こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation 講師の
塚越 則子(つかごし のりこ)です。
久しぶりにゆっくりとピアノ練習の時間が確保できた日曜日でした。
発表会の前後、いろいろと予期せぬハプニングやイレギュラーな対応を迫られることが重なり、気が休まらない日々が続いていたのですが何とか持ちこたえ、やっとひと段落かと油断していたところ
さらに追い討ちをかけるようなことがあり….
気持ちを整えたくてピアノの練習にひたすら没頭しました。
普段ならば、指を痛めないようにとタイマーをかけて計画的に休息を確保するのですが、昨日は「入り込みたい」「追い込みたい」気持ちを優先し、迷うことなくスマホ断ちも決行して、気がついたら
4時間以上弾きっぱなし
でした。
良い子のみなさんはマネしないでね
※ご連絡いただいていた方々、返信できずごめんなさい。
実は、こういう練習の仕方は、よくない例です。
ピアノの練習は指を酷使しますから
◆気の済むまで
◆長時間休みなしで
◆弾き続けるような練習を継続すれば
いつか必ず指を壊します。。。
練習熱心で真面目な仲間たちが、練習のしすぎで指や肘、肩を痛め、音楽の道に進むことを泣く泣く断念せざるを得ない結果を招いている姿を、育ってくる過程でたくさん見てきましたので、私は、その非情な現実をいやというほど知っています。
ピアノの練習は時間ではなく質
であることも。
だけど、たま〜にやりたくなってしまうのですよね。自分をいじめ倒すような練習。ピアノに集中していれば全てから解放されて、心の平安を得られると経験で学んでいるから。こればっかりは仕方ありません。
昨日は練習のあと、保冷剤で手を冷やし、念入りにマッサージをして手をいたわってから休みました。
おかげで今朝はダメージもなく、調子は良好です。
ピアノのレッスンは個人レッスンが基本。練習も1人です。
グループで行う管楽器などとは根本的に違います。だからでしょうか。楽器と性格の傾向を分析した本にはピアニストの特徴は、「孤独に強い」と書いてあるそうです。
確かに、周りに左右されないマイペースなタイプで、私を含め、少しだけ変わった「不思議ちゃん系」が多いように思いますが、だからといって「孤独に強い人」という結論を導くのは、少し強引に私には思えます。
それはピアノを学ぶ過程で染み付いた耐性や特質のひとつでしょうが、その部分だけで性格を判断されるのだと思うと、一抹の寂しさを感じずにはいられません。
そもそも人の感情って、そんなに単純でしょうか?
ピアニストにもいろいろなタイプがおり、性格も様々です。
しかし共通していることは
ピアノ曲は連弾やアンサンブル曲もあるものの、1人で弾くソロの曲が圧倒的に多いのが特徴であり
たった1人きりで音楽を作り上げる必要があるということ。ですから
ピアノという楽器は、良くも悪くも、100パーセント自己責任という楽器であり
ひとたび演奏が始まったら、誰かを頼ることはできません。
どんなピンチに陥ったとしても、助けを求めることなどできない。
たった1人で立ち向かっていかなければいけないのです。
ピアノが弾けるまでの道のりは、例えるならばマラソンのようなもの。そのプロセスを楽しめないと、続けていくこと自体が辛くなってしまいます。
ですから意外かもしれませんが、完璧主義で真面目過ぎるタイプは、ピアノに向いている性格とは言えません。
レッスンはおろか、家での練習時でさえも、弾けないことにストレスを強く受け、逃げ出したくなってしまうほどの苦痛を感じるからです。
イライラした気持ちから出るピアノの音は、伸びやかさや美しさに欠け、余計な力が入るためにミスも誘発します。ピアノを続けるということは
❤︎出来ない自分と真摯に向き合い
❤︎目の前の課題に集中して、自分自身で壁を乗り越えること
の連続。これってまさに人生そのものですよね。
❤︎どうにもできない現実と正面から向き合い
❤︎目の前の問題と折り合いをつけていくこと
改めて思います。
ピアノってやっぱり奥が深い。
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、新時代にふさわしい、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。