こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室 fairy wish creation
講師の塚越則子です。
今日は、「プロフェッショナル」という言葉について深掘りしてみたいと思います。
以前もプロフェッショナルについて考察したエピソードを書いたことがあります。
シンガポール⇄日本。空でつながっている!ANA格納庫演奏〜葉加瀬氏とチーム羽田オーケストラによる「Another Sky」②
プロフェッショナルの語源は、ラテン語の professus に由来し
「公に宣言する」
「誓いを立てる」
という意味。
つまり、プロとは
自分の専門や信念を “公に名乗る人” のこと。
ここが本質なのではと、則子先生は考えます。
語源をたどると、プロフェッショナルには
単なる「専門家」という意味だけでなく、次のような要素が含まれています。
✅ 専門性:高度な知識や技術を持っていること。
✅社会的責任:専門性を公言し、公共の福祉に貢献すること。
✅倫理性:信念や職業倫理を保ち、それを社会に誓うこと。
これらの要素が重なり合って、プロフェッショナルとは「高い倫理観を持ち、社会のために専門性を発揮する人」という意味を持つようになりました。
プロとは「上手い人」でも「お金を稼ぐ人」でもありません。
名乗る責任を引き受けた人なのです。
一方で、アマチュア(amateur)の語源は amare、つまり「愛する」という言葉です。
アマチュアとは「好きだからやる人」。
プロは「好きなうえで、責任を負う人」。
だからこそ、プロは「結果」に対して沈黙できません。
失敗も、判断も、行動も、すべてを自らの名のもとに引き受ける覚悟が必要なのです。
今の時代、SNSを通じて誰でも「プロ」と名乗ることができます。
けれど、「名乗れる」ことと「名乗る資格がある」ことは、同じではありません。
この「資格」という言葉も、調べてみると実は深い意味を持っていることがわかります。
英語の qualification(資格)は、ラテン語の qualis(=どんな性質の)+ facere(=作る)から生まれた言葉。つまり
「どんな人間として形づくられているか」
を示す言葉なのです。
資格とは、本来その人がある行為を「する」に足る性質を備えているという証。
単なる許可証や免許ではなく
その領域で責任を果たすだけの 能力・人格・信頼 を備えているかどうかを示すものです。
プロとは、自分の名前で世界に向かって力を発信し
その言葉と行動に一貫性を保とうとする人。すなわち
プロフェッショナルとは
「自分を公言する生き方」
そのもの なのだと私は思います。
プロフェッショナルであるということは
特別な肩書きを持つことではなく
自分の信念に正直に生きる姿勢のこと。
誰かに評価されるためではなく
「こうありたい」と願う自分に誠実であること。
当ピアノ教室の生徒さんが、1人ひりとりピアノを通して育んでいるのも
広い視点からとらえると、実はこの “プロフェッショナルの芽” であると言えるでしょう。
うまく弾けたかどうかよりも、自分の音と向き合う真剣さや、失敗してもあきらめずに挑戦する姿こそ、小さなプロフェッショナルへの第一歩なのです。
レッスンの中で、子どもたちは日々、自分の「できること」と「まだできないこと」を受け止めながら、心の折り合いをつけ、自分の力で前へ進む練習をしています。
子どもたちが音楽を通して、「責任を持ってやり遂げる喜び」や「誠実さの尊さ」を知っていく姿を、これからもご家庭とともに見守ってまいります。
当ピアノ教室は今日も、ピアノを通して “自分を公言する力” を育てています。
どこよりも手厚く、きめ細やかなピアノ指導で、シンガポール在住日本人ご家族との信頼の絆を築いて34年。
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
当ピアノ教室は、300人以上の生徒さんたちを育て上げた経験を持つ、シンガポールで一番長い指導歴の日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。