こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室 fairy wish creation
講師の 塚越 則子(つかごし のりこ)です。
今日は、当ピアノ教室の大人ピアノのレッスン生のみなさんが今、どんなことを学んでいるのかをシリーズでご紹介する第2回目です。
💎第1回目はこちら。
本日ご登場いただくのは、Sさん(私と同じくアラカン世代の女性)。
当ピアノ教室で、レッスンを開始されて足かけ7年になるベテラン生徒さんです。
以前よりエレクトーンとピアノのご経験があったSさんですが、邦人向け情報誌 AsiaXさんの
2017年6月号に掲載された、当ピアノ教室のレッスン記事に目を留めてご連絡をくださり、現在に至ります。
もともと当ピアノ教室は、開講以来、生徒募集の宣伝、広告を出さずに、ご紹介を基本とすることを伝統としてまいりましたので
このときも、連絡先を載せないことを条件にお話をお受けしたのですが、後日、取材担当の方から
「やはりメールアドレスだけでもお願いできますか?」
とのご依頼があり、承諾をしたところ、5人の方からレッスンご希望とのご連絡があり、そのうちのお一人がSさんだったというわけです。
ちなみに、この時ご連絡いただいた全ての方が当ピアノ教室でレッスンを始められ、今では、Sさん以外の方々は、みなさん本帰国されてしまいましたが、LINEやFacebookなどを通じて交流があり、それぞれのペースでピアノの音のある生活を楽しんでおられます。(現役の保育士さんも!)
「どうしておられるかしら?」
ふとそう思った時、手紙を出さなくてもメッセージひとつでOK。
なんとも便利な時代です。
さて。
昨日ネットニュースでこんな記事を見つけ、Sさんとの、日々のレッスン風景が頭にパッと思い浮かび、心が弾みました!
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サグラダ・ファミリア、2026年にメインタワーが完成へ。
サグラダ・ファミリアは、聖書の登場人物を象徴する18の塔で構成されていますが、その中で最も高いメインタワー「イエス・キリストの塔」が2026年に完成するといいます。
高さは172.5m。完成すれば、ドイツの「ウルム大聖堂」を抜き、世界で最も高い教会になるということ。
ちなみに塔内部のデザインは、我ら日本人が担当していると言います✨
300年かかるとみられていた工期が半分になり、劇的に短縮された大きな理由は、技術の革新があるそうです。
3Dプリンターが発達したことによって、小型の模型が簡単に作れるようになり、その結果、工作機械で部品が簡単に作れるようになりました。
また、自動で石材加工ができるようになったことも大きいそうです。
コンピューター制御が24時間稼働してくれるので、これまでは3か月かかるようなものが、わずか3週間でできるようになったということでした。
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Sさんのピアノレッスンの大きな特徴のひとつは、常に最先端のデジタルを活用していること。
世界遺産、サグラダ・ファミリアの建設現場さながらにです😃
長年、通訳として第一線でご活躍されているSさんは、お仕事柄、国内外の要人と接する機会が多いことも影響するのか、世情にも大変長けており、視野が広く、新しいことを取り入れることにもフットワークが軽く、常に興味のアンテナが敏感。レッスンでは
💎iPad Proをピアノの上に設置し、必要に応じて使ったり
💎電子楽譜はもちろんのこと
💎時にはアップルウォッチなどデバイス間の同期や
💎リズムマシーンのアプリの音源をBluetoothで繋いでスピーカーから出力したり…
新しい学びと刺激に満ちています。
当ピアノ教室で、他ではまだ取り入れていない最新のデジタル技術を取り入れたピアノレッスンのスタイルを積極的に取り入れるようになった背景には、コロナ禍で、世の中のデジタル化が加速したことが影響しています。
振り返ってみれば、当ピアノ教室は、シンガポール国内で規制がどんどん厳しくなっていき、出張レッスンが禁止された、そう、あの2020、2021年の混乱の時期も、全てのレッスンをオンラインに速やかに切り替え、学びを継続し、子どもたちの成長に貢献した、唯一のピアノ教室です。
あの頃、私が指導者の立場として保護者の方々と共に胸に抱いていた思いは
コロナに負けない!
