こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation
塚越 則子(つかごし のりこ)です。
1992年来星。シンガポールで1番長い指導歴の日本人ピアノ講師です。
先日、大人ピアノの生徒さんに、The Beatlesの「Something」を弾いている途中、1箇所全く同じフレーズが出てくる別の曲の存在にハッと気がついた、則子せんせーです。
その別の曲とは、なんとX Japanの「Tears」です。
わかりやすいように、同じフレーズの場所を、ハ長調の楽譜にしてみました。
さぁ、これは、どこの部分でしょう?興味のある方は、両方の曲を聴き比べて探してみて下さいね。
この2曲のように、同じだったり、酷似しているフレーズに気がつくことは頻繁にあって、私にとっては日常茶飯事のため、たいてい誰の何の曲かが思い出せないまま、途中で追求を諦めてしまうことが多いです。
でも、この時は珍しくビビビッと思考が働いて、ピタッと回路が繋がったので、スッキリ爽快の気分でしたよ。
さて
今日は、独特の響きが魅力的な
「ホールトーンスケール」のご紹介です。
スケールについては以前、全て白鍵だけで構成された、「ダイアトニックスケール」を弾く際のコツをご説明しました。
当ブログを見て、熱心に「ダイアトニックスケール」を練習して、その成果をレッスンで披露してくれる生徒さんも多いです。相変わらず張り切っていますね!
「ダイアトニックスケール」は、普段のピアノの練習の最後の時間の数分間に、メインディッシュの後のデザートのような感覚で、楽しんで練習するといいですよ。
気合を入れ過ぎて力んでしまうと、リズムにうまく乗れずに指が転がってしまうので、サラサラと水が流れるように、腕や肩の余分な力を抜いて弾いて下さいね。
「ダイアトニックスケール」は、曲の中の「花形」的な存在で、最高の見せ場で使用される、いわばピアノの曲の「ウルトラC」級のテクニックです。
淀みなく速いスヒードに乗って弾けると、もうそれだけで周りの人を圧倒することができます。リトルピアニストの皆さんは、いつも自信を持って楽々と弾けるようにしておくと、いいことずくめですよ。練習する時には、指の形にも気をつけてくださいね。
【リトルピアニストさん必見】ダイアトニックスケールを上手に弾く3つの秘訣を伝授します。
ホールノートスケールは、練習しなくても誰でも弾けます。
続いて、今日お話する「ホールトーンスケール」は、「ダイアトニックスケール」とは打って変わって、その音の響きもさることながら、存在自体もミステリアス。
通常スケールは7音で構成されていますが、「ホールトーンスケール」は6音しかありません。
え!! じゃあ、足りない音は、一体どこへ消えてしまったの??
不思議ですね。。。それは、則子せんせーにもわかりません。
それこそが「ホールトーンスケール」が「ホールトーンスケール」であるためのヒ、ミ、ツ、なのです。
「ホールノートスケール」を弾くには、専用の指使いを覚えたり、練習したりする必要はありません!
というより、むしろ、人差し指一本だけをを使って、弾むようにアクションをつけて弾いた方が「ホールトーンスケール」が持つ、不可思議でSFっぽい響きにマッチして、カッコいいですよ。ゲーム感覚で自分の出した音を聞きながらイマジネーションを膨らませてみて下さい。
♣︎右のペダル(ダンパーペダル)をずっと踏みっぱなしにして
♣︎一つ一つの音を、出来るだけゆっくりと
♣︎宇宙空間を漂っているような気分で
「ホールトーンスケール」のマジカルワールドにワープしてみて下さい♡
ホールトーンスケールは
「ド」から順番に、右に一つずつ隣の白い鍵盤を3つ弾いて、次からは黒い鍵盤を3つ弾いて、合計6つの音を弾いたら、1オクターブの出来上がりです。いかがですか、 簡単でしょう?
白、白、白、黒、黒、黒
白、白、白、黒、黒、黒
という風に、どんどん長く繋げていくと楽しいですよ。
ホールトーンを多用している1分間ジャストの短い曲を弾いてみました。キャサリン・ロリンの曲集「ビーニー動物園」の中から「レインボーフィッシュ」です。
全音音階(ぜんおんおんかい、英語:whole tone scale)は、全音のみで1オクターブを6等分した音階。ポピュラー音楽ではホールトーン・スケールと呼ばれる。
Wikipedia 全音音階より引用
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