こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation 講師の
塚越 則子(つかごし のりこ)です。
当ピアノ教室は、シンガポールで最も長い指導歴を持つ日本人のピアノの先生が主宰している、出張専門のピアノ教室です。
1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。
シンガポールは日本とピアノ教室の事情が異なり、法律により、講師の自宅でお教室を開講することは認められていません。
当ピアノ教室は、シンガポール政府の定めた法律を遵守した、講師が生徒さんのお宅に出向いてレッスンを行う、出張ピアノ教室です。
講師 塚越 則子(つかごし のりこ)は、ヤマハ認定グレードにおいて、ピアノ、エレクトーンの演奏、指導共に最高位のグレードを保持する指導者であり、鍵盤楽器のプロフェッショナルです。
今日は、2021年の今年のシンガポールの「ナショナルデー」についてのお話です。
最後には2021年の「ナショナルデー」テーマソングのPVも、則子先生の、オリジナル和訳(?!)と共にご紹介します♬
「ナショナルデー」は、1965年8月9日にシンガポールがマレーシアから独立したことを記念する日です。昨年も、ちょうど今頃の時期に「ナショナルデー」についての記事を書きました。
シンガポールナショナルデー歴代ソングからら選ぶ2020年My Best Song
「ナショナルデー」はシンガポールで最も大切な記念日にあたり、準備も入念に行われます。
6月に入る頃になると、シンガポールでは軍用機が頻繁に飛ぶようになりますが、これは、「ナショナルデー」のためのリハーサル。いわばシンガポールの”季節の風物詩”のようなものです。
毎年「ナショナルデー」には航空ショーや軍事パレード、パレードでのパフォーマンス、花火ショーと豪華なイベントが繰り広げられ、シンガポールの街は、お祝いムード一色に染まります。
昨年、2020年は、新型コロナウイルスの影響を受け、「ナショナルデー」当日に行われるこのパレードも中止になるのではないかと懸念されていましたが
小規模開催ながらも、朝の部、夜の部の2部構成で、島内各地域でイベントを分散開催。自宅から楽しめるプログラムをメインに構成され、視聴者もリモートで参加したりと、様々な趣向を駆使し、国民が一体となれるムードを演出した、心温まる内容でした。
今年、2021年の「ナショナルデー」のパレードは、8/21に延期されることが決まったと昨夜のニュースのトップで報じられました。1966年の建国以来初めてのことです。
今年は昨年と異なり、マリーナベイで開催されるイベントに、新型コロナ肺炎との闘いに、命を張って最前線で挑んでいるエッシェンシャルワーカーやコミュニティボランティアの方々が招待されることになっていましたが、予定通りの形で実施されるかは、まだ未定とのことです。
シンガポールは、市中でのクラスター発生事例により経路不明の感染者が相次いでおり、7/22から感染拡大防止のための規制が再強化されました。現在、Phase2HAが発令中です。
シンガポールの出張ピアノ教室/本日より規制再強化【対面レッスンを継続します!】
「ナショナルデー」は、独立を祝う記念日ですが、国民が団結してシンガポールを強い国にしていこうという決意を新たにする日でもあります。
そもそもシンガポールの「独立」は、自分たちが望んだ「独立」というよりは、マレー連邦から切り捨てられた状況下での、不本意で前途多難な「独立」でした。
今では凄まじい経済発展を遂げ、アジアのハブ国家と位置づけられるまでに成長・成功を遂げたシンガポールですが、独立からここまでの道は決して平坦ではありませんでした。
「ナショナルデー」は、シンガポール人にとって、先人の苦労などを振り返って、建国から現在までの歴史を改めて心に刻み込み、次の世代へと継承していく大切な日でもあるのです。
今年のシンガポールナショナルデーのテーマは
Together Our Singapore Spirit
“みんなで一緒に、シンガポールの精神を思い出して団結しよう”というメッセージが込められています。
テーマソング「The Road Ahead 」は、シンガポール人の若きシンガーソングライター Linying と Evan Lowのコラボレーションによる作品です。
今年は数年ぶりに歴代のテーマソングを手掛けていた、シンガポールの音楽界の重鎮の一人であるSydney Tan 氏が音楽総監督として加わっていることでも注目を浴びているこの曲ですが
親しみやすくて覚えやすい曲調の中にも静かなる強い意思が感じられる仕上がりとなっています。
歌詞も素晴らしいです。「夜明け前が一番暗い」という表現は、英語ではよく使われる言い回しで私も好きな言葉ですが、今の状況にピッタリとマッチしていて心に染みます。