コロナの時代だから「かわいそうな子」と言わせない
でした。
誰もが
初めての事態に直面し
どうしたらいいのかわかならい
こんなときだからこそ
ここが私の踏ん張りどき‼️
そう思って、とにかく必死だったことを覚えています。
私には音楽の力を皆さんに届ける使命がある
誰もが全く予期しなかった、未知のウィルスの出現によって、改めて強くそのことを実感したのです。そうは言っても、私はデジタル機器に格段精通しているわけではありません。
どんなに調べても、どこから手をつけたらいいのかさえ理解できずに頭を抱えたこともありました。
何時間もかけて作り上げた、レッスン資料のデータが一瞬で消失して呆然としたこともありました。
たくさん悩み、迷い、考え抜きました。
それでも答えが導き出せずに悶々として眠れない日もありましたが、あの時に経験し、吸収したことは確実にレッスンに反映され、生徒さんたちに還元できていると日々感じています。
失敗するのが怖いからと、とどまって様子を伺ったり、逃げ出したりせずによかった!
今は自信を持ってそう胸を張ることができます。
心の筋肉もついたかしら。
当ピアノ教室がシンガポールで出張ピアノ教室を開講したのは1992年。
当時は、日本人の経営する音楽スクールはあったのものの、私のように生徒さんのお宅を訪問してピアノを教える日本人のピアノの先生は1人もいませんでした。
携帯もインターネットも、まだ世の中に普及する前でしたので、確かな情報を得るためには、とにかく頭で考えるよりも自ら行動して、ひたすらトライ&エラーを繰り返し、学んでいくしか方法がありませんでした。
明日、何が起こるかわからないのだから
今の自分にできることは悔いなく、全てやろう
感染の波が右肩上がりになる一方の不安な毎日の中で、来星当時の心細さと思いを重ねながら、腹をくくり、覚悟を決めたことを、今も鮮明に覚えています。
シンガポールの出張ピアノ教室/恩送り〜来星直後のエピソードより。
でもね
人間、そんな修羅場をくぐっても、やっぱり喉元過ぎれば…なんですね。
実は昨日、NoA Projectで使うエレクトーンのデータを移し替える作業に初挑戦したのですが、事前に取説を繰り返し読んで大丈夫と確信して取り掛かってもなお
初めて出てきたブルーに斜がかかった画面や、何度も確認を促す「警告表示」を実際に目にすると、途端にひるんでしまい、手を止めること数回。そうこうしているうちに緊張感が極限まで高まり
このワンクリックで全てが消えてしまったらどうしよう💦
という不安が駆け巡り
意を決して作業を進め、まるで耳元に心臓が移動してきたかのようなドクドク音を感じながら無事に作業を終えた時は
身体中から変な汗がどっと吹き出て、まるで大きな仕事を成し遂げたかのような疲れと安堵から、思わず鍵盤に突っ伏してしまいました。
なんのことはない、終わってみたら驚くほどにあっけなかったのですけれど、何事も、初めてのことに、一人きりで立ち向かうのって勇気がいりますよね。
正直、とてもとてもとても
こわかったです😝
そのせいかどうか定かではありませんが
今朝、体重を測ったら”600g” 痩せてましたよ(笑)
嬉しいご褒美ではあるけれど
まだまだ修行が足りない、則子せんせーです。
【キティラーの2人が本気で取り組む、真剣な遊び】NoA Projectをどうぞよろしく😃
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どこよりも手厚く、きめ細やかなピアノ指導で、シンガポールの駐在員日本人ご家族との信頼の絆を築いて32年。
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
当ピアノ教室は、300人以上の生徒さんたちを育て上げた経験を持つ、シンガポールで一番長い指導歴の日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。
1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。
指導方針