こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室 fairy wish creation
講師の 塚越 則子です。
今日も、昨日に続いてブラックにまつわる話題です。
昨日の記事はこちら。
前回のレッスンで、最後の右手の一音が、なかなか思うように弾けずにいたHちゃん。
頭ではわかっているけれど、左手の動きに引っ張られて、右手が別の音を鳴らしてしまい、あと一歩のところで、なかなかミスが直りません。
くやしくて、くやしくて
10回以上繰り返しても
まだできなくて….
すると
無言のまま
いきなりフードをかぶったかと思うと
突然、黒ずきんちゃんに変身しちゃいました😳
こんなとき私は、集中の妨げにならないように言葉がけを最小限にして、本人の気の済むまで見守るようにしています。
この日のレッスンで、どうしても合格したいと心に決めていたHちゃんは、その後も諦めることなく何度も挑戦を続け、めでたく花丸をゲットしました。
発表会の曲の練習に入る頃は、ようやくいつもの笑顔が戻って元気復活です。
よくがんばりましたね、合格おめでとう💮
できた!
のHちゃんの直筆の書き込みが見えますか?
ご家庭での練習の時。何度弾いてもうまくいかないお子さんの様子を見ると、とても切ない気持ちになりますよね。
そんな時、おうちの方からのお声がけで、ぜひ心がけて欲しいことがあります。それは
出来ているところを認めること。
ピアノを練習して上達するための原動力となるものは
自分には出来る
という気持ち。少し難しいことでも、”自分には出来る”と思うことができれば、よし! がんばろうという気力が湧いてきます。
そのための働きかけのひとつとして大切なのは「出来ているところを認める」ことなのです。
「出来ているところを認める」というのは、出来ているところを具体的に示して「ここが出来ているよ」と教えて、自覚を促すという意味です。
例えば、弾いている曲の中で、速い部分がなかなか弾けないと、どうしてもそこに意識が向いてしまいますが、そこが気になるということは、見方を変えれば 他の部分は弾けているということですよね?
もっと上手になってほしい、早く上達して欲しいと願う気持ちがエスカレートすると、とかく、出来ていないところだけに注目して、出来ているところは軽く見過ごされて、スルーしてしまいがちです。
けれども、あえて意識して、出来ているところにフォーカスして
こっちも、あっちも、もう、ほら、きれいに弾けているんだよ
と気がつくように意識を向けてあげると、「難しくて弾けない」という否定的な感情ではなく、「自分は弾けている」「難しいところも、きっと弾けるようになる」という前向きな気持ちが膨らみ、自信を持って取り組もうというファイトが自然に湧き上がってきます。
出来ていないように見えることの中にも、どこかに出来ているところは必ずありますから、そこを見つけて認め、注目することで、同じ行動を「出来なかったこと」から「出来たこと」に変換したい✨
私はそう思うのです。
自信満々に見えても、実は、どのお子さんにも一種の防衛本能みたいなものが備わっており、出来なかった時の心のダメージを少なくするために、なかなか「出来る」と思おうとしない、認めない、新しいことに臆病になる時があるのですが
それでも、出来ているところを根気よく認め、「先生はちゃーんと見てるよ、できるって知ってるよ」と伝え続けていくことで
できるかもしれない
やってみようかな
という気持ちをグーンと全面に引き出して、眠っている才能を開花させる✨
当ピアノ教室では、そんな指導を常に意識しながら生徒さんたち一人一人と向き合っています。
すぐには出来ないことは、練習すれば出来るようになることとイコールです。
それは出来ることが増えることでもあるのですから、すぐに出来ないことに出会うことは、自分の可能性が広がる素敵なことでもあるのですよ😊
練習を通して、ピアノが弾ける喜びと自信をさらに大きく育てていきましょう。
どこよりも手厚く、きめ細やかなピアノ指導で、シンガポールの駐在員日本人ご家族との信頼の絆を築いて
32年。
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
当ピアノ教室は、300人以上の生徒さんたちを育て上げた経験を持つ、シンガポールで一番長い指導歴の日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。