こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation 講師の
塚越 則子(つかごし のりこ)です。

 

 

 

 

 

今日は、当ピアノ教室の30年のあゆみを振り返る特別企画として、歴代の生徒さん、保護者の方々から届いたメッセージをご紹介するシリーズの4日目です。

 

 

 

 

【シンガポールで出張ピアノレッスン/30年のあゆみ】アニバーサリーイヤーに頂戴したメッセージより①

 

 

【シンガポールで出張ピアノレッスン/30年のあゆみ】アニバーサリーイヤーに頂戴したメッセージより②

 

 

【シンガポールで出張ピアノレッスン/30年のあゆみ】アニバーサリーイヤーに頂戴したメッセージより③

 

 

 

 

今日ご紹介するのは、今年の春に当ピアノ教室を卒業した、Iちゃんのお母さんからいただいたメッセージです。

 

 

 

 

 

現在Iちゃんは、中学受験に向けて、お勉強に専念する日々を送っています。

 

 

 

 

 

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(以下、お母さんからのメッセージより)

 

 

 

 

則子先生、発表会の時期は、毎年お忙しいと思いますが、お身体お気をつけください。

 

 

 

 

◉ピアノを習っていた期間

 

 

 

5年

 

 

 

◉当時のお子さんの年齢

 

 

 

5〜10歳

 

 

 

 

❤︎現在、ピアノを習っている生徒さん、保護者の方々へ

 

 

 

 

 

ピアノは最初から誰でも音が出せる楽器ですので音楽のスタートにとても適していると思います。

 

 

 

 

 

音楽への興味は成長と共に形を変えて行くこともあるかと思いますが、ピアノはどんな形でもかけがえのない財産になると思います。

 

 

 

 

 

❤︎お教室の思い出、発表会エピソード

 

 

 

 

 

毎年の発表会がとても素敵でした。

 

 

 

 

 

小さい子から大人まで出演されるみなさんの演奏を楽しみ、先生の即興も毎年楽しみにしていました。

 

 

 

 

 

我が子の成長を実感できるとても良い機会でした。

 

 

 

 

 

日々のレッスンでも則子先生がお手玉を使ったり、LEGOを使ったり…色々な工夫をして下さって、毎週のレッスンを楽しみにしていました。

 

 

 

 

 

感染症が拡大し、zoomレッスンになってしまった時もリモートにも関わらず丁寧で熱心な指導をしていただきとてもありがたかったです。

 

 

 

 

 

❤︎現在のお子さんの近況、ピアノとの関わり方

 

 

 

 

 

高学年になり、勉強を頑張っています。

 

 

 

 

 

ピアノを触る機会はどんどん少なくなってしまっていますが、進んでピアノを拭いたり大切にしているようです。

 

 

 

 

 

「中学生になったら弦楽器をやってみたいかも」と言っておりますが、ピアノも相変わらず好きなようで、則子先生とのピアノレッスンが楽しかったおかげ様だと思っております。

 

 

 

 

 

 

ピアノはお休みしておりますが変わらずに音楽に関心を持ってくれているようです。

 

 

 

 

 

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追伸。
本当に楽しい期間だったなぁと思い出しながらスラスラと書き上げてしまいました。

 

 

 

 

則子先生からのエール、娘にも伝えておきます🥹

 

 

 

 

 

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初めて会ったときのIちゃんは、まだ手のひらも小さくて、もみじのようにか細い指をしていましたが

 

 

 

 

 

シンガポールで最後の出演となった発表会では

 

 

 

 

 

「こんな力強い音が出せるようになるなんて!」

 

 

 

 

 

と、音楽愛好家のご両親を驚かせるまでに成長し、ダイナミックな曲を、感情豊かに弾きこなせるまでに上達しました。

 

 

 

 

 

ギター弾きで、ビートルズ好きのお父さんとは「イエスタディ」のアンサンブルをして、念願の親子共演の夢も実現させましたね。

 

 

 

 

 

 

バッキングのスタイルやイントロのリフなど、アレンジの意向をお伺いしたとき、Iちゃんと顔を見合わせながら、嬉しさを抑えきれないといった表情のお父さんでした。

 

 

 

 

 

 

小柄でおしとやかなイメージのIちゃんですが、うちに秘めた情熱やバイタリティは底知れぬものがあります。

 

 

 

 

 

 

一方で、緻密で几帳面な「リケ女気質」でもあり、図形や計算に強く、斬新なデザインもお手のもの。(夏休みの自由課題の作成では、MacBookを巧みに使いこなしていました!)、常に自分を高めていくことに貪欲で、地道な努力を惜しまない、粘り強い性格でもあります。

 

 

 

 

 

 

Iちゃんが中学受験をすることを決意したばかりのとき、お母さんは、お時間を割いて、その背景や、これからの予定などを丁寧に打ち明けてくださいました。

 

 

 

 

 

 

それは私にとって、1日でも遅く訪れてほしい、切ない現実ではあったけれど…とても嬉しかったです。

 

 

 

 

 

 

昨今、習い事も月末になって突然

 

 

 

 

 

「今月いっぱいでやめます」

 

 

 

「今日でやめます」

 

 

 

 

というケースもあるようですが

 

 

 

 

 
個人のピアノ教室の先生と生徒の関係って、そんなことじゃない!って私は思っています。
 
 

 

 

 

 

いきなり辞めるという《結論》を突きつける発想は、正直私には信じられないです。

 

 

 

 

 

何かあるたびに、人間関係を、ぷっつん、ぷっつん切りながら生きていくのでしょうか?

