こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室 fairy wish creation
講師の 塚越 則子(つかごし のりこ)です。
当ピアノ教室でピアノを習い始めてもうすぐ3年目に入る小学4年生のYくんの本帰国が間近に迫っています。
シンガポールでピアノの先生をしていると、必ず直面しなければならないのが、生徒さんのお見送り。
生徒さんの大半は、駐在員ご家族だからです。
日本への本帰国
他の国へのスライド
何ヶ月も前から決まっている場合もあれば、船便のスケジュールまで1か月あるかないかといった急なケースもありますが
何度経験しても慣れることはなく、知らせを受けると心に動揺が走って平静さを失ってしまいます。しかし
これは宿命。
現実を受け入れるしかありません。
シンガポールで出張レッスンを始めて、まだ駆け出しの頃は、感情だけで受け止めてしまい
お別れがさびしい
辛い
そんなことばかりを考えたり口にしたりして、悲しみにどっぷり浸っていました。
でも、あるとき気がついたのです。
それって、自分のことしか考えてないよね
って。
シンガポール生活があと僅かとわかると、子どもたちは、急に気持ちを切り替え、たくましく前を向いて、新しい生活の豊富を語ってくれたりします。
それなのに、まるで1人取り残されたかのように悲劇のヒロイン気分に浸っていたら、果たして、それは生徒さんのためになるでしょうか?
違いますよね。
指導者として、自分ができることを最後の最後まで精一杯、悔いのないようにやり尽くすこと
これが自分の生きる道と自覚して以来、私は、寂しさを感じる時間さえ惜しいと思うようになりました。そして
後ろ向きな言葉を言うことが、プロとして恥ずかしくなりました。
もちろん、手塩にかけて育てた生徒さんが、手元から離れてしまう寂しさが消えるわけでは決してないけれど
笑って明るく送り出したい
楽しい思いだけを抱きしめて、シンガポールを後にしてほしい
今は、この思いの方が、辛さよりも何倍も優っているのが、則子先生の本音。だって
いつだってまた会えるもんね♡
カウントダウンレッスンで教えてあげたいこと、伝えたいことはたくさんあるけれど、最優先するのは
❤︎次の先生に可愛がっていただけるように
❤︎次のレッスンでも困らないように
しっかりと基盤を整えておくことです。具体的には
✅楽譜が読めること
✅リズムが理解できること
✅演奏力
これら「音楽の三本柱」が、バランスよく伸びて、無理なく成長できるように指導すること。
将来、自由に音楽を楽しむ力を、早いうちにつけて、自信を持たせてあげたいですからね。
Yくんのシンガポールのでの出張ピアノレッスンは、あと数えるほどしか残っていませんが
まだまだできるよね!
そんなことを話しながら、お互いに笑い合った、昨日のレッスンでした。
どこよりも手厚く、きめ細やかなピアノ指導で、シンガポールの駐在員日本人ご家族との信頼の絆を築いて31年。
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
当ピアノ教室は、300人以上の生徒さんたちを育て上げた経験を持つ、シンガポールで一番長い指導歴の日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。