シンガポールの出張ピアノ教室/6歳さんが考えた「バッハのメヌエット」哀愁編?!【演奏動画あり】。

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こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation 講師の
塚越 則子(つかごし のりこ)です。
 

 

 

当ピアノ教室は、シンガポールで最も長い指導歴を持つ日本人のピアノの先生が主宰している、出張専門のピアノ教室です。

 

 

 
プロフィール
 

 

 
1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。

 

 

 
指導方針
 

 

 
ピアノレッスンコース
 

 

 
シンガポールは日本とピアノ教室の事情が異なり、法律により、講師の自宅でお教室を開講することは認められていません。
 
 

 

 
シンガポールのピアノ教室事情
 
 

 

 
当ピアノ教室は、シンガポール政府の定めた法律を遵守した、講師が生徒さんのお宅に出向いてレッスンを行う、出張ピアノ教室です。
 

 

 
Q&Aシリーズ⑩先生のお宅でのレッスンはありますか?
 
 

 

 

講師 塚越 則子(つかごし のりこ)は、ヤマハ認定グレードにおいて、ピアノ、エレクトーンの演奏、指導共に最高位のグレードを保持する指導者であり、鍵盤楽器のプロフェッショナルです。

 

 

 

ヤマハ認定グレード

 

 

 

2021年最後のレッスンでのサプライズ。

 

 

 

先日、Tくんのレッスンに伺うと、お父さんがご在宅で、お出迎えくださり、久しぶりにご挨拶をすることができました。

 

 

 

Tくんは、当ピアノ教室でピアノを習い始めて1年と少しの6歳の男の子です。

 

 

 

2歳になったばかりの妹ちゃんも、しばらく会わないうちに、すっかり幼児の面立ちになり、身体つきも、もう赤ちゃん卒業といった感じです。

 

 

 

 

子どもの成長は、あっという間ですね。

 

 

 

 

いつも妹ちゃんは、ピアノレッスンの時間、お父さんとおうちを空けていますが、クリスマス直前の2021年最後のレッスンでは、ご家族全員が揃いました。

 

 

 

 

せっかくのチャンスだと思い、レッスンの後半ではTくんに

 

 

 

「きよしこの夜」

 

 

 

「ジングル・ベル」

 

 

 

を2曲を続けて弾いてもらい、「ジングル・ベル」の連弾のときには妹ちゃんにも一緒に参加してもらって【プチセッション】をしましたよ♬

 

 

 

 

あれ?弾けるのかしら?

 

 

 

 

はい。ピアノ未経験の2歳さんも、クリスマスの曲の演奏に一緒に参加できますよ。要はアイデア次第。だって

 

 

 

そばで見てるだけなんてイヤ!

 

 

わたしだって音を出したい!

 

 

 

そうだよね?!

 

 

 

はにかみながら、だけど嬉しそうな笑顔の妹ちゃんの横で、いつもよりお兄ちゃん度数がアップしたように見えたTくんでした。

 

 

 

ピアノを教えることができませんが大丈夫ですか?

 

 

 

Tくんのご両親は、ピアノを習ったご経験がありません。

 

 

 

レッスンを始めるとき、お母さんからいただいたご質問があります。

 

 

 

『親はピアノのことがわからなくて教えられませんが大丈夫でしょうか?』

 

 

 

 

 

 

 

私は、こうお答えしたことを、1年経った今でも、はっきりと思い返すことができます。

 

 

 

 

『もちろん心配いりませんよ。教えていただかなくても大丈夫です。1人でできるように責任を持ってお育てします』

 

 

 

『ピアノのご経験がなくてラッキーだったと思って下さい』

 

 

 

『レッスンを始めたら、どんどん色々なことが出来るようになりますよ。これからの成長を楽しんで下さいね』

 

 

 

シンガポールのピアノ教室Q&A〜⑨親はピアノ未経験者で子どもに教えられませんが大丈夫で大丈夫ですか?

 

 

 

そう、ピアノレッスン初心者の子どもにとって大切なのは、お家の方がお子さんがピアノを習っている環境を丸ごと楽しむムード。

 

 

 

ご家族の方へ。

 

 

 

ピアノのことを知らないからと不安を感じて構えたり、遅れをとってはいけないと躍起になったり、子どもが学ぶことは自分も知っておかないとと背伸びをしたり先回りする必要などありません。無理をしたところで長続きしないからです。

 

 

 

 

熱心なことはよいことですが、ペース配分を間違えると親子共々息切れして、やがて燃え尽きてしまいます。

 

 

 

 

ピアノのお稽古はマラソンと同じ。持久力が必要です。継続が命です。

 

 

 

 

指ひろげもバッチリ!

 

 

 

 

 

当ピアノ教室の生徒さんは、不思議とお家の方が元幼稚園の先生や保母さん、元ジャズピアニスト、お母さんが現役のピアノの先生など「音楽の関係者」が歴代多いのですが

 

 

 

 

一様にお子さんのピアノ学習に関して絶妙な距離を保っておられ、感心します。

 

 

 

 

子どもは一人一人自分にとって最適なタイミングで、最適な方法で、自分なりに学び、新しいことを吸収していく力を持っていることを、ご自身の経験から熟知しているのでしょう。さすがです。

 

 

 

 

子どもは大人の思うようないい子でいつもいるわけではありませんから、見ていてやきもきしたり、イライラして、つい口出ししてしまいたくなる時もあり

 

 

 

 

思わず感情的になったり、我慢できずに爆発してしまうこともあるでしょう。親子ですから当たり前です。

 

 

 

 

だけどグッと言葉を飲み込み、手を引っ込める事ができたなら、ご自身の心の中のキャンパスに、ぜひ大きな花丸を描いてください!

