こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation 講師の
塚越 則子(つかごし のりこ)です。

 

 

プロフィール

 

 

1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。
シンガポールで1番長い指導歴のキャリアを持つ、日本人のピアノの先生です。

 

 

指導方針

 

 

ピアノレッスンコース

 

 

講師 塚越 則子(つかごし のりこ)は、ヤマハ認定グレードにおいて、ピアノ、エレクトーンの演奏、指導共に最高位のグレードを保持する指導者であり、鍵盤楽器演奏のエキスパートです。

 

 

 

ヤマハ認定グレード

 

 

 

シンガポールは日本とピアノ教室の事情が異なっており、講師の自宅で音楽教室を開講することは、国の法律で認められていません。

 

 

 

シンガポールのピアノ教室事情

 

 

 

当ピアノ教室は、開校以来、シンガポール政府の定めた法律を遵守している、講師が生徒さんのお宅に出向いてレッスンを行う、出張ピアノ教室です。

 

 

 

Q&Aシリーズ⑩
先生のお宅でのレッスンはありますか?

 

 

 

当ピアノ教室でピアノを習って5年目を迎えているSちゃん。

 

 

 

 

 

 

 

 

現在シンガポールの、名門女子校に通う6年生ですが、この度、シンガポールローカル小学校の卒業試験「PSLE」の勉強に専念するため、全ての試験が終了するまでの約8ヵ月の間、ピアノレッスンをお休みすることになりました。

 

 

 

PSLE(Primary School Leaving Examination)とは。

 

 

 

Primary School(小学校)を卒業する際に全員が受けなければいけない全国統一テストです。

 

 

 

昨年の2020年は、8月~10月にかけてPSLEが実施されました。

 

 

 

これは、1960年からシンガポールで導入されているテスト制度で、PSLEの結果によって、今後の進学先が決定されます。

 

 

 

 

ポイント制になっていて、希望のコースや各学校ごとに最低水準のCOP(PSLE Cut Off Point)が設定されています。

 

 

 

年々合格点および、各学校のCOPは異なりますが、最難学校では250以上の成績を取る必要があります。

 

 

 

統一試験の重要科目は、英語、第二言語、数学、理科の4科目。

 

 

 

もし上級母語(Higher Mother Tongue, マンダリン、マレー語、タミル語から1つ)を履修している生徒は、より多くの科目の試験を受けます。

 

 

 

◉ちなみにSちゃんは、お母さんが日本人、お父さんがフランス人のため、マンダリン(北京語)は母国語ではありませんが、選択授業を受けているため、PSLEでは、マンダリンも受験科目なんだそうです。

 

 

 

 

ということは、Sちゃんは、なんと、日本語、英語、フランス語、中国語の4カ国語を自在に操る、マルチリンガル! すごいですよねー。

 

 

 

 

 

 

さて、気になるPSLEの内容ですが

 

 

 

 
試験は2ヶ月間かけて実施され、それぞれ口頭・リスニング・記述セクションに分けられます。

 

 

 

 
筆記試験の回答方法は、選択肢のもの・空欄埋めや1、2文で回答するもの・長文。
科目によって配分は異なりますが、数学であれば選択肢:30%・空欄埋めや1、2文で回答するもの:20%・長文:50%。

 

 

 

シンガポールではPSLEの対策のために、小学校3年生ごろからすべての習い事をやめて、数年間、ビッチリと毎日数時間、家庭教師の先生をつけて、ひたすら「勉強漬け」の日々を送る子ども達が大半ですが

 

 

 

 

Sちゃんは受験数ヶ月前まで、どんな時も休まずに、ピアノをコツコツと継続してきたのですから、その頑張りは生半可なものではなく、大人顔負けです。

 

 

 

 

学校ではダンスのクラブ活動に参加して、建国記念日のパレードではパフォーマンスを披露し、代表でテレビのインタビューを受けたり、スクールカリキュラムを紹介したニュース番組に出演した経験もある「超優等生」。

 

 

 

 

 

 

テレビ出演の時は、かなり前からテレビの前でかぶりつき状態でスタンバイして、ソワソワ、ドキドキ、写真パチパチで、私の方が大興奮です(笑)

 

 

 

 

 
※2021年以降は内容や採点システムに変更があるようです。詳しく知りたい方は、シンガポール教育省(MOE)のサイト(英語)をご覧下さい。

 

