こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation 講師の
塚越 則子(つかごし のりこ)です。
当ピアノ教室は、シンガポールで最も長い指導歴を持つ日本人のピアノの先生が主宰している、出張専門のピアノ教室です。
1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。
シンガポールは日本とピアノ教室の事情が異なり、法律により、講師の自宅でお教室を開講することは認められていません。
当ピアノ教室は、シンガポール政府の定めた法律を遵守した、講師が生徒さんのお宅に出向いてレッスンを行う、出張ピアノ教室です。
講師 塚越 則子(つかごし のりこ)は、ヤマハ認定グレードにおいて、ピアノ、エレクトーンの演奏、指導共に最高位のグレードを保持する指導者であり、鍵盤楽器のプロフェッショナルです。
今日は、おやすみ前に聴きたいクラッシック音楽のオススメをご紹介します。選曲のポイントとなるのは
「1/fのゆらぎ」
です。
1/fのゆらぎとは?
小川のせせらぎや風の音、小鳥のさえずりなどを聞いていて、なんだか分からないけれどとっても心地良いと感じたことはありませんか?
実は、これらの自然界の音には、私たちを心地良くさせる独特のゆらぎがあると言われています。
そのゆらぎは、一定のようでいて予測できない不規則なもの。
ゆらぎの波形のパワースペクトルが周波数fに反比例することから「1/fゆらぎ」と名付けられました。
1/fゆらぎは、実は音だけではありません。蠟燭の炎や蛍の光など視覚的な揺れからも見い出すことができます。
また、生物の細胞の活動にも1/fゆらぎが存在すると言われており、心拍の間隔の変化もその1つです。
このように、1/fゆらぎは、人間の身体のリズムにも関係していることから、私たち無意識のうちに、リラックスすることができるのでしょう。
クラシック音楽は、1/fのゆらぎを多く含んでいるため、癒し効果があると言われています。
では早速、オススメの3曲をご紹介してまいりましょう。
バッハ 無伴奏チェロ組曲1番
チェロは、楽器の中で一番人間の声に近いと言われています。
聴いているだけで安心感が得られる、特別な楽器なのですよ。
メンデルスゾーン 真夏の夜の夢より「ノクターン」
ホルンが主役の、包み込むような優しい響きが印象的な曲です。
オーケストラ音楽は、楽器が多い分、曲の抑揚が激しく、夜に聴くと冴えてしまうことが多いのですが
メンデルスゾーンのノクターンは、ゆったりと深呼吸をするような気分で聴けるので、おやすみ前の一曲にオススメです。
エリックサティ ジムノペティ1番
この曲は一見単純な作りの曲ですが、ベースの音に対して+7度の音が多用されていて、ジャズのようなモダンな響きと、幻想的な雰囲気が共存しています。
私は寝る前にクラッシックのピアノ曲を聴くと、つい、細かいところも聞き込もうと耳を澄まして、リラックスするよりも反対に「冴えて」きてしまうので、他の楽器がメインの曲を聴くようにしています。
最近のマイブームは、ブラームスのバイオリンソナタ第1番、通称「雨の歌」。
この曲は「雨の歌」という作曲家自身の歌曲が元になっていて、その旋律が形を変えて随所に現れています。
ブラームスらしい緻密に練られた構造と、人間的な感情の豊かな旋律が非常に美しい作品で、心地よい眠りを誘います。
まだまだ油断できない日々が続きますが、お気に入りの曲を見つけて、おやすみ前に音楽を使って上手にリラックスして、明日への活力を補いましょう♬