらず、通常のレッスンを引き合いに出して二の足を踏み

 

 

 

画面越しだと思うようにいかない

 

 

 

だからオンラインはダメだ

 

 

 

と結論づけて、休講を選んだピアノ教室の子どもたちは、残念ながら学びを進めることができずに、コロナのせいで確実に遅れを取ってしまいました。

 

 

 

 

しかし、当ピアノ教室のリトルピアニストたちは違います。

 

 

 

 

ピンチをチャンスに変え、サッと気持ちを切り替えて【コロナ禍でもできること】に積極的に集中して取り組み、何があっても大丈夫との、将来への揺るぎない自信を得ると同時に、ピアノ技術を向上させることに成功✨

 

 

 

 

逆境に立ち向かう強い精神をも養うことができました。

 

 

 

 

私はこの経験値の違いは、将来、大人になって社会に出た時、必ずや顕著に表面化してくるだろうと期待を抱いています。

 

 

 

「この出来事でさえも私は力に変えていく」

 

 

 

どんなときでも前を向いて、そう思って生きていけたら、人生最強です。

 

 

 

そもそも、また似たようなパンデミックの事態が一生のうちに2度と起こらないという保証はどこにもありません。

 

 

 

地球環境も確実に変化しており、昭和の時代と令和の今では、生活全体を取り巻く状況が全く違います。

 

 

 

 

これまでの成功体験をなぞるだけでは通用しない世の中に、好むと好まざるとにかかわらず、すでに突入して、その流れは年々加速していることを一人一人が自覚して、対策を練り、行動していかなければいけない世の中なのだという知識が根底にあれば、落ち着いて物事に取り組む余裕ができ、多くの不安から開放されるでしょう。

 

 

 

 

実は、この生徒さんも、2021年から当ピアノ教室でレッスンを開始し、シンガポール政府による規制の強化、再強化で出張レッスンができなくなった状況下でも、オンラインのレッスンで継続して学びを進めていた1人。

 

 

 

 

だからこそ今回も、「10分しかない」「だったらしょうがないから休もう⬇️」ではなく「たとえ10分でもレッスンを受けたい⬆️」という思考になったのでしょう。

 

 

 

 

対面とオンラインのレッスンは、そもそも出発点から根本的に違うという視点が抜けていると、目的そのものもブレてしまい、せっかくの文明の利器をうまく使いこなし、新しい学びを得て、生活を豊かにすることができません。

 

 

 

オンラインだと音がよくない

 

 

 

だからやらない

 

 

 

そうおっしゃって、頑なにオンラインを拒否していたピアノの先生がいましたが、私からすれば着目すべき点は

 

 

 

そこではない

 

 

 

んです。なぜなら

 

 

 

音質が違うのは当たり前だから。

 

 

 

最初からわかり切ったことを理由に、それを免罪符のように振りかざして、チャレンジすることから逃げていたら、指導者も生徒さんも、お互いに得るものは何もありません。

 

 

 

一例をあげましょう。

 

 

 

みなさんは大好きな人とずっと会えなくて苦しいとき、たとえ声だけでも聴きたい、会話を交わしたいと願った経験はありませんか?

 

 

 

私はあります。

 

 

 

もちろん直接会えるならばベストだけど、どうしても叶わないならば、今、この瞬間に自分にできることを必死で探して、その中の最高は何かを考えて、考えて、一度こうと決めたならば、ためらわずに行動します。

 

 

 

みなさんはどうですか?

 

 

 

私は、コロナの混乱の中で、図らずも、世界中の一人一人の「生き様」がストレートに問われたと思っています。言い換えれば

 

 

 

心がむき出しになった

 

 

 

そういう意味では、コロナは良くないことばかりではない一面もあったかと。

 

 

 

ピアノで考えるから、わかりにくくて、ややこしいんですよね。

 

 

 

ラーメンにたとえて、ピアノ指導に対しての私の哲学をお話をしたこともありました。

 

 

 

ありがとう、ラーメン。

 

 

 

さて、話をレッスンに戻しましょう。

 

 

 

最後に、10分のレッスンで、どんな成果が得られたかをサラッとお伝えしておきますね。

 

 

 

💎メロディのアーティキュレーションを直しました。これは楽譜には書いてありません。

 

 

 

💎不確かだったメロディのトリルのタイミングを直しました。

 

 

 

この2つに特化して取り組んだだけでAメロ全体がグッと引き締まり、流れが格段にスムーズになりましたよ✨

 

 

 

この他にも、電子楽譜への移行の準備をして…

 

 

 

必要なアプリを2種類紹介したところで妹ちゃんにバトンタッチです。

 

 

 

ちなみに現在、この生徒さんが自分で選んで弾いている曲は、偶然にもNoA Projectでもリモートデュエットをしている「Butterfly」。

 

 

 

 

「butterfly」がリリースされたのは2009年ですから、この生徒さんはまだ生まれてないはずですが…よい曲は時代に関係なく心を打つものですね。

 

 

 

 

「なんかいいなと思ったから弾きたいと思って」

 

 

だそうです。

 

 

 

 

どこよりも手厚く、きめ細やかなピアノ指導で、シンガポールの駐在員日本人ご家族との信頼の絆を築いて32年。

 

頑張ることを楽しむ心を育てる 

 

 

当ピアノ教室のレッスンは、ワンランク上心と音楽を学ぶレッスンです。

ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。

 

 

当ピアノ教室は、300人以上の生徒さんたちを育て上げた経験を持つ、シンガポールで一番長い指導歴の日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。

プロフィール
 
 当ピアノ教室の指導コンセプト(教育理念)について

 1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。
 
 指導方針

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