こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation
講師の塚越 則子です。
先日、大人ピアノのレッスン生、Oさん(主婦、レッスン歴1年)から、ストリートピアノでのエピソードを伺った際、思わず自論を熱く語ってしまった、則子先生です。
Oさんいわく
「ボタニックガーデン駅のピアノを弾こうと思って出かけたのですが、弾いている人がいて」
「20分くらい待ったのですが、ずっと弾き続けていたので」
あきらめました😭
ああ…なんということでしょう
せっかく出向いて行ったのに…
😩
みなさーん
こんなときは
すごすごと退散する必要なんて全くないですよ。
でもね
嫌味や文句を言ったり、ケンカ腰になって感じ悪い人に成り下がる必要もない。
ストリートピアノをずっと弾き続ける人をみるたび、昭和時代の公園のブランコを我が物顔で陣取っている子どもを思い浮かべます。
幼稚な部分が多分にあり、自己顕示欲や承認欲求が強い。自分を特別扱いしてほしい。特別視されるに値すると思っている。要するに「かまってちゃん」なんです。
その人は、Oさんの順番待ちを
「もしかして、わたしの演奏に聴き入ってますか?」
と思い込んでしまった可能性もありますね。
でも
それなら、それでいいんです。
勘違いしているならば、そのまま、いい気分を保っていただこうではありませんか(笑)
目的は「ストリートピアノを弾くこと」なのですから、初対面の見知らぬ方の感情の行方に気を取られていては本末転倒です。
状況に関係なく、自分の軸をしっかり保ち、初心を貫きましょう!!!!! 賢くね😊
では早速、わたしが、これまでの経験から編み出した《作戦A》を、ご参考までにお話しましょう。
ポイントが3つあります。
3 曲くらい聴いたら(時間の長さではなく、曲数というのがポイント1📌)
さりげなくそばに行きながら拍手をして
「素晴らしいですね‼️」
と演奏を素直にたたえ
「どれくらいピアノを弾いているんですか?」
などと話しかけ、少し会話をしたあと、すかさず笑顔で、こう質問します。
「このあと何曲弾きますか?」
「もっと弾いてください」ではないことが、ポイント2📌です。
この質問をすると、たいていハッと我に返ったような表情を浮かべて
「どうぞ弾いてください」
となりますので、そのタイミングで
「いいですか?ありがとうございます」
と、パッと選手交代しちゃってください😃
隙を与えず、とにかく、まず椅子に座る。
準備はそのあと。
これが、ポイント3📌です。
そんな話をすると、Oさんは、なるほど‼️と、深くうなずいたあと、ポツリと本音をおっしゃいました。
「でも、わたしみたいな初心者が割って入ったら失礼かなって」
「うまい人しか弾いてはいけないような気がして…」
謙虚なOさんらしいご意見です。
でもね。私にはよーくわかるんです。
ありったけの勇気を振り絞って、Oさんがストリートピアノに挑もうとしたことが。
ドキドキと緊張しながら駅に降り立ったことが。
尊いではありませんか✨
誰も、その崇高な思いを邪魔する権利などありません。
Oさんのように他人に思いを寄せることができる、配慮できる、思いやりのある、優しい人の音は紛れもなく美しいんですね。
演奏って心がそのまま透けるから。
ストリートピアノは、みんなが自由に弾くことのできる、みんなのピアノです。
そもそも
うまい、ヘタって誰が決めるんですか?
基準は一体何ですか?
私には正直わかりません。
得意そうにテクニックを披露する、独りよがりな演奏よりも、たどたどしい指の動きで懸命に、誰かのために心を込めて奏でる、その一途な姿や一音一音の響きに胸を打たれるのは私だけではないはず。
Oさんがストリートピアノデビューを果たす日は、おそらくもうじきやってくるでしょう。
日程を決めて一緒に行けばハードルが下がることはわかっているけれど、それでは意味がない。
だから朗報を待ちながら
これからも心からのエールを送ります❣️
💌レッスンを終えて届いた、Oさんからのメッセージより
最近何かと物議を醸し出しているストリートピアノ。問題提起の投稿はこちら。
📌【駅ピアノ撤去】シンガポールのピアノの先生として感じたこと。
どこよりも手厚く、きめ細やかなピアノ指導で、シンガポール在住日本人ご家族との信頼の絆を築いて34年。
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
当ピアノ教室は、300人以上の生徒さんたちを育て上げた経験を持つ、シンガポールで一番長い指導歴の日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。
1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。
指導方針