こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室 fairy wish creation
講師の 塚越 則子(つかごし のりこ)です。
“かてぃんさん”こと角野隼斗さんのシンガポール公演から早くも1週間がたとうとしていますが、いまだ雷に打たれたような感覚が続き、プロ意識について改めて思いを馳せている則子先生。
今日は、少々辛口の内容となりますが、お付き合いいただけると嬉しいです😊
かてぃんさんのリサイタルを観に行ったという知人から、こんな質問がありました。
「かてぃんさんの演奏されていたスタンウェイは、ご自身の楽器を持ち込んだのかしら?」
私は、エスプラネードのコンサートホールの備え付けのピアノだと思ったので、そのように答えたところ
「かてぃんさんクラスなら、”こだわり”があるのかと思ったけど違うんだ…」
と、少々驚いた様子でした。
いえいえ、それは違いますよ。
ご本人にはお伝えしませんでしたが、それは昭和の時代の、古い価値観です。
令和のいま、その方向性で仕事を進めようとすると、ご本人の意に反して
状況に応じて対処する意思や能力の欠如
との評価がくだり、活躍の場を自ら狭めてしまう致命傷にもなりかねません。
(注釈 :おそらく、かてぃんさんには専属の調律師さんが同行して、音質について細心のこだわりを貫いておられると思われます。)
たとえばYOSHIKI さんのクリスタルピアノのように、楽器のビジュアルも含めて、ご自身のブランドを確立して、常に揺るぎない世界観をストイックに表現し続けているアーティストもおられますが、そんなYOSHIKI さんでさえも
◆自分のピアノ以外は弾けない
◆自分のビアノ以外では弾きたくない
◆別のピアノでは思うようなパフォーマンスを発揮できない
ということはなく、必要とあれば臨機応変に対応するフレキシブルさを持ち合わせていると私は断言できます。なぜなら
どんな状況でも善処し、最高のパフォーマンスで期待以上の成果を出すのが、現代のプロフェッショナルの条件だから。さらに付け加えるならば
そのような心意気と実力を、当たり前に兼ね備えているからこそ、第一線で活躍できる場が与えられ、業界で頭角を現すことができるのです。
かてぃんさんは、CASIOの電子ピアノ「Celviano」のアンバサダーも務めており、昨年のシンガポール公演のときは、リサイタル終了後、CASIOの特別企画で、マリーナベイサンズの一部屋から夜景をバックにCelvianoのライブ演奏の生配信を行うという前代未聞のユニークなイベントを成功させ、大評判となりました。
YouTubeで、その様子を実際に視聴した方もおられるのではないでしょうか。
そもそも、かてぃんさんのようにクラッシック畑で育ってきた人たちの多くは、伝統的に電子楽器を嫌ったり、否定する傾向にあります。その界隈では
ホンモノではないから
という言葉を頻繁に耳にしますが「アコースティックではない」という意味なのでしょう。
電子楽器は邪道だという含みがあるような気がします。
クラッシックしか知らないピアノの先生の中にも「電子ピアノはオルガンの延長みたいなもの」と言い切る方がおられますが
そのような方にとっては、たとえばディスクラビアなど、最新のIT技術を結集した、まるで夢のような楽器も、得体の知れないニセモノと写り、切り捨ててしまうのでしょうか。
知らないとは恐ろしいものです。
しっかりと時代に追いつけるように、お勉強しましょう!
見栄を張らず、謙虚になりましょう!生徒さんのために。
もちろん、これは自戒を込めてのご提案です。念のため。
「好きではない」ではなく、よく知らないから良さがわからないし、使いこなせないのではありませんか?
様々な理由をつけて避けているのではありませんか?
かてぃんさんの演奏は、果たしてニセモノなのでしょうか?
もちろん違いますよね。
かてぃんさんの演奏には垣根が全くありません。
どんなジャンルも自由自在にバッチリこなします。
これって実は、とてもとてもすごいことなんですよ。
クラッシックもジャズもポピュラーも、上下なく分け隔てなく扱っており楽曲に対するリスペクトが感じられます。
超絶技巧という言葉がまさにぴったりの演奏ですが、自身の技術をひけらかすことが目的ではないんですね。
選曲もバラエティに富んでいます。
弾くことに純粋な悦びを感じているのがよくわかる。
ですから感動がストレートに伝わってきます。
使う鍵盤楽器も多種多様。
ピアニカやトイピアノであっても存在を軽く扱かったりせずに、それぞれの特徴を活かし、良さを最大限に引き出そうとアイデアをこらしている様子を見ると、こちらも一緒にワクワクしてきます。
前置きが長くなりましたが
かてぃんさんのご活躍が証明している、今の時代に必要な〇〇〇5つは
💎柔軟性
💎多様性
💎行動力
💎独創性
💎好奇心
だと私は思っています。
特に、この5つの中でも最近私が指導の現場で、ことさら意識して力を注いでいるのは知的好奇心を磨くことです
知的好奇心とは、興味関心を持った物事に対して、さらに情報を得たい、知識を深めたいと感じる心情のことです。
知的好奇心を持つかどうかは、その人物の経験の程度や性格などに大きな影響を受けます。 例えば、大人が知的好奇心を抱かない物事でも、子どもは強い興味関心を示し、もっとたくさんの知識を得たいと思うケースがあります。
当ピアノ教室では、子どもたちの知的好奇心を育む働きかけを積極的に行っています。
例えば、ピアノに関連する絵本の貸し出しなどです。
これからの時代に生きるための力をピアノを学ぶことを通して身につけていく
それが当ピアノ教室のレッスンです。
どこよりも手厚く、きめ細やかなピアノ指導で、シンガポールの駐在員日本人ご家族との信頼の絆を築いて33年。
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
当ピアノ教室は、300人以上の生徒さんたちを育て上げた経験を持つ、シンガポールで一番長い指導歴の日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。
1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。
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