こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室 fairy wish creation
講師の 塚越 則子(つかごし のりこ)です。
土曜日の夜のNHKニュースの時間が楽しみです。
「サタデーウオッチ 9 」のオープニング、スポーツ、気象情報、エンディング音楽が、”かてぃん”こと、角野隼人さんが作曲した曲だからです✨
1週間の出張レッスンを全て無事に終えて、開放感に包まれた気分で聞く、かてぃんさんの明るくて華やかなピアノの音色は格別。
ジャンルを超えて世界で活躍するピアニストとして第一線で活躍し、ノリに乗っているかてぃんさんですが、来月、エスプラネードでの公演を控えていますよ。
当ピアノ教室では40人近くの音楽人生を常時お預かりしており、日々あちこち移動しながら、フルスロットでレッスンをこなしていますので
体力面、精神面ともに、自宅で教室を経営している日本のピアノの先生や、音楽教室に所属している講師さんの日常とは比較にならないほどハードです。
出張ピアノレッスンでは毎日さまざまなことがあります。
移動では常に気を張っていますし、レッスン先ではいろいろなお話を伺います。
ピアノのことはもちろん、それ以外の内容のこともあります。
嬉しいこと、楽しいことばかりではありません。
深刻な内容のご相談を受け、頭からそのことがずっと離れなくて、気になって眠れないなんてこともしょっちゅう
なんとか力になりたい、私でお役に立つならばと、つい張り切ってしまいます。
でもね。
ピアノ指導のプロとして、気持ちを切り替えて
週末のうちに感情のリセットを完了させること
これがなんと言っても私の最優先事項です。そこで
改めて、みなさまにお伝えします。
折り入った内容についての家族の話し合いの時間を、週末に充てるご家庭も多いかと思いますが
土曜日、日曜日の夜は【100%プライベートタイム】です。
レッスンの質を常に高く保つことができているのは、みなさまの温かなご配慮やご協力があってこそ。
どうかご理解のほど、よろしくお願い申し上げます。
土曜日、日曜日の夜にメッセージを頂戴した場合、状況、心境によっては、すぐに目を通さない選択をすることもあります。それは
自分自身の平安を守るため。
私も1人の生身の人間ですから、心を余分に疲弊させたり、負荷をかけたくありません。
これも一重に良いレッスンを継続して提供するために自らに課していること。
週末に受けたメッセージのご返信は、基本的に週明けとなります。よろしくお願いいたします😃
どんな内容のメッセージでも、目を通せば必ず何らかの感情が動くのは人として当たり前のことですが
自分のこと、自分たちのことしか考えていない発想だと、そんなシンプルなことさえもわからなくなって(わかりたくないのかも…)相手の状況や心の状態などお構いなしに、唐突に無理難題を押し付けたり、頑なに主張を押し通すことに抵抗を感じなくなります。
どんなに美辞麗句を並べて体裁を整えても、無神経で身勝手な本心は相手に簡単に見透かされてしまいます。
まことに残念な限り💦
だけど、みなさんは違いますよね。
ピアノを弾く、ピアノを子どもに習わせている立場として
相手に配慮する
状況や環境に感謝する
思いやりの心を、ことさら大切にしておられると信頼して接していますよ。
音楽とは心の交流であり
ピアノを学ことは心を磨くこと
だと理解している方々だから。
だからこそ、数ある中で当ピアノ教室を選んでくださって、満足してくださっていると理解しています。
私は「先生」と呼ばれる立場ですが、どんなに頑張っても残念ながら完璧にはなれません。
音楽の世界しか知りませんので世間知らずなことも自覚しています。
知らず知らずのうちに誰かを傷つけていることだってあるかもしれませんし、熟慮して決めたことも、果たしてこれで本当に良かったのかと思い悩むことだってあります。
アラカンと言われる年代になり、人生の折り返し地点をとうに過ぎていますが、人として成熟しているかは甚だ疑問ですし、迷うことだってあります😝
でも、だからといって「ありのままでいい」などと開き直ったり、図々しく生きるのが美徳であるとは全く思いません。
年齢や立場に関係なく、より良い自分になるための努力を続けたいし、挑戦をあきらめたくない。
限られた命だからこそ大切に扱い、謙虚に全うしたい
そう思うのです。
ですから、みなさんとともに、ひとつひとつ、ピアノを通した様々な経験を通して自省を繰り返しながら、これからも体当たりで、日々心磨きに励んでまいります。
どうぞよろしくお願いいたします。
最後になりますが
母の日に寄せて。
土曜日の夜のNHKの番組のテーマ音楽で思い出深いのは、2006年1月14日から2008年3月30日まで放送されたNHK総合テレビの情報番「未来観測 つながるテレビ@ヒューマン」のオープニングとエンディングで使われていた、絢香さんの「三日月」です。
当時の私は、レッスン以外の時間は母のことを常に頭の中で考えていました。
残りわずかの命であることは覚悟していたものの、心のどこかでは奇跡を信じていたあの頃。
普段と変わりなくレッスンを続けながら、一方では早朝3時にタクシーを飛ばしてジュロンにある有名な漢方の先生の処方箋をいただきに毎週通ったりなど(4時の受付開始に間に合うように)、できることは片っ端からなんでもやりました。
まだスマホのない時代でしたがネットはありましたので、レッスンが終わったら一目散に帰宅し、パソコンにかじりつくようにして、とにかく時間があれば必死になって「何ができるだろう」と調べていたことを覚えています。
土曜日の夜「未来観測 つながるテレビ@ヒューマン」のオープニングテーマが流れると、いつもなぜか涙が溢れてきました。
エンディングでも涙し
画面に映る「いまの東京」の夜景をぼんやりと眺めながら、どうなるのだろう、どうしたらいいのだろうと不安が波のように押し寄せてきたことを覚えています。
いっそのこと、頭がおかしくなってしまえば、この不安や苦しみから逃れることができるのか
そんな突拍子もないことを漠然と思いながら、ひたすら嗚咽を繰り返していましたが
振り返ってみれば、あの時間が私を救ってくれたんですよね。
当時の私は、土曜日の夜に、人知れず1人っきりで思い切り泣くことを自分に許していました。
誰にも見られずに、こっそりと「ネガティブ」を消し去ってしまえば、迷惑をかけることも、心配をかけることもない
そう思ったからです。
張り詰めた心を思い切り解放して、心の澱(おり)をしっかりと流す時間を確保できたお陰で、前に進むパワーが生まれた。
結局奇跡は起こらなかったけれど…あのとき得た教訓は、20年近く経った今も確かに私の心に息づいています。
◆おまけ◆
Iちゃんママから、帰りがけに手作りのパウンドケーキのプレゼント。
優しいお心遣いが心に滲みました。
美味しくいただきましたよ。いつもありがとうございます💕
どこよりも手厚く、きめ細やかなピアノ指導で、シンガポールの駐在員日本人ご家族との信頼の絆を築いて32年。
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
当ピアノ教室は、300人以上の生徒さんたちを育て上げた経験を持つ、シンガポールで一番長い指導歴の日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。
1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。
指導方針