こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation
講師の 塚越 則子です。
今日の内容は、昨日からの続きです。
昨日の記事はこちら。
15年ほど前のことです。
「則子さんて、いつもヒラヒラしたフリルの服着て、おかしいよね」。
「Kさんが、そう言ってたよ」と、知り合いから聞いた時、私は一瞬言葉を失いました。
Kさんは、当時私がプライベートで親しくお付き合いしていた在星日本人の1人です。
「あんな格好して恥ずかしくないのかしらね」
そう話して笑っていたと言います。
その頃の私は、両親を相次いでなくしたショックが完全に癒えておらず、仕事を離れると、普段ならやり過ごせることでも妙に深刻に受け止めてしまい、暗く自分だけの殻に閉じこもってしまうようなときがありました。
無自覚のうちに、Kさんに不快な思いをさせていたんだ…
全然気がつかなかった….
わたしって鈍いのかな…
そう思って申し訳ない気持ちになった私は自分を責め、それ以来、自分の好きなテイストの服を着ることを一切やめたのです。
それは、これまで生きてきて初めて味わう、惨めな感覚でした。
「わぁ、その服かわいいね。PINK HOUSE でしょう?」
「いいよ、いいよ、もっとフリッて〜😃」
と、会うたびに大声ではしゃぐような仕草をしていたのは、Kさんの本心ではなかったのです。ショックでした。
私は幼い頃から音楽業界に身を置き、年齢、性別問わず、美しいもの、きれいなものを愛し、豊かな感性をもった、繊細で心穏やかな大人たちに囲まれて育ってきました。
楽器の演奏や指導、楽曲アレンジに関係すること以外の仕事をしたことがなく、オフィス勤めの経験もありません。
実際に、そのことが影響しているのかはわかりませんが、私は「人と同じ装いでなければ」「他の人より目立たないように」という感覚に疎いところを自覚しています。
かといって、違いを強調して、人に注目されたい、特別扱いしてもらいたいという「とんがった願望」があるわけでもなく
私たちの世界では周りの人たちはみんな一人一人個性的であり、それぞれの感性を認め合って、暗黙のうちに尊重し合うのは当たり前。
ですので
自分を他人と比較して敵対心を燃やしたり、ましてや仲間を陰で悪く言う人の感覚に馴染むことができません。
争い事はイヤ。
他の人を蹴落として…という人が、周りに全くいなかったわけではないけれど、そんな思考を持つ人は、いつしか自然と生活の糧を得るために長年抱いてきた夢をあきらめて業界を去っていき、疎遠になりました。
みんなそれぞれ違うし、性格も好みも様々。
だからこそ違う音を奏でることができる
そう思います。
アーティストの世界では勝ち負けもないし、いい、悪いも存在しない。
ですからジャッジする必要もありません。
そもそも、良し悪しや優劣の判断は何を基準に、誰が決めるのでしょうか。
その根拠は、どこに???
話を戻しましょう。
私が愛してやまないPINK HOUSE というブランドは、1973年に設立された日本のファッションブランドです。
「女の子の好きなものがいっぱい集まっている家」という発想から、PINK HOUSE と命名されたといいます。
PINK HOUSE が世間に認知され始めたのは1980年代。
当時、コムデギャルソンとヨウジヤマモトの全身黒一色のスタイルが流行していた中、PINK HOUSE は新しいファッションテイストとして注目され、一世を風靡しました。
PINK HOUSE といえば、赤やピンク、白を基調としたカラーに、フリルやリボン、レースなどのディテールを施した、女の子の夢がつまったような華やかなデザインが特徴的ですが、コンセプトは
人を愛し、生活を愛し、人生を愛するすべての女性たちに贈る
もっとも自分らしくあるための服。
チーフデザイナーの金子功さんは過去のインタビューで「金子功の服をどんな女(ひと)に着てほしいか」の問いに
「カッコいい人」
自分の意志や自分の世界をしっかり持っている人がカッコいい
と答えています。
「カッコいい人」は金子さんの女性観であり、創作の理念でもあるそうです。
そんな金子さんの女性観や創作理念は、ブランドコンセプトに息づいています。
そう。
「自分の意志や世界を持っているカッコいい人」に「もっとも自分らしくあるための服」を贈るために、ピンクハウスは独自の世界観を確立し続けて現在に至るというわけです。
型や枠にはまらないPINK HOUSE だからこそ、自分らしく生きる女性を応援し、寄り添うことができるのだと私は思います。
誰かのご機嫌をとっても、誰も心の平和を保障してはくれません。
だから「アラカン」と世間で呼ばれる年代に突入した私は、いま
自分の好きを極める
生き方を改めて選択したことを、ここでみなさんにご報告いたします。
PINK HOUSEは、NoA Projectの公式ブランドです✨
\陰口、誹謗中傷、へっちゃら/
人からどう思われようと、私たちのやっていることの絶対的価値は永遠に揺らぐことはないのです😃
「好きを極める」=「楽をして、のほほんとお気楽に生きる」「努力を放棄」ではありません。
好きなこと、楽しいことを追求していけば、たとえどんな試練や我慢が待っていたとしても立ち向かっていける、乗り越えるために努力していくことができる…そういうことなんじゃないかしら。
人生は一度きり。限りがある。だから、これからも私たちは挑戦を続けます。
どこよりも手厚く、きめ細やかなピアノ指導で、シンガポールの駐在員日本人ご家族との信頼の絆を築いて32年。
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
当ピアノ教室は、300人以上の生徒さんたちを育て上げた経験を持つ、シンガポールで一番長い指導歴の日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。