今年建国56年目を迎えるシンガポールに30年暮らしている私は、このPVを観ると、自分の「シンガポール生活史」の中の風景と重ね合わせ、思わず涙が溢れてしまいますが(シンガポールリバーの映像が特に!1990年初頭は、クラークキーもボートキーも、板張りの小さな船着場だったのですよ)。
また明日からも頑張ろう!と身体中に勇気がみなぎってきます。
私はシンガポールの永住権を持っていますが、シンガポール国民ではありませんので、ここでは何年住んでいても「外国人」であることに変わりはありません。
しかし、外国人だからといって、また日本人だからといって不当な扱いを受けたり不快な思いをすることが一切ない環境で暮らせることが、どれほど幸せで感謝すべき、ありがたいことなのかを、仕事で訪れた、アジア諸国での経験を通して、身をもって知っています。
当たり前のことなど一つもないということを改めて思い知らされているコロナ禍での生活ですが
周りを見渡すと『自分のこと、自分たちのことだけ』でいっぱいいっぱいな人ほど、苦しみが臨界点に達するかのような、過酷な日々を過ごしているように感じられます。
思うようにいかないことにフォーカスを当てて暗い気持ちで過ごしても、楽しく笑って過ごしても、1日は1日。時は2度と戻ってはきません。
命には限りがあります。それならば、いま、この瞬間にできることに喜びを感じながら、感謝の気持ちで、お互いに思いやりを持って支え合い、この厳しい局面を明るく乗り越えて、共に爽やかな夜明けを迎えたいですよね♬
シンガポールの出張ピアノ教室/恩送り〜来星直後のエピソードより。
シンガポールの出張ピアノ教室/大人ピアノ新入生のレッスンで懐かしのエリアへ。
「The Road Ahead」(進むべき道)
One man on an island
島にいる一人
One drop in the sea
海の中の一滴
All it takes to set a wave in motion
全てを作り出すのは
Is a single word, an action
一つの言葉、一つの行動
A hope that we can be
私たちがずっと望んでいるものになれるという
The change that we’ve been longing to see
一つの希望
For our home, our land, our family
私たちの家、私たちの居場所、私たちの家族
It’s all within our reach
それらはみんな、手が届くところにある
See this island, every grain of sand
見よ!このしまを、見よ!砂粒のひとつひとつを
Hear this anthem, it’s the voices of our friends
私たちの歌を聴いて!それらは仲間たちの言葉
Come whatever on the road ahead
進むべき道の先に何が来ても
We did it before, and we’ll do it again
私たちは、かつてしたことを、再びまたやるだけ
When the moments turn to hours
一瞬が長い時間となって
And the day’s last light is gone
やがて最後の光は消えていく
Look around us always and remember
まわりを見渡して、いつも思い出す
There were times we were uncertain
先の見えない時代があったことを
But we just kept walking on
だけど、私たちは歩み続ける
It’s always darkest just before the dawn
夜明け前がいつも一番暗いのだから
Our home, the home we share
私たちの家、私たちが共に暮らす場所
Where the garden always grows toward the light
そこはいつも、光に向かって育っていくところ
Though the road ahead is daunting,
進む先への不安はあるけれど
I know we’re gonna be alright
大丈夫なことを、私たちは知っている
See this island, every grain of sand
見よ!このしまを、見よ!砂粒のひとつひとつを
Hear this anthem, it’s the voices of our friends
私たちの歌を聴いて!それらは仲間たちの言葉
Come whatever on the road ahead
進むべき道の先に何が来ても
We did it before, and we’ll do it again
私たちは、かつてしたことを、再びまたやるだけ
♫東京特派員談♫
シンガポールは、建国の苦しみを乗り越えたからこそ、今ここにある危機に対する取り組みを懸命に続けてAheadしようとしてる。
だから、則子先生もがんばれる!
♫おめでとう、シンガポール♫