こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室 fairy wish creation
講師の 塚越 則子です。
昨日の日曜日は、久しぶりに懐かしい場所に出かけてきました。
行き先は、ドビーゴートに程近い
The Cathey。
先日、惜しまれつつこの世を去った教授、こと坂本龍一さんのドキュメンタリー映画「CODA」を観るためです。
シンガポールでは、5/6、5/21と、たった2日間だけの上映。
昨日が最終日でしたが、ちょうど日曜日でラッキーでした。
The Catheyは、リノベーションされ、現在は新しい姿に生まれ変わっていますが、1939年に、シンガポール初のエアコン付き映画館としてスタートしたCathay Cinemaが前身です。
まだ観光客の1人だったころ、友人と連れ立って、Cathey Cimemaに深夜12時スタートの「ミッドナイトムービー」を観にきたことがあります。お目当ては香港の人気アクションスターであり歌手の「Andy Law」主演の映画でした。
カウンターのスタッフと、つたない英語で会話を交わし、無事にチケットを購入したあと、緊張して乾いた喉をうるおそうと、フロア内にあった「Orange Julius」というジューススタンドで求めたオレンジジュースが、とびっきりおいしかったこと
いざ出陣したもののの、映画館の中は凍えるような寒さで、我慢できずに途中で退散してしまったことを今もよく覚えています。
あの時のことを教訓に、今回は完全防備で臨みましたよ。
リラックマのブランケットは、ミスドとのコラボの限定品。10年ほど前に友達がスタンプを貯めてゲットしてくれた、大切な宝物です。(そういえば、昨日は、記念すべきミスドシンガポール第1号店のオープン初日でしたね。出かけた方おられますか?)
The Catheyに着くと、入り口の吹き抜けは、当時のデザインのまま残されていて、懐かしさが込み上げましたが、Orange Juliusがあったあたりは閑散としていて、自動販売機が設置されているだけでした(涙)。
30年以上も昔のことですから無理もありませんよね。
さて、肝心の映画ですが、一言でいうと
とてもよかった
です。
詳細を書いてしまうとネタバレになるので避けますが
演奏を聴かせる、演奏を見せる、ご活躍を称賛することが目的ではなく
音を紡ぎ出す、ひとりの職人としての、知られざる顔に終始フォーカスしたドキュメンタリーだったということに個人的に感動しました。なぜなら
音への向き合い方に共感するポイントが、驚くほどたくさんあったからです。
この映画を一緒に観た人たちの中には、おそらく
坂本龍一って、やっぱり普通じゃないよね、変わってるよね
と感じている人と
なるほど、そういう人も世の中にはいるのか
と感じている人と
わかるよ、わかる
そんな人たちが混じり合っていたことでしょう…..
エンドロールの最後、会場内に拍手が鳴り響いたとき、まるで自分が肯定されたかのように感じて、じんわりと嬉しさがこみ上げたのは、完全なる勝手な思い上がりですが
なんだか救われたような気持ちになって、心が軽くなったのは思いがけない収穫でした。
たとえ、いろいろ言う人がいても、理解されなくても、笑われても
音楽家としての自分の感性を、そのまま貫いていいんだと思わせてくれる、包み込むような優しさを終始感じながらの心地よい時間。2時間があっという間でした。
映像の中の教授は決してカッコ良くなんてないけれど、だからこそ、人目なんて関係なく、自分の求める音にとことんこだわる真摯な生き様に胸が震え、心が揺さぶられました。
飾らないお人柄がにじみ出た、エンディングのはにかんだような笑顔が今もまぶたに焼き付いています。
DVDもあるようですよ。CODA
◆追記◆
私はまだ還暦に少し間があるのですが、チケット購入の説明を読んでいたらシニア割引の対象になるらしいことがわかり、恐る恐る申し出てみたらOKでした。ちょっとだけ得した気分(笑)
どこよりも手厚く、きめ細やかなピアノ指導で、シンガポールの駐在員日本人ご家族との信頼の絆を築いて31年。
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
当ピアノ教室は、300人以上の生徒さんたちを育て上げた経験を持つ、シンガポールで一番長い指導歴の日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。