こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation 講師の
塚越 則子(つかごし のりこ)です。
1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。
シンガポールで1番長い指導歴の、日本人のピアノの先生です。
シンガポールは日本とピアノ教室の事情が異なり、法律により、講師の自宅でお教室を開講することは認められていません。
当ピアノ教室は、シンガポール政府の定めた法律を遵守した、講師が生徒さんのお宅に出向いてレッスンを行う、出張ピアノ教室です。
Q&Aシリーズ⑩
先生のお宅でのレッスンはありますか?
講師 塚越 則子(つかごし のりこ)は、ヤマハ認定グレードにおいて、ピアノ、エレクトーンの演奏、指導共に最高位のグレードを保持する指導者であり、鍵盤楽器演奏のエキスパートです。
日本は、今、まさに春真っ盛り。季節を感じる便りをいただくことが増えました。嬉しいですね。
日本に住んでいると、日常のありふれた風景なのかも知れませんが、四季のうつろいを感じることができないシンガポールにいると、何気ない一枚の写真からも、様々な空想がどこまでも広がり、心が癒されるのを感じます。
日々、生活の中では様々なことがありますが、離れていても、目の前の美しい風景を一緒に、と思ってくれる人がいることは、大きな励みになります。昨年の今日、私は日本にいました。。。
さて、新型コロナウイルスのワクチン接種が日本でも話題となっていますが、シンガポールでは順調にワクチン接種が進んでいます。
当ピアノ教室は、生徒さんのお宅に伺ってレッスンを行う出張ピアノ教室なので、講師の私は感染予防対策に、日頃から万全を期しています。
日本国内では、新型コロナ肺炎は、若くて基礎疾患のない人にとっては、恐るに足らず、感染しても軽症、または無症状と言われることもあるようですが
15年ほど前の当ピアノ教室の卒業生で、現在は、日本の地方都市に住む24歳の男性は、昨年秋に感染してしまい(感染経路不明)
健康で体力もある元気いっぱいの若者にもかかわらず連日39度以上の高熱が続いて、しばらく味覚がなく、食欲も落ち、胸が苦しくて息をするのも辛い、などの症状があって「一時はどうなることかと思って、とにかく大変だった」そうです。
幸いなことに、同居のご家族は検査の結果陰性でしたが、1ヶ月ほど自主的に他人との接触を避けるために外出を一切やめて自宅で過ごし、ご本人は、2週間ほどの入院を余儀なくされました。
それでもお医者さまには「軽症ですよ」とあっさりと言われたのだそうです。
今は後遺症などの目立った症状もなく、無事テレワークに復帰されています。
知らせを受けた時はびっくりして飛び上がりそうになりましたが、身体にダメージが残らなくて、ホントによかったと、その後の経過を聞いて胸を撫で下ろしています(涙)
実際に知っている人が感染すると、改めて、感染症の恐ろしさを身近に実感しますね。
風邪やインフルエンザとは違って「肺炎」ですから、手強いようです。
日本では、昨日までの週末の連休のように、今後、うららかかな気候に誘われて、家族や親戚、仲間同士で行楽を楽しんだり、遠出をしたり、集まる機会が増えると予想されます。
嬉しさに、つい気も大きくなって緩みがちですが、周りに誰も感染者がいないからと油断して、情報を都合よく解釈したまま「いつも我慢してるのだし、このくらいいいだろう」「家族同士だから」「仲間だし」と油断しての行動は、やはり今は慎むのが賢明だな、というのが、私自身の率直な感想です。
来月日本へのビジネストリップを予定している当ピアノ教室の大人ピアノの生徒さんは、日本到着後の待機期間が明けてからも、日本のご家族とは過ごさず、1人でのホテル住まいを決めたそうですよ。
年齢に関係なく、今日本では、家族間の感染も増えているので、慎重に過ごすとのこと。
せっかく陸続きで会える距離にいるのに。。。
日本国内の長距離移動に比べたら、検査は比較にならないほど厳しいし、シンガポールは市中感染は、現在ほぼ収束しているから、国内での往来よりも、むしろ安全なのに。。。
たった数日間、水入らずで過ごすくらいなら問題なさそうなのに。。。と、私は、それを聞いた途端、切なくてたまらなくなりました。
しかし同時に、生半可ではない、プロの魂を垣間見た思いがすると同時に、「わきまえた」オトナ思考に、頭が下がりました。
日本滞在中は、楽器店でピアノの部屋を借りて、週末にオンラインレッスンの受講をしたいとのご希望をいただきましたよ。大変光栄なことです。もちろん二つ返事でお受け致しました!
