こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室 fairy wish creation
講師の 塚越 則子です。
昨日は、本帰国が決まったRちゃんのシンガポールでの最後のピアノレッスンの日でした。
一緒に過ごしてきた3年弱の日々を心の中で反芻し、夜中に何度も目が覚めて迎えた朝。
現在、夜明け前の朝5:20。
外は、まるで泣いているかのように、しとしとと雨が降っています。
Rちゃんと初めて会った日、私たちはお互いマスク姿でした。
それ以降、シンガポール国内でマスク着用の義務が解除されても、Rちゃんは相変わらずマスクをずっとつけたままでした。
誰かに会うときは、つけていた方が落ち着く
のだそうで、学校でも、周りのお友達はマスクをしているといいます。さすがに
シンガポール政府よりサーキットブレイカーが発令され
対面でのレッスンができなくなり
当ピアノ教室では、全てのレッスンをオンラインに切り替え
レッスンを続行
していた当時、画面越しに会うときにはマスクを外していましたが
唯一、マスクなしの『リアルRちゃん』に会えたのは
発表会のとき✨
だけでした。
日本に帰るまでに一度、お互いにマスクなしでレッスンができたらいいな〜
独り言のようにつぶやいた私の願いをRちゃんはちゃんと覚えていてくれたようで
昨日、出張レッスンに伺い、出迎えてくれたRちゃんは、なんと、マスクを外してくれていました😃
照れ臭そうにしているRちゃんに近寄りながら、矯正中の歯のことを尋ね
「もうすぐ治療も終わるんだよね?」
「ちょうどタイミングよかったね」
そんな話をし始めた途端、背後から突然嗚咽が。。。
振り向くと、お母さんが号泣していました。
「さっき、ピアノの周りを片付けていて、楽譜を眺めながら、ああ、これも弾いていた、あれも弾いていた、もう最後なんだと思ったら、たまらなくて….」
あとはもう言葉になりません。
笑って締めくくるつもりだったけれど、不意をつかれました。
お母さん、それは反則です。。。
最後のレッスンの日、不覚にも、レッスンの前に泣いてしまったのは初めてです。
こんなにも別れを惜しんでくれる方と、一生のうち何度会えるでしょう。
そう思うと、ピアノが運んできてくれたご縁に感謝を超えた、崇高な思いが湧き上がってきます。
これまでにたくさんの出会いと別れを経験してきました。
シンガポールで1番長くピアノ指導をしている日本人ピアノ講師の私だからこそ、他の誰よりも出会いと別れに敏感です。だからこそ
当ピアノ教室では、2度と戻らない「いま」を大切にした、中身の濃い指導ができるのだと思うのです。
来週は、お姉ちゃんのAちゃんの最終レッスンが控えています。
出張レッスンに伺う先々では、日々さまざまなドラマがあります。
切なさに包まれた、昨日の最終レッスンでしたが、その前には、想定外の嬉しいハプニングも✨
そのお話はまた明日。
どこよりも手厚く、きめ細やかなピアノ指導で、シンガポールの駐在員日本人ご家族との信頼の絆を築いて32年。
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
当ピアノ教室は、300人以上の生徒さんたちを育て上げた経験を持つ、シンガポールで一番長い指導歴の日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。