こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation 講師の
塚越 則子(つかごし のりこ)です。
今月から当ピアノ教室でレッスンを始められた、大人ピアノのレッスン生Cさん。(40代女性)
1か月が過ぎ、ピアノ練習の習慣が少しずつ出来上がってきたようです。
順調な滑り出しですよ!
前回のレッスンでは帰り際に
ゆっくりと無理せずに、マイペースで取り組んでくださいね!
と、現時点で一番重要となるアドバイスをお伝えしました。
意外だと感じる方もおられるかもしれませんが、レッスン開始直後から【のめり込むように】ピアノに夢中になり過ぎてしまうと、飽きるのも早く、せっかく始めたのに長続きさせることが難しくなってしまうのです。
ピアノを生活の中心に据えていただくことは大変喜ばしいことなのですが、時にはグッと手綱を締めて、熱量をコントロールするのも指導者の役目。
「せんせー、私は自由人なので、その心配はいりません」(笑)
との頼もしいお言葉をいただき、ホッと安心しました♪
ピアノレッスンは持久戦。マラソンと一緒で、最初に飛ばし過ぎないように、長期計画でペース配分をすることが大切なのです。
さて、早速本題に入りますが
ピアノを始めようか迷っている人にとって、最大の懸念事項は、果たして続けられるかどうか?ということではないでしょうか。
ピアノは一朝一夕で上手になれるような楽器ではないので、上手く弾くには忍耐力や集中力が必要になりますが、大人が趣味でピアノを習う場合、実は性格との相性も少なからず影響があるのではないか。
長年、大人ピアノのレッスン生の指導に携わってきて、私はそのように実感しています。
そこで今日は、ピアノに向いている人の性格や特徴について少し考えてみたいと思います。
音楽が好き
ピアノに向いている人の絶対条件として外せないのが音楽好きであることです。
当たり前ですが、音楽が好きでないとピアノの練習を楽しむことはできません。
「好きこそものの上手なれ」と言いますが、やはりまずは音楽、ピアノが好きであることは基本中の基本です。
成果をすぐに求めない。
ピアノは両手を使い、10本の指を駆使しながら、かつ、足ではペダルを踏んで音楽を奏でるという、極めて難しい楽器です。
いきなり始めて、すぐに上手く弾ける人は誰もいません。
上達するまで地道に努力できるかどうかが向き、不向きの分かれ道ともいえるでしょう。
地道に努力できる人は、なかなかピアノが上手にならなくても諦めずに練習を継続することができます。
その努力を積み重ねていくことで、次第に弾けるようになっていくのです。
成果がすぐにあらわれなくても我慢強く辛抱できる人はピアノに向いていますね。
一方、「やった分だけ」「すぐに」「わかりやすい」成果や見返りがほしいという人にとっては、ピアノの練習というのは苦痛な作業になり、価値を感じにくい傾向にあるように思います。
粘り強く待つことが苦手という人は向いていないかもしれませんね。
せっかちになるよりも、のんびり構えること。
また、地道な努力をしても、ただ受け身で待つだけでは、なかなか上達にたどり着くことはできません。
“絶対にピアノを弾けるようになる”という情熱も必要です。そのエネルギーが、練習の質を上げるからです。
ピアノの練習は時間よりも質。どれだけ濃い時間を過ごしたかによります。
だらだらと長時間こなしても意味がありません。たとえ短時間でも気持ちの入った練習をしてこそ。正しい努力をすることが上達の秘訣なのです。
ピアノに向いているのは、目標に向かって突き進めるようなパワーの出せる人なのです。
ただ淡々と「レッスンをこなし」て「消化していく」だけでは先に進んでいくことはできません。
自分と向き合える。
ピアノは、基本的に1人で演奏する楽器です。つまり、練習も1人でピアノに向き合うことになります。
それは、ある意味とても孤独な作業といえるでしょう。そんな時間を苦痛に感じないかどうかも大切なポイントです。
1人で練習することに寂しさを感じると、中途半端なままで投げ出したくなるかもしれませんね。
依存心が強く、孤独に耐えられない人は、ピアノには向いていないでしょう。
ピアノの上達には、時に自分の欠点と正面から向き合うことも求められますが、1人でじっくり「見たくないもの」にも向き合う覚悟を持てる人は、やがて上達していきます。
スランプを乗り越える力。
他の楽器やスポーツなどでもそうですが、ピアノをやっていて誰しも必ずぶつかるのが「スランプ」です。
ピアノに限らず全ての楽器の演奏は、人間が身体を使ってすることですので、どうしても調子のいいとき、悪いときの波が出てきます。
うまくいかない時、上手に気持ちを切り替えられるかということも、長続きさせる重要なポイントです。
スランプに陥ったとき、必要以上に落ち込んだり大げさに騒がず、冷静さを保ち、落ち着いて視野を広く保てる人は、ピアノに向いているといえるでしょう。
困難に出会った時、解決しようと解決策を練ったり立ち向かう努力を続けるよりも、避けて通りたい、誰かに寄りかかりたいタイプの人は、向かないかもしれません。
ザッと書いてきましたが、ピアノは、好きかどうか、上手いかどうかという技術面だけでなく、メンタル面でも向き不向きが影響してくる、結構手強いお稽古の一つです
もともとの性格が、ピアノに向いているようなら始めやすいでしょう。
ここまで読んでいただいて
私にはもしかしたら向いていないかも….
とお感じになった方。ピアノをどうしてもやりたいなら、諦める必要はありませんよ。
❤︎ピアノを奏でて新しい自分に出会いたい
❤︎ピアノを通じて人間的にもっと大きく成長したい、高みを目指したい
最終的には、その強い気持ちさえあれば大丈夫!!!!!
当ピアノ教室は、そんな愛すべきピアノLoverたちの夢を叶えるべく、出張レッスンの先々で、一人一人の指導に、日々情熱を燃やしています♬
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、新時代にふさわしい、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
当ピアノ教室は、シンガポールで最も長い指導歴を持つ日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。
1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。