さて、ここからは、当ピアノ教室の、シンガポールPR(永住権)をお持ちの、大人ピアノの生徒さんから聞いた、1回目のコロナウィルスワクチン接種体験の様子と、シンガポールでの、コロナウィルスワクチン接種に関する情報についてお伝えします。
シンガポールではエッセンシャルワーカーに続き、一般高齢者へのワクチン接種が、すでに始まっています。
現在、シンガポール国内でのワクチン接種は、当初の予定よりも順調に進み、前倒しの状況にあります。
この生徒さんは、60代前半のPR保有者の日本人女性ですが、近隣のコミニュテイ・センターから、「接種通知」が郵送で届き、予約を済ませ、つい数週間前に、第一回目のワクチン接種を終えられました。
この通知は、IDの記録をもとに、シンガポール国民、シンガポールPRに順次送付されていますが、なるべく早くワクチン接種を済ませたい人は、直接MOH(保健省)に問い合わせて諸条件を確認し、登録申請をすると迅速に対応してくれて、第一回目の接種可能、希望日と場所を回答する旨の連絡が届くのだそうです。
希望日と場所はいくつかの候補から選択することができ、この生徒さんは近所のクリニック(診療所)に予約を入れて、接種に赴いたそうです。
さて、気になるのが肝心の接種ですが、あっけなく一瞬で終わり、まったく痛みは感じなかったそうです!
接種後は30分副反応確認のために、会場で待機しますが、問題がなければ終了で、この生徒さんは体調の変化もなく、待機後すぐ帰宅されたそうです。
日本では色々と副反応が話題になっていますが、接種会場は落ち着いてリラックスした雰囲気で、まったく緊張は感じなかったとのこと。
終了時には、大きな手洗い用の消毒液のボトル1本と30枚入りのマスクの「おみやげ」をもらったそうですよ。
※シンガポールで使用されているワクチンは、現段階でPFIZER-BIONTECH社のワクチンのみです。
♦︎生徒さんのご感想♦︎
「シンガポール政府の業務の効率と対応のよさに改めて感激しました」
この生徒さんは、普段からウォーキングを欠かさないなど、健康維持に努めておられることもあり、一回目のワクチン接種を終えて、数週間が経過した現在、体調は至って良好とのことです。
ただ、副反応というまでではありませんが、ワクチン接種当日は、注射した腕が痛くて上がらなかったそうなので、2回目は、念のために、ピアノレッスンの日の近くの予約は避けます、と笑っておっしゃっていました。
この生徒さんは、大人ピアノレッスンコースのレッスン生で、隔週でレッスンを受講されて3年目です。
シンガポールのピアノ教室/大人ピアノで振り返る「あの時代」。
大人レッスンの生徒さんに見る、ピアノ時間を「愉しむ」チカラ。
自由な空の行き来の再開への希望を託しています。
シンガポールのワクチン接種は、政府はできるだけ推奨するが、強制はしないというのが現在の方針です。
ただ、様々な制約が継続を余儀なくされている中、今後、ワクチン接種者と未接種者では、生活する上での利便性に違いが生じてくる可能性はあるかも知れません。
先頃、ワクチン接種者の海外渡航に便宜を与えるような交渉をシンガポール政府は行っているとの報道もありました。
シンガポールのリー・シェンロン首相は、新型コロナウイルスのワクチン接種証明を他国と相互に認識することが、国際的な移動再開に向けて必要な措置だとし、複数の国と協議していることを明らかにした。(REUTERSより引用)シンガポール、ワクチン接種証明の相互認識巡り他国と協議 | ロイター
様々な考え方はありますが、健康上の問題や、宗教上の制約がなければ、できる時にワクチン接種を実施するというのが、シンガポールに住む人たちの最善の手段なのでは?というのが私の考えです。
私はいくつかの薬にアレルギーがあり、もともと薬の反応が強く出やすい体質ということもあり、手術の時や歯科医を受診する時は、必ずすぐに申告できるように、常にメモを携帯しています。
コロナウィルスワクチンの接種も慎重に調べてからの接種となりますが、自由な空の行き来の再開へ向けての大きな希望を託しています。