シンガポールの出張ピアノ教室/「ヨシタケシンスケ展かもしれない たっぷり増量タイプ」で感じたこと。

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こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation
講師の塚越 則子です。

 

今日は、先週の一時帰国で東京滞在中に訪れた

 

ヨシタケシンスケ展かもしれない たっぷり増量タイプ

 

で感じたことを書きたいと思います。

 

みなさんは、ヨシタケシンスケさんをご存知でしょうか?

 

ヨシタケシンスケさんは、「りんごかもしれない」などの作品で知られる、人気絵本作家、イラストレーターです。

 

📌ヨシタケシンスケ公式サイト

 

2022年に東京で始まった、この巡回展。
 

 

日本全国で70万人以上を動員して、今回「増量タイプ」として再び東京に戻ってきました。
 

 

今回、日程が合うということで行くことに✨

 

 

 

こちらは楽しみにしていた四半世紀以上描きためたというスケッチです。

 

 

 

 

壁一面にびっしりと貼られた紙、紙、紙…

 

一枚一枚に緻密な絵と文字が書かれています。

 

もともとストレスだらけの会社員時代に、毎日の仕事の愚痴や悪口を絵と言葉で描きだしていたことが、このスケッチの始まりだったのだそうです。

 
 
小さめサイズなのは、誰かに見られそうになったら、いつでも隠せるようにするため。

 

これまでの巡回展は約2,500枚だったのが、今回は3倍、過去最大の7,500枚以上に!
 

 

圧巻です。

 

きっとまだまだあるのでしょうね。

 

上の方は見れないけれど、下の方はしゃがんで見ました。

 

 

 

 

たくさんのイラストの中からピアノのイラストもみつけましたよ😃

 

 

 

 

 

歩き進んでいくと遊び心満載の「体感できる展示」も登場。

 

 

さすがヨシタケ展!
 

 

おとなでいるのにつかれたら、
あしのうらをじめんからはなせばいい。
 
 
 
ということで、つり輪も体験しちゃいました😃
 

 

 

木の裏側を覗いてみると、

 

「ちょっとこころにひびくかもしれない」言葉が綴られていて、思わずジーン。

 

 

 

最後の最後、「あなたのみらいはこれかもしれない!」では1枚カードを引いたところ、こんな結果に✨

 

 

 

ミュージアムショップでは記念にとフィギュアを求めました。

 

 
 中がわからない「ブラインドスタイル」でしたが、これだったらいいなと思っていたキャラクターがでてきましたよ。

 

 

 

 

絵本「ころべばいいのに」に出てくる、紫色の怪獣です。

 

 

ころべばいいのに」は、いわばアンガーマネージメントを題材にしており、対象年齢は小学校高学年ですが、大人にも読み応えのある内容です。

 

 

主人公は女の子。名前は書かれていません。全体にわたって女の子の内言で話が展開していきます。

 

 

人にイヤなことをされて、そのイヤな気分に自分でどう対処していくかをユーモアの要素を入れながらも深く考察していく感じのお話。

 

 

イヤな思いをさせた人間に対して「みんな いしにつまずいてころべばいいのに」

 

 

と女の子は考えます。似たような感情って、誰もが一度は密かに持ったことがあるのではないでしょうか?

 

 

彼女はイヤな思いをさせられ腹を立てているのですが次のようにも考えます。

 

 

きらいなひとのせいで ぜんぜん たのしくない。
イヤだったことを どんどん おもいだしちゃうし

 

 

「わたしって、ダメなの?」って、じぶんのこともどんどん きらいになっちゃうし。
ああ、だれかを にくんでいるじかんが もったいない!

 

 

この気持ちすごくよーくわかります。

 

 

こんなに短い文で腹を立てている自分のことを表現っできるのはヨシタケさんの感性が鋭いからに他なりません。

 

 

そして女の子は、きらいなひとはなにかにあやつられているんじゃない? と考え始め、人を操る怪物を想像します。

 

 

その怪物には固有名詞としての名前がついておらず「アイツ」と表現されているだけ。

 

 

やがて女の子は最後に次のような考えに行き着きます。

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

きっと このさき、おとなになっても きらないなひとは いるかもしれない。
でも、いたっていいわよね。

 

嫌いな人やイヤなことはなくならない。けれどそれをおそれることも、否定することもしないのです。

 

だって、ちゃんと かんがえたり、ちゃんと そのばしょから にげたり

 

ちゃんと むかいあったり。どうするかは
じぶんで きめられるんだもんね。

 

 

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

 

 

「かんがえる」のと「むかいあう」の間に「にげる」がある。

しかも「ちゃんと」がつけられている。

 

 

「にげる」ことも「かんがえる」「むかいあう」に劣る行為じゃない、同じ高さという扱いなのです。

 

 

そして、どうするかは自分で決められると言っている。

 

 

ここに女の子の自主性、主体性が表れています。

 

 

逃げる行為も主体的な行為の一つであり、自分で選ぶならそれでもいいというわけですよね。

 

 

ちゃんと、できるようになろうっと。

 

 

ここが大事なのだと思います。嫌な人に出会ったり、嫌な思いをさせられたりしても、自分で対処する人間になろうと努力する。

 

 

周りの誰かに判断や責任をゆだねるのではなく、自分の気持ちは自分でなんとかする(逃げるのを含めてです)人間になろうと女の子は考えるのです。

 

 

アンガーマネージメントの手法はいろいろとあるのでしょうが、いずれにしろ

 

 

自分というものをちゃんと持たなければならない!

 

 

自分で決めたことは最後まで責任を持つ!

 

 

ということですよね。

 

 

則子先生にも日々「は?」と首を傾げたくなるようなことがあったり、うんざりする出来事があります。

 

 

それが生きるということ。

 

 

でもこれからは、私を大切に扱ってくれる愛しい人たちに加えて、この小さな「アイツ」がお守りとなって、心の盾になってくれると思うと心強いです💝

 

 

もったいなくて、まだ封を開けていないんだけれどね(笑)

 

 

さぁ、今日の出張レッスンも頑張って行ってまいります!

 

どこよりも手厚く、きめ細やかなピアノ指導で、シンガポール在住日本人ご家族との信頼の絆を築いて34年。

 

頑張ることを楽しむ心を育てる 

 

当ピアノ教室のレッスンは、ワンランク上心と音楽を学ぶレッスンです。

 

ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。

 

当ピアノ教室は、300人以上の生徒さんたちを育て上げた経験を持つ、シンガポールで一番長い指導歴の日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。

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 1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。
 
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