 

 

 

 

 

そして、そんな姿を、子どもに見せていくのでしょうか?

 

 

 

 

 

事情があってピアノを続けられなくなった場合、たとえば

 

 

 

 

 

【1ヶ月NOTICE】

 

 

 

 

 

などの規約を設けているピアノ教室もありますが

 

 

 

 

 

 

当ピアノ教室では、生徒さんの中心が駐在員ご家族であり、本帰国や他国へのスライドなど、突然の状況の変化により、1ヶ月未満でシンガポールを後にせざるを得ないケースもあるため、そのようなお約束ごとを、あえて作っていません。

 

 

 

 

 

 

また一方で、事務的な要素ばかりを考えて「大人の事情」で物事を進め、杓子定規な規約を設けてしまったら、本来最優先すべき《生徒さんにとって最適なレッスンを共に作り上げていく関係》から大きくかけ離れてしまうといった懸念もあります。

 

 

 

 

 

 

少々厳しい言い方になりますが、当ピアノ教室は

 

 

 

 

 

心を育てるピアノ教室

 

 

 

 

 

という方針を開講当時から貫いています。

 

 

 

 

 

 

単にピアノの技術を習得することのみを目的とした機関とは一線を画し、一段上の、人間教育という領域まで幅を広げ、ピアノレッスンで培った様々なことを将来の生活に活かしながら、たくましく生きてほしいと心を込めて指導にあたっています。

 

 

 

 

 

本気でピアノを頑張れば頑張るほど、つまずくこともあるし、大変なこともあるし、お金もかかることだし……

 

 

 

 

 

そんなことは指導者側も、たっぷりと経験済みです。

 

 

 

 

 

生徒さんの年齢は様々ですが、保護者の方々は、一人一人のご家庭の事情や、生徒さんの心情に寄り添い、ピアノレッスンを価値あるものにしたいと願う指導者の思いを充分に理解した上で、お子さんの音楽人生を当ピアノ教室に託そうと決心を固めて、ご入会いただいていると、私は信じています。

 

 

 

 

 

指導の現場では、常に一人一人と丁寧に向き合い、最大限の事をしたいと考えています。
 

 

 

 

 

 
今日は、どうしようか?

 

 

 

来週はどうしようか?

 

 

 

来月は何ができるか?

 

 

 

半年後には、こうなってたらいいなぁ

 

 

 

1年後は?5年後は……
 

 

 

 

 

未来に夢を持ち、そこへ向かうための方法を、考えて、考えて、考えて、考えて、考えています。

 

 

 

 

 

 

ですので、Iちゃんのお母さんからお話を伺った瞬間から、私は密かにカウントダウンを始め、「巣立ちの日」を意識した指導に内容をシフトチェンジし、レッスンは一つ一つ、心に打ち立てた目標を達成し、成果を重ねる日々になりました。

 

 

 

 

 

 

最高の形で、当ピアノ教室を卒業してもらうことこそが、私にできる、唯一のIちゃんへの《はなむけ》。

 

 

 

 

 

 

 

そう自分に言い聞かせると、俄然気持ちが引き締まり、さびしさを感じるヒマもなかったことを覚えています。

 

 

 

 

 

最後のレッスンを終えたあとは、笑顔で「またね」とリフトに乗りました。

 

 

 

 

 

ああ、もうおしまいなんだ

 

 

 

 

 

急に実感が込み上げて、とめどなく涙が溢れたのは、自宅に戻り、いただいたお手紙に目を通した瞬間です。

 

 

 

 

 

Iちゃん!

 

 

 

 

 

充実した日々をありがとう。

 

 

 

 

 

一回一回練習のたび、楽譜の端っこに小さなシールを貼っていくときも、独自のこだわりを持って美意識が高く、いつも真剣な眼差しをしていたIちゃんの横顔を、いま思い浮かべて懐かしい気持ちに浸っています。

 

 

 

 

 

則子せんせーのもとを巣立っても、Iちゃんはこれからもずっと、先生の可愛い生徒です♡

 

 

 

 

 

あなたも、ピアノ仲間の先輩たちの後を追うように成長し、様々な経験をして、やがて将来、社会で活躍していく立派な大人になるのだと思うと、心がウキウキしてたまらなくなります。

 

 

 

 

 

 

輝く未来をつかめるように、これからも応援していますよ。

 

 

 

 

 

 

街のどこかでバッタリ会えたらいいね♬

 

 

 

 

 

お母さん!

 

 

 

 

 

ピアノの将来の行き先についてご相談くださり、ありがとうございます。どうぞ安心してお任せください♬

 

 

 

 

 

 

Iちゃん作♬(2021年)