こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室 fairy wish creation
講師の塚越 則子です。
昨日は、出張レッスンを終え、一旦帰宅してひと段落したあと、「けいちゃん」のコンサートに行ってきました。

これまでに何度も日本からアーティストが来星するたびに公演に足を運んでいる則子先生。
できるだけ良い席を取るようにしています。ここ数年はこんな感じ。
📌【感動を超えた感動】辻井伸行さんのシンガポール公演を鑑賞してきました。
📌角野隼斗(かてぃん)さんのシンガポールリサイタルを最前列、真正面で観て。
📌藤井風くんのシンガポール初公演に行ってきました@インドアスタジアム。
昨日も運良く最前列がとれたので、演奏を楽しむだけではなく、機材セット、ステージングや構成、ライブの流れなども含め、バッチリ研究してきました。


もうすぐ本番も控えているのでね…😆

そんなこともあって、今日は少々マニアックな内容になりますので、興味のある方だけお付き合いください😊
けいちゃんは、日本で人気のフリースタイルのピアニストです。
肩書きにはピアニスト、トラックメイカー、シンガーソングライター、YouTuberとあります。
トラックメイカーってなんだろう?
聴き慣れないな…
と調べてみたら
和製英語なんですね💦
どうやらアレンジャー、プロデューサーといった意味のようです。ふむふむ。
◆ちょっとだけ豆知識◆
音楽における「Track(トラック)」というのは、曲の中で使う楽器や音のデータの情報を、ひとつずつに分けられている各チャンネルのことを指します。
音楽を録音するときは、各楽器をトラックに分けてレコーディングします。
たとえば
1トラックはストリングス
2トラックはブラス
3トラックはビブラフォン
といった感じ。
トラックが重なり合ってひとつの楽曲にまとまるというわけ。
トラックには「通路」「軌道」と言った意味があり、陸上のトラックのように一つ一つの音が分かれています。
基本的にはひとつの音色に1トラックを使用します。
音を管理するトラックは大きく分けて、波形を扱う「オーディオトラック」とMIDIデータを扱う「インストゥルメントトラック」に分かれます。
他にもBusなど、音信号を処理するための「AUXトラック」や、いくつかのパラメーターをまとめて操作できる「VCAトラック」や、MIDIの情報だけを扱う「MIDIトラック」があります。
則子先生が、普段、多機能型電子ピアノでオリジナルの音源を作成するときは、トラックごとに音色を振り分けてのトラック録音と、手弾き(リアルタイムで、そのまま弾くこと)を使い分けています。
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おそらく、トラックメイカーとしての一面のアピールなのだと思いますが、昨日のけいちゃんの演奏では、その場で録画した音をプレイバックしながら、それに被せて弾く、いわば
ひとり連弾
みたいな手法も披露していました。

もともとデジタル録音、再生機能が備わっているモデルのピアノがあり、機械は後付けもでき、遠隔操作ができて、iPadで設定をコントロールするのが主流なんですけれど
けいちゃんが使用していたのは、旧式のアナログチックな機材でしたので、ちょっとビックリしました。
開演前にセッティングを遠目で見たとき、エフェクターだと勘違いしたくらいです。

足元に設置してありましたので、エレキギターみたいに、途中でピアノの音を加工するのかしら???
斬新なことやるなぁ✨
なんて思っていました。
何かこだわりがあるのかしら。
個人的には、ステージに見える位置で、演奏中、足で操作をしていて、スイッチを押すたびに
カタ!
っと音が鳴り
再生音は、生音との違いがはっきり認識できるくらい、くぐもっていて、音質的には、んー、課題ありかな、と感じましたけれど
エンターテイメント
の一環として、異国の地で、新しいことにチャレンジした勇気に、音楽家の1人として心から拍手を贈ります。
大きな会場では、音が回っちゃうので、タイムラグにも気をつけなければなりませんからね。
これ、ホントにこわいんです💦
実際、昨日のけいちゃんの演奏でも、ほんのすこーし、再生音と手弾きでズレが生じていた箇所がいくつかあったので (おそらく普通に聴いていたら気がつかないほどの誤差 )自分のことのように焦り、どうなるかと動悸がしてしまいましたが
ご本人も自覚していたようで、弾きながら修正していましたので、ホッと胸を撫でおろしました。
さすがです‼️
リクエストコーナーでは、日本での認知はまだまだみたいですが
旬のトレンドに敏感な芸能人たちは、いち早く流行を察知し、ハロウィンで仮装していたという、いま世界的に大ヒットしている、あの映画のそう
あの曲
が挙がりました。けいちゃんは知らなかったようです。
その場で、耳コピに挑み、即興演奏をしました。ストリートピアノ界隈では、よく見かける、お馴染みのスタイルですね。
音を聴きながら
むずかしい….
と、泣いてるポーズをしてましたよ。
うん、よくわかります。
この曲はイントロにインパクトがあり、聴く人の感じ方で、ピアノでの再現が異なる種類の曲なのです。
✅アウフタクトにするかな、しないかな
✅メロディに入ったら、4分の4にするかな、8分の12にするかな
など、どんなふうに「料理」するか、自分ならどう聴くかなと想像しながら、興味津々で見守りました。
サビの4小節をリフレインしながら、他の曲もミックスしてまとめ、エンディングは「けいちゃん節」で締めていましたよ。
このあたりもファンには、たまらないのでしょう。
水戸黄門の「ひかえおろ‼️」を思い浮かべた、則子先生です(笑)

最後に。
今日、けいちゃんは、オーチャード駅のピアノを弾くとのこと。
コンサートで時間もバッチリ告知していましたから、日本からいらしているファンの方々は、もれなく行くに違いありません。
盛り上がること必至。
わざわざシンガポールまで、応援にかけつけてくれたみなさんへの、お礼なのでしょう。そして、もちろん、その光景は撮影されて、公式YouTubeで公開されるでしょう。
シンガポール初公演、大成功👏
けいちゃん、次はぜひ、誰にも告げず、シークレットで、黙って、こっそり、どこかで弾いてくださいね。
海外で演奏する開放感を味わわなきゃ、もったいないですもの😆
シンガポールの人たちはシャイで、知らない人と積極的にコミュケーションを取ることを苦手とする傾向が強いですが
いいものはいい‼️
と、わかる人は必ずいて、足を止め、あなたの演奏を認めて、そっと賞賛してくれるはずですから😊
今回は、いつまでご滞在でしょう?
ローカルフードは、お口に合いましたか?
シンガポールに来てくれてありがとう。
どうぞ存分に楽しんで行ってくださいね。

どこよりも手厚く、きめ細やかなピアノ指導で、シンガポール在住日本人ご家族との信頼の絆を築いて34年。
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
当ピアノ教室は、300人以上の生徒さんたちを育て上げた経験を持つ、シンガポールで一番長い指導歴の日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。





