こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation 講師の
塚越 則子(つかごし のりこ)です。
昨日、Rちゃんのレッスンに伺うと、玄関先でお母さんから、お話がありました。
来週、学校でイベントがあり、Rちゃん(小学5年生)が、”ピアノが弾ける”ということで、バンド演奏のキーボード担当に選ばれたとのこと。
「レッスンで見ていただきたいのですが」
とのお申し出を受け、2つ返事でご快諾したのですが
よくよくお話を聞いてみると、実は
学校に楽譜を置いてきてしまった
のだそう。さらに
「今は右手だけを弾いているけれど、演奏の出来次第で、音楽の先生が、”あとから左手のパートも加えるかもしれない”とおっしゃっていて」
とのこと。
なるほど。
本番は来週に迫っていますが、まだこの数日で変更がありそうな気配が濃厚のようです。
インター校では、学校主催のイベントの詳細が直前まではっきりと決まっていなかったり、ゆる〜く準備を進めることは日常茶飯事のこと。別段驚くことではありません。
頼まれて、本番数日前に1日でピアノパートの楽譜のアレンジ全般を仕上げたこともあります。
Rちゃんに再度確認すると、いま手元にバンドの楽譜はなくても、オリジナル音源は用意できるとのことだったので一安心。
早速、YouTubeの音をiPadで聴き、Rちゃんの弾く、サビのリフのパートを譜面に落とすことから手をつけることにしました。いわゆる《耳コピ》です。
曲を聴いたらイメージが把握できたので、左手のバッキングも加えたところ
すでに自分で練習を進めており、右手だけでは物足りないと感じていたRちゃんは、私が書いた譜面を見るなり、目を輝かせて練習を開始して、あっという間に暗譜でバッチリ弾けるように仕上げてしまいました。
初めて経験する、お友達とのバンド演奏に気持ちが浮き立っているようで、本番への意気込みがひしひしと伝わってきて、私も一緒にテンションが上がりました!
ちなみに則子先生は、小学生時代からプロの作曲家の先生から音楽理論を学び、アレンジの仕事の経験も豊富にあり、今回のようなシンプルな楽譜ならば音を、聴いて5分、10分もあればチャッチャッチャッと仕上げてしまいますが、今回も
「学校の先生に音を聴いていただいて、ご意見を伺ってね」
と大切な一言を忘れずに添えました。
学校主催のイベントですので、出しゃばらず、音楽の先生のご意向に従うことが最優先だからです。
今まで、インター校の音楽イベントで、生徒さんが演奏する楽譜に今回のような小さなアレンジを加え、保護者の方経由で、音楽の先生から
「私の生徒に、きめ細かい指導をしてくれてありがとう」
「よくしてくれてありがとう」
との、ありがたいお言葉をいただいたことが何回かあります。
しかし、ピアノ指導者の私からすると、どんな状況であれ、自分の可愛い教え子が晴れのステージで満足いく演奏ができるように指導したり、より高い評価がもらえるように、より引き立つように一手間加えたくなるのは当然の感情です。ですからむしろ
私こそ、生徒に、素晴らしい機会を与えてくださってありがとうございます
というのが正直な気持ち。心の声をそのままお伝えし、それをきっかけに、学校の音楽の先生と交流が生まれたこともあります。
学校の音楽イベントに、直々にお招きを受けた経験も。
子どもたちのピアノの先生の立場として、学校の先生や、他のお稽古ごとの先生とチームワークを組んで、共に子どもの成長に貢献できる環境を、私はとてもありがたいと感じます。なぜなら
❤︎1人より2人、2人より3人で協力し合い
❤︎お互いの持ち場から力を集結させれば
❤︎より高みを目指すことができて
❤︎子どもの成長に、よりよい影響を与えることができるからです。
とはいえ、ピアノの先生、音楽の先生と一口に言ってもお人柄やバックボーンは様々。
横の関係を築くことに抵抗があったり、「生徒のためにお互いに協力する」ことを拒む方がおられることも事実。どうして??? おそらくプライドゆえでしょうね。
【三人寄れば文殊の知恵】という言葉もあるように、自分の世界だけの狭い了見にこだわっていたら学びのスケールを狭めてしまいます。それではなんだかもったいないなぁと思ってしまうのですが、みなさんはどうお感じになりますか?
さて、Rちゃんが学校で演奏する曲は、この曲です。
2014年にリリースされ、CLUBシーンでも人気の高かった、この楽曲。
調べてみると、歌詞はDAVID BOWIEの同名曲からインスパイアされたことがわかりました。
きっとヒーローになれるの
みんなが憧れの
あなたと私なら
そうでしょ?
きっとヒーローになれるの
わたしたちなら
シンセの音がフューチャーされた陽気なクラブミュージックを、小学生の演奏に選ぶ音楽の先生のセンスはさすがインター校、クール♬と感じます。
コロナ禍で行事ができずにいたこの3年あまりの日々を取り戻そうとするかのように、インター校では様々な音楽絡みのイベントが年末から花盛り。
当ピアノ教室のリトルピアニストたちも、学校の先生方やお友達の前で得意のピアノを披露して、活躍の場をグングン広げ、自信をつけています。
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、新時代にふさわしい、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。