 

 

 

当ピアノ教室は、長期のお休みや期間限定の短期レッスンへの対応もしています。

 

 

 

 

今回のSちゃんのように、期間限定で「休会」を希望される生徒さんは時々おられます。一番多いのは、日本で私立中学を受験をされるために、試験で一時帰国をしている間だけ、レッスンをお休みされるケースです。

 

 

 

 

状況に応じて対応は異なりますが、当ピアノ教室では、現在レッスンを受講している生徒さんの長期のお休みのご希望への対応や、半年、一年など、期間限定の短期レッスンも実施していますので、お気軽にご相談ください。Sちゃんは

 

 

 

◉お休みの期間がPSLE 終了までと、はっきり確定していること

 

 

◉本帰国や他国へのスライドが今後もなく、シンガポールでの生活が継続されること

 

 

◉現在のレッスンの曜日、時間帯で他の生徒さんの希望がないこと

(土曜日の朝8:00開始)

 

 

 

などの理由から、ご相談の結果、現在のレッスン時間を確保したまま、PSLEが終わってレッスンに戻ってくるのをお待ちしていることが決定しました。

 

 

 

 

PSLEが終わったら、おばあちゃまとのアンサンブルをしようね!

 

 

 

 

お母さんのお話によると、今回止む無く、ビアノレッスンをお休みすることを決断し、一番無念な気持ちでいるのは、Sちゃんご本人なんだそうです。

 

 

 

 

レッスンをお休みしている間も、この間仕上げたばかりの、ドビュッシーの「亜麻色の髪の乙女」は毎日弾くと、力強く宣言してくれました! 立派です、嬉しいです!(感涙)

 

 

やっと弾けた!小学6年生、初めてのドビュッシーに挑戦中①(動画あり)

 

 

 

さらに上達!小学6年生、初めてのドビュッシーに挑戦中②(動画あり)

 

 

 

すでに心は、数ヶ月に先に飛んでいるようで、やりたいこと、弾きたい曲をあれこれ打ち明けてくれて、お話が止まらないSちゃんを見ていると、数ヶ月だけのお別れとは言え、寂しさで胸が引き裂かれそうですが。。。

 

 

 

 

将来を左右する大切なPSLEに向けて、しばらくの間はしっかりとお勉強に専念してもらえるように、満面の笑顔で送り出し、これからも変わりなく、心からのエールを届け続けていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

PSLE という、大きな試験を目前にして、Sちゃんの心には、試験勉強の励みになる、ピアノの新しい目標が既に芽生えています。

 

 

 

 

数ヶ月先のSちゃんのお楽しみは、おばあちゃまとのアンサンブル演奏。

 

 

 

 

Sちゃんの日本のおばあちゃまは、溌剌とした「スポーツ系女子」の雰囲気を漂わせた、明るく元気な女性です。

 

 

 

 

元ピアノの先生でいらして、シンガポールに遊びに来られた際には、毎回ご挨拶をさせていただきますが、Sちゃんのピアノレッスンの内容に関しては、いつも決まって「先生にお任せします♬」の一言で、ニッコリ。

 

 

 

 

 

この10年ほどはマリンバに熱中していて、ピアノの先生業を引退された今は、ひたすらマリンバに打ち込む日々を送られているのだそうです。

 

 

 

 

おばあちゃまのマリンバとSちゃんのピアノのアンサンブル♬

 

 

 

想像しただけで、頭の中に軽快な音楽が鳴り響き、思わず身体でリズムを刻みたくなってきます、とても楽しそう!

 

 

 

 

 

 

鍵盤楽器以外の楽器は、リズム感を養うために小学校の時に習ったドラムだけの私にとって、Sちゃんのおばあちゃまのバイタリティと、飽くなき好奇心には、思わず頭が下がります。

 

 

 

 

♣︎おまけ♣︎

 

 

 

マリンバを演奏したことが一度もない私ですが、実は全く無縁でもない私。

 

 

 

 

「つかごし のりこ」さんという、同姓同名のマリンバ奏者さんがおられ、15年ほど前に、名前をきっかけにSNSで知り合って以来、ネット上での「お友達」です。

 

 

 

 

「のりこ」の字は違うのですが、苗字が同じなので、私の経歴を調べるために名前で検索をするとヒットするようで、「え、則子せんせーはマリンバも???」と驚かれることがありますよ(笑)