 

 

 

 

子どもの自立を助け、成長を手助けするタネをまいたことに自信とプライドを持ってください。(大拍手)

 

 

 

 

最初から完璧になど誰にもできません。お家の方も、最初はピアノレッスン生の保護者さん初心者です。

 

 

 

 

少しずつ、お子さんがピアノを習っている環境に慣れ親しみ、練習している時のお子さんとの距離の取り方やバランス、言葉のかけ方、向き合い方を学んでいけばいいのです。焦りは禁物ですよ。

 

 

 

 

指くぐりも、最短距離で美しいフォームです!

 

 

 

 

 

 

Tくんのご両親からのお話には、ピアノ演奏の技術的なことの質問は殆どありません。できてもできなくても自分たちにはわからないので全てTくんに任せているのだと、お母さんはいつも笑顔です。

 

 

 

 

♬ピアノがだいすき、たのしいと、いつも言ってます

 

 

 

 

♬毎日レッスンがあったらいいのにと言ってます

 

 

 

 

♬この前「おしりたんてい」のビデオを観て「この音はラだな」と話してました

 

 

 

 

お話は気持ちが華やぐ、ピアノ周りの楽しいエピソードばかり。

 

 

 

♬できないところを自分で何度も練習していたようです

 

 

 

♬弾き方をいろいろ研究してました

 

 

 

こんなコメントからは、Tくんの練習の様子を温かく見守っている雰囲気が感じられます。ピアノもきっと喜んでいることでしょう。

 

 

 

 

この日はレッスンを終えようとすると、お父さんから意外な一言が!

 

 

 

 

「そういえばこの前、メヌエットで作曲したんだったよな?先生に聴いてもらったら?」

 

 

 

 

あ、これは想像力が豊かな生徒さんの「あるある」です。しかし

 

 

 

 

きっとこう弾くだろうなぁ〜

 

 

 

 

という私の予想は簡単に裏切られたと知ったのは、Tくんが弾き始めて2小節目に入ったときです。

 

 

 

 

 

Tくんは、メヌエットの音を、単に隣に平行移動させただけではなく、音の階段も、セオリー通りに、きれいに調整を加えているではありませんか?!

 

 

 

 

 

感嘆の声を上げる私に、お母さんはキョトンとしながら一言

 

 

 

 

 

「どの音の響きが一番しっくりくるか、いろいろ自分で探ってたみたいです」

 

 

 

 

というから驚きです。

 

 

 

 

 

 

ちなみにTくんが耳で探し当てた音階は、「和声的短音階」という、短調の音階の一つです。

 

 

 

 

クラッシックピアノを習うと教わる短調の音階は3種類。

 

 

 

 
◉ナチュラルマイナースケール 自然的短音階

 

 

 

◉ハーモニックマイナースケール 和声的短音階

 

 

 

◉メロディックマイナースケール 旋律的短音階

 

 

 

※クラシックの場合、メロディックマイナースケール(旋律的短音階)の下行音階の時は、ナチュラルマイナースケール(自然的短音階)と同じになります。

 

 

 

 
上の3種類は、一般的にクラッシックピアノの学習に使われている教本に載っているので、名前を知っている方もおられるかもしれません。

 

 

 

こちらは「バスティン」のテキストの1ページ。

 

 

 

 

 

 

しかし、この他にも、もう1種類、別のスケールが存在していることをご存知ですか?その名も

 

 

 

 

「ドリアンスケール」

 

 

 

です。

 

 

 

いっても、あの「フルーツの王様」のドリアンではありませんよ(笑)

 

 

 

 

これは、「教会旋法」の音階の一つです。

 

 

 

 

名前からイメージすると「昔、中世の教会で使われていたもので、今は使っていない音階で、現代の音楽とは馴染みのないもの」といった感覚がするかも知れませんが

 

 

 

 

ポピュラーやジャズを弾くときは、これらの音階を自由に使えないと、アドリブを弾くことができません。

 

 

 

 

 
クラシックは基礎ですが、それは「音楽」の中のほんの一部なので、クラッシックの知識だけでは、弾きこなせないジャンルのピアノ曲も、実は世の中にはたくさんあるのです。

 

 

 

 

Tくんには、そのうち、自由自在に様々な音階を使いこなして、いろいろなジャンルのピアノ曲を優雅に弾く時がやってくるでしょう。今からとても楽しみです!

 

 

 

 

 

書き進めていて、高校時代のジャズオルガンのレッスンのことを思い出しました。

 

 

 

 

混乱しそうになりながら教会旋法を必死で頭に叩き込み、アドリブ練習をしたのは、この頃です。

 

 

 

アイオニアン

 

 

ドリアン

 

 

フリディアン

 

 

リディアン

 

 

ミクソリディアン

 

 

エオリアン

 

 

ロクリアン

 

 

 

 

当時師事していたのは、日本のジャズオルガンの第一人者、佐々木昭雄先生です。

 

 

 

 

懐かしくなり、Wikipediaを見てビックリ!

 

 

 

 

なんと、本日12月27日は、先生の70歳のお誕生日!まぁ、何という偶然でしょう。一気に身が引き締まりました。

 

 

 

 

お世話になった先生方に恥じないためにも、あと数日となった2021年のレッスン納めの日々を、全力で走り抜きます!

 

 

 

当ピアノ教室のレッスンは、新時代にふさわしい、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。

 

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