こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation 講師の
塚越 則子(つかごし のりこ)です。
先週のレッスンで、大人ピアノのレッスン生Yさん(40代男性)から、こんなご質問をいただきました。
「先生、次の曲の候補の一つに考えている曲があって、題名がわからないのですが、教えていただけますか?ゆったりとしたメロディで
ちゃーららちゃーらら
ちゃーらららー
みたいな感じなんですけど…..
口ずさんでいただいた音を拾ってみると聞き覚えがあったので「さわりの部分」を弾いてみたところ
「あ、それです!」
とのお返事が返ってきました。
中学3年の受験勉強で聞いていたクラッシックの一曲であったことは間違い無いものの、タイトルがわからなかったのだそうです。
この曲は、カンタンに見えるかも知れませんが、譜面で見るよりもずっと手強いですよー 高度なテクニックが要求されます。指も開きますしね。
具体的にいくつか例を挙げると、まず、内声(内側の音)を鳴らすために、それぞれの指の力をコントロールしながら弾かなければいけません。
また、音をきちんと保持して次につなげるために「正しい指のフォーム」や手首の脱力が確立できていることが、美しく弾きこなす条件でもあります。
レッスンを終えたあとのメッセージのやり取りの中では、こんなお言葉をいただきましたよ!
Yさんは、当ピアノ教室でレッスンを始められて足かけ3年になります。
小学校、中学校時代にピアノを習っておられたご経験があり、その後もご自身のペースで独学でピアノを弾いておられましたが、どうしても自力では越えられない壁があり……
一念発起されて、当ピアノ教室でのレッスン受講を決意されました。
最近は、当ピアノ教室でも、Yさんのような「ピアノレッスンの世界へおかえりなさい組」の生徒さんが増えています。大人レッスン生だけではなく、中学生もおられますよ。嬉しいですね。時間と体力が許す限り《全力サポート》です。
事情あり!単発ピアノレッスンのお申し込みをお受けしました。(中1女の子)
コロナ以降、自宅での過ごし方を充実させたいと望む人が急激に増え、世界的に「生涯の趣味」としてピアノがクローズアップされているのをご存知ですか?
国内に目を向けると、ヤマハ時代からの仲間に話を聞くと、電子ピアノ、アコースティックピアノ共に、普及モデルは売れ行きが好調で、国内では品薄状態が続いているそうです。
やるからには真剣に本気で。
Yさんのレッスンへの取り組みは、常に全力投球という言葉がピッタリ。
やはり、せっかくレッスンを受けるのであれば「成果」を出して「身になる」ことが実感できなければ物足りないですよね。
指導者としても「何かを得て」「学び」「成長」してもらってこそ「教える意義」があるというもの。趣味であっても志は高く持っていただいてこそ、指導もやりがいがあります。
大人になると、バッチリ練習ができて、心身共にベストなコンディションでレッスンに臨むことができないこともあります、というより、そんな日のほうが圧倒的に多いと思いますが
Yさんと私は、レッスンの時間にみっちりと集中して燃え尽きる【わたしたちの理想のレッスンの形】をこれまで一致団結して、丁寧に作り上げてきました。
お互いに意見を出し合いながら「答え」を導き出していくレッスンは、一方向型ではなく双方向型です。
このような、時代の最先端をいく、大人ピアノのレッスンのスタイルは、師弟関係を重んじる昭和の時代には存在していませんでしたので、幼い頃にピアノを習った経験がある方はきっと驚かれることでしょう。
シンガポールの出張ピアノ教室/ビジネスパーソンのピアノレッスンに取り入れている「デザイン思考」とは。
受け取るのを待っているのではなく、自分から掴み取っていく!
Yさんからは、そんな気迫すら感じます。
だから私も一切の出し惜しみをせず、全て出し切ります。
だからこそ、お互いの学びも無限に広がっていくのでしょうね。
ピアノだけではなく他のことも一緒ですね。
Yさんのレッスンは土曜日の午前中最後のお時間です。第一線でご活躍されているビジネスパーソンのお一人であるYさんは、海外出張も頻繁にあり、時にはレッスンの日の早朝にチャンギに戻られて….ということもありますが
信じられないことに、ピアノレッスンの前にはスペイン語のレッスンも受けておられ….その熱意には頭が下がるばかりです。
ピアノだけじゃなく、結局みんな一緒なんですよね
そんなお言葉を聞くと、共感のあまり深くうなづいてしまいます。
Yさんは、ショパンのバラード1番を見事「ご自身のもの」にされ、現在「別れの曲」を練習中です。
譜読みはもう完全に終わっています。細かい表情の付け方を研究し、試行錯誤を繰り返して、ようやく目指す音の方向性が定まってきました。
曲をアナリーゼ(楽曲分析)して作曲者の意図を想像し、ストーリーを考えながら「聞かせどころ」をどう攻めていくか追求する。
じっくりと取り組めば取り組むほど、真剣に向き合えぱ向き合うほど、演奏に磨きがかかり、作品としての完成度が高まってくるのを実感します。
「まだ教わることってあるの?」
疑問に思っておられる方、Yさんくらいの上級レベルになると、ドレミを全て読み終えてからが本当のレッスンの始まりともいえるのですよ。
当教室のレッスンを受講され始めた頃のYさんは、今まで自己流で頑張っておられた時の身体の使い方や腕、手首の動かし方に無理が見られ
途中でスタミナが切れて集中が途切れてしまったり(腕が疲れて続けることが困難)難しいパッセージが思うようにいかず(隣の音に触ったりクリアな音が出せない)苦戦しておられました。
何回やってもこれでは結局ダメなんだ
そのような思いで辛酸をなめたご経験を人しれず重ねてこられたことが、私には容易に想像できます。
なぜなら、そんな生徒さんを、今までたくさん見てきたからです。
それでも逃げずに、突破口を求め、踏ん張ってこられたのは、Yさんも、ピアノの魅力にとりつかれてしまった、私たちと同じ世界に身を置くお1人だからなのでしょうね。
さらにもっと高みを目指していくには、フォームの改善に真摯に取り組む必要がある現実を正面から受け入れ、紆余曲折を得て今のYさんの演奏があり、新たな境地へと踏み出せる準備が整ったのだと、喜びを噛み締めた前回のレッスンでした。
Yさんからのお言葉より。
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、新時代にふさわしい、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
当ピアノ教室は、シンガポールで最も長い指導歴を持つ日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。
1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。