こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室 fairy wish creation
講師の 塚越 則子です。
今日は昨日の続編です。
昨日の記事はこちら。
この夏、私は、一時帰国の折、地方都市をめぐりながら、何ヶ所かのストリートピアノを、大人のピアノ愛好者の1人として弾いてみて感じたことがあります。それは
ストリートピアノで弾くときには、穏やかな曲を弾きたい
ということ。
もちろん、個人的な考えですので違うご意見の方もおられることでしょう。
私がこの考えに至った理由は2つあります。
ストリートピアノは、大勢の方が往来する公共の場所に設置されていることが多いです。
流行りの、いわゆる【爆音系】の曲を激しく弾いていると、大衆の目に留まりやすく、注目を集めやすい。
ストリートピアノを演奏する、特に若い人たちは、見知らぬ人に自分のテクニックをアピールする目的で弾いている人が多いかと想像しますが
実際のところ、ピアノの周りに居る人たちは、駅やお店、施設の利用者さんであり
ピアノを聴きたいと望んでそこにいるわけではない人
が大半を占めます。
デモンストレーターとして屋外での演奏の経験も多く持つ則子先生は、うるさいな、耳障りだなと思われたらやだなぁとか、 ここのBGMとしてふさわしい曲ってどんなだろう…とか、余計なことを、つい考えてしまいます。
「その場の空気」にふさわしい曲
ストリートピアノの前に座ると、いつもこの言葉が頭に思い浮かびます。
ストリートピアノと屋外コンサートとの一番の違いは、自分が主役ではないことです。
そう考えると、何を弾こうか悩んだ挙句、2~3分でサクッと弾けて、穏やかな曲調の曲が無難かなというところに、結局いつも落ち着く、則子せんせーです。
音楽を望んでいない人に聴いてもらう際のマナー
これは、音楽に限らず、必要かもしれませんね。
ストリートダンス、あるいは移動販売など。
いくら、そのものの質がいくら良かったとしても 、場所の雰囲気にマッチしていなければ、ひとたび迷惑になってしまいかねない。
そういう意味では、アウトプットに適切な場所を考えるのって大事だなぁと、主催者側のご苦労にも思いを馳せたりしました。
続いてもう一つ。
ストリートピアノはお古のピアノが多い。
無料で公共に開放してくださっているピアノは、 過去に、学校や施設などで使っていたけれど 、今はもう使われなくなり、寄贈されたピアノが多いです。
すなわち、一度現役を引退しているなど 年季の入った「お古」のピアノだということ。
いざ弾いてみると、音が狂っていたり 、鍵盤や本体にグラつき(?)や軋みを感じることも時々あります。
ピアノさんにとっては第2の人生、リタイア後の余生的な場所なのでしょう。 それはそれで、とても素敵な生かされ方だと思います。
だからこそ、私は、これまで大切に使われてきた歴史や、たくさんの人たちの思い入れを考えると尚更 、力まかせにドカーンと弾いてしまうのは、ちょっと抵抗を感じてしまいます。
さて、みなさんはストリートピアノについて、どんなイメージをお持ちですか?
誰もが気軽に弾くことができるピアノが街のあちらこちらにある
音楽好きの人にとって、こんな心浮き立つことはありませんね。
これからのストリートピアノを盛り立てていくのは、ピアノを弾いている、これからピアノを弾いてみたい、みなさんお一人、お一人です。
最後に、生徒さんのお母さんからのコメントをご紹介しましょう。
『ストリートピアノという新文化に感謝ですね。』
『たくさん利用させてもらわないと!』
心から同感です✨
どこよりも手厚く、きめ細やかなピアノ指導で、シンガポールの駐在員日本人ご家族との信頼の絆を築いて32年。
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
当ピアノ教室は、300人以上の生徒さんたちを育て上げた経験を持つ、シンガポールで一番長い指導歴の日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。