こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation 講師の
塚越 則子(つかごし のりこ)です。
今日は、左利きのお子さんを持つご両親必見の話題です。
当ピアノ教室では、2023年4月現在、3人の左利きのリトルピアニストさんたちを育てております。
シンガポールの出張ピアノ教室/左利きの日に起きた3つの偶然。
それぞれ年齢もまちまちですが、男の子、女の子ともに、何の支障もなく、順調にレッスンを進めていますよ。どうぞご安心ください。
なぜそんなお話をするかというと、以前、こんなご質問を受けたからです。
生徒さんのご紹介でご入会されたHちゃんは、当時幼稚園年長組さんでした。
以下は、Hちゃんのお母さんから頂戴したご質問です。
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「日本でピアノを習わせようとしたとき、左利きだと伝えたらレッスンを断られた経験があります」
「則子先生は左利きの子どもにもピアノを教えてくださいますか?」
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Hちゃんとのレッスンの様子は、以前の記事でもご紹介しました。早いもので本帰国されて、もう3年が経ちます。
左利きのリトルピアニスト〜Hちゃんとのシンガポールのピアノレッスンの思い出〜
何年か前のことになりますが、日本に一時帰国している時、見識を深めようとピアノ指導者の集まりに参加したところ、経験がまだ浅い【駆け出しの先生】や、超ベテランと言われる【安定志向】の先生の中に、新規の生徒さんが左利きだと知ると受け入れに慎重になったり、即座にお断りするとおっしゃっている先生が一定数おられることを知り、激しいショックを受けました。
不思議に思って直接理由を伺ってみると
右利きの生徒さんと同じやり方をしても”ダメ”
だからとのこと。大多数の生徒さんである右利きさんとは別の指導法やアプローチが必要になり《ひと手間》や《ひと工夫》をしなくてはいけないので、できれば避けたいというのが本音なのだそうです。
え・・・
そんな….
私はこう考えます。少々辛口になりますが
利き手がどちらかなんて関係ない。
いいえ、もっといえば、ピアノを弾きたい全ての人たちの願いを叶えるために知識を動員させ、惜しみなく手を尽くすのが、指導者として本来あるべき姿なのではないのでしょうか。
左利きであることは、その子の持つ特性の一つに過ぎません。ですから、ご両親もお子さん自身も、ピアノを習うことにハンデを感じる必要など全くありませんし、ピアノを習うことは、もちろん可能です。
当ピアノ教室では、より良い指導をするために利き手がどちらかを尋ねることはあっても、区別することはございません。
講師の豊富な音楽経験を活かし、一人一人の特性を的確に見極めながら、長所を積極的に伸ばしていく指導をしています。
みなさんは、左利きさんが得意なピアノ曲のジャンルをご存知ですか?
◉バッハに代表される対旋律の曲
◉左手がメロディを担当したり、速いパッセージがふんだんに使われている曲
などがそうです。
ピアノを習って何年か経ち、成長して手も開くようになって演奏力がついてきたら、ラフマニノフもいいですね。
ラフマニノフは左利きのピアニストとして有名です。
そういえば、坂本龍一さんも左利きでしたね。 挑戦する価値がありますよ。実際に弾いてみると、作者の思いに共感する部分が見つかり、腑に落ちるポイントが随所にあるでしょう。
小学校2年生のHちゃんは、当ピアノ教室のリトルピアニストとして、着々と実力をつけている1人です。
特に今回の課題のような、低音を響かせる必要のある曲は、左利きさんの強みを存分に活かすことができるので、演奏が美しく映えます。
Hちゃんが動画で演奏しているのは「オルガン・ピアノの本3」に収められている「ライオンの行進」。
符点の音符が、とても難しかったけれど、一生懸命に数えてやっと理解することができました。
リズムに自信がついたら見違えるようなダイナミックな演奏になりました。曲想をうまくつかんだ、躍動感あふれる仕上がりになりましたね。
両手のバランスも安定していて、とてもいいです。今回も、よく頑張りました♬
手厚くきめ細やかなピアノ指導で、シンガポールの駐在員日本人ご家族との信頼の絆を築いて30年。
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
当ピアノ教室は、300人以上の生徒さんたちを育て上げた経験を持つ、シンガポールで一番長い指導歴の日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。