こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation
講師の塚越 則子です。
今日は幼児さんのピアノ指導に関するお話です。
キッパリ断言しますが
ピアノを始めて間もない、幼児さんの指のフォームは
ピアノの先生なら誰もが必ず頭を悩ます、最大のポイントです。
ただし、目の前の生徒さんに対して真の愛情を持って接し、仕事に対して責任を持って取り組んでいれば、との条件付きですが😊
一人一人、得意、不得意が異なるため
生徒さん、指導者双方はもちろんのこと、おうちの方にも、かなりの根気が必要ですし
幼児さんと、きちんと意思疎通ができて、かつ、素直に「その通り」してもらうのは至難の業です。
幼いこどもは、集中の度合いも、その日の体調やご機嫌に左右されますしね。
そのあたりを、長年の経験で熟知しているので、則子先生は、幼児さんをお受け入れすると決める際は、ことさら気を引き締め、心の手綱をしっかりと締めます。
まだ初心者だからと軽く考えると後悔しますよ。
初期の指導こそ、大切なんです。
当ピアノ教室では、生徒さん一人一人の年齢に関係なく、最初の最初から、正しいフォームが身につくように丁寧に指導します。
指導者ならば誰でも、基礎がどれだけ大切か、どれだけ上達に影響するかを痛いほど知っている「はず」なんですが
実際のところ、腰を据えて取り組むことから逃げて適当に扱ってしまう場合が多々あるんですね。理由はただひとつ、心身ともに
とにかく大変だから
「たかが指のフォームでしょう?」
と、ピアノ未経験の方は思うかも知れませんが、そうではないんですね。
そこを理解していただくのも実は一苦労だったりするケースも往々にしてある。
ですので
それなら別にいいか、とりあえず放っておいて…
となってしまうんですよね。
実にもったいない話です。
私たちプロからすると、弾いている時の指を見れば、本人の演奏力のみならず、指導者の実力や熱意、さらにいえば、人としての誠実さまでもが一目瞭然なのですよ。
「こうしてね」
と見せても、幼児さんは、大人のように同じように真似て動かすことができませんので、それでは指導とはいえません。
「シュークリームみたいにまるくしてね」
とも口でいくら説明したところで、頭では理解できても、じゃあ、実際その形ができるかというと、そういうわけではありません。
正しいフォームは、一足飛びに、すぐできるわけではなく
必ず紆余曲折を経験します。
小さいうちはスルーして流す方がラクに感じるかもしれませんが
頑張った先の喜び
を知らないまま成長すると、のちのち苦労することになります。
つまるところ、ピアノの指のフォームの練習への向き合い方って、お箸の持ち方の練習と基本は一緒です。
間違ったお箸の使い方を最初に覚えてしまうと、あとから正すのが難しくなりますよね。
学習ではなく矯正
になるため、心身的苦痛も伴い、数倍辛い思いをすることになってしまいます。
続いてご紹介するお写真は先日の4歳さんのレッスンでの一コマ。
指先や甲の力が充分に発達する前は、このような形になってしまいがちですが
このまま放っておいて次へ次へと先に進めてしまうと、おなしなクセがついたまま直せなくなり、上達が頭止めになってしまいます。
そこで、余分な力を抜いて、指先に神経が向くように、何度も繰り返し手を添えて練習しました。
形を整えたまま音を出すのが難しかったけれど、よくがんばりました✨
こういう練習に取り組むときに、指導者として真っ先に心を配るのは、生徒さんのコンディションに合った、適切な負荷をかけること。
この日は幼稚園でたくさんパワーを使ってきたようで、お疲れモードの兆しが感じられたので、ある程度進めたところで、続きは次回に回し、サッと則子先生に交代しました。
余計な無理はさせません😃
「小学生になったら、こんな曲が弾けるようになるよ」
とお声がけをして、バッハのメヌエットを弾きました。
弾いているときの指の形に注目してもらえたかな?
ゆっくりでいいんです。
誰もが一人一人のペースで一歩ずつ、着実に、成長していくから。
昨日より今日。今日より明日。
どんどんよくなっていく。
同じ日は1日もない。
だから手をかけることを惜しみたくないと思います。
則子先生も、練習がんばってます🎶
どこよりも手厚く、きめ細やかなピアノ指導で、シンガポール在住日本人ご家族との信頼の絆を築いて34年。
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
当ピアノ教室は、300人以上の生徒さんたちを育て上げた経験を持つ、シンガポールで一番長い指導歴の日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。
1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。
指導方針