こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation
塚越 則子(つかごし のりこ)です。

 

 

1992年シンガポール来星。

シンガポールPR(永住権)保有者。
シンガポールで1番長い指導歴の日本人ピアノ講師です。

 

 

プロフィール

 

 

当ピアノ教室は、シンガポール政府のお教室ガイドラインを遵守した出張ピアノ教室です。

 

 

シンガポールのピアノ教室事情

 

 

今日は、指の爪に関してのお話です。

 

 

ピアノを弾くために爪を短く切ることは、深爪をすることではありません。

 

 

ピアノを習っている、習っていないに関係なく、日頃から、お子さんの爪を常に短い長さに切り揃えておくことは、身だしなみとして、とても大切なことです。

 

 

 

コロナ禍の現在は特に、感染防止対策として、手指の衛生を保つことが大変重要視されていて、手洗いと同じく、普段から爪を短く切っておくことは、自分自身の安全や衛生を保つ目的にとどまらず、周りの人達を守るために必要な、新しい生活様式の中での、マナーの一つとも言えます。

 

 

 

 

みなさんは、ピアノを弾く時に、指の爪は短く切り揃えておく必要があることをよくご存知ですよね?

 

 

 

 

時々、ピアノ演奏のさらなる上達を目指すには、爪をなるべく短くして深爪に近い状態にしておかないといけないのでは?と心配される保護者の方がおられますが、ピアノのために深爪をする必要はありません。

 

 

 

 

むしろ深爪をすることで指の皮膚に負担をかけることがありますので、深爪をしないように気をつけて下さいね。

 

 

 

爪の長さは、指を横から見た時に、指の皮膚よりも爪の先が長くならないようにしましょう。

 

 

 

 

 

長くなってしまうと、ピアノを弾く時に指先の皮膚よりも爪が先に鍵盤に当たってカチカチと音が鳴ってしまい、弾くたびに指にも不快な感触を感じます。また、鍵盤の上で指が滑るので、思うように演奏することができなくなります。

 

 

 

それを避けようとして、いつもと違うような動きを加えたり、指を寝かして弾いたりすると身体全体に余計な負担をかけたり、間違いをしやすくなります。そのまま弾いても良い練習はできませんので、気がついたらすぐに切るようにしましょう。

 

 

 

 

私は普段ピアノの指導をしながら頻繁に感じているのですが、お子さんの爪が伸びるスピードは、驚くほど早いですね!

 

 

 

 

にも関わらず、まだ自分で爪を切ることができないお子さんは、爪が伸びてきたことを保護者の方に「自己申告」することは非常に少ないようです。

 

 

 

 

爪を切るのが苦手なお子さんも多く、毎回苦労する親御さんの話もよく耳にします。

 

 

 

生徒さんの言い分を聞くと、深爪の経験で痛い思いをしたことがあったり、切りたての爪のシャープな感覚に違和感を感じて、つい避けたくなるのだそうです。何となく、その心境わかるような気がしませんか?

 

 

 

 

 

 

お子さんの皮膚の感覚は大人の数倍鋭敏なので、新しい服の肌触りを嫌がるお子さんも多いので、爪切りもきっと同じように、慣れない感覚に不快感を感じて拒否をしてしまうのでしょう。

 

 

 

 

反対にお気に入りのタオルケットの肌触りが恋しくなって、ピアノレッスンが終わるとベッドルームに取りに行く生徒さんもおられます。気持ちが安らぐのでしょうね。

 

 

 

 

そんな姿を見ると、ピーナツファミリーのライナスみたいで、心が和みます。

 

 

 

 

 

爪切りをスムーズに行うには、少し手間はかかりますが、爪は週に一度を目安に、こまめに少しずつ切るようにして、毎回少し長めに爪を残し、仕上げにヤスリを軽く使って切り口を整えるようにするといいですよ。

 

 

 

 

また、手を洗った直後やお風呂の後は、爪がふやけていて柔らかく、白い場所とピンクの場所がわかりにくくて深爪をしやすいので、爪切りは避けて下さいね。

 

 

 

 

普段から意識して、一段上のお手入れをして爪や指先を大切にケアする習慣を作ることは、ピアノを演奏する上で指先に神経を集中させるのにも良い効果があります。

 

 

ピアノレッスンの最初に、生徒さんの爪を切ることもあります。

 

 

当ピアノ教室の保護者の方は、お子さんの爪の長さを常日頃から注意しておられますが、それでもついうっかり!!  という時には、私が代わって生徒さんの爪を切ります。

 

 

 

一見時間のロスのようにも見えるかも知れませんが、指導者にとっては爪を切りながら指先のコンディションをチェックしたり、手の甲の筋肉の具合を調べたりしながら普段のピアノ練習の様子を何気なく聞くことができる絶好のチャンスです。

 

 

 

お子さんにとって髪を切るのとは違って、保護者の方以外に爪を切ってもらうのはきっと初めての経験のために、最初はためらう生徒さんもおられるのですが

則子せんせーは

 

 

 

✖️ピアノの先生=ピアノの弾き方を教えてくれる大人

 

 

 

ピアノの先生=ピアノの弾き方を教えてくれる大人+ピアノを弾くための指のお手入れや身体のケアも教えてくれて任せられる大人

 

 

 

と体験を通して実感することで、コミュケーションの質が深まり、一層心を開いてくれるようになります。

 

 

 

ケアするのは指先だけではありませんよ。

 

 

ピアノ先生的「ドッヂボールでの突き指の応急処置&突き指を防ぐ方法

 

 

 

シンガポールのピアノレッスン/あなたの耳、大切にしていますか?

 

 

 

ピアノに触れている時以外のことでも、お互いに信頼関係が高まるにつれて、生徒さんへの私の指導アドバイスの一つ一つの言葉が、心の奥でしっかりとキャッチされていることが私の心の中でも強く実感され、指導の手応えを強く感じるようになります。

 

 

 

 

 

そこまでくるともう怖いものなどありません! 難しい曲を前にした時も一人で不安になる必要が全くないことがわかると、チャレンジしていく原動力が倍増して、ピアノの上達スピードが一気に加速していきます。

 

 

爪や指先の皮をむしっていませんか?

 

 

時々爪をむしっていたり、指のささくれをむいていたりする生徒さんがおられます。

 

 

 

大抵は一過性なのですが、数ヶ月様子を見て改善されないときは、保護者の方とご相談をして、毎回の爪切りをピアノのレッスンの時間と決めて、指先のケアを一任していただくことがあります。

 

 

 

 

数年前に本帰国した生徒さんの一人は、小学校低学年の頃から爪をむしったり指の皮をむしる癖が始まりましたが、保護者の方のご理解やご協力の元、じっくりと約2年かけて頑張って、めでたく完治させることができましたよ。

 

 

 

 

 

ネットや育児書で調べてみると

 

 

 

「指の皮をむしるのは自傷行為」

 

 

「爪をかじったり、むしるのは、愛情不足によるストレス」

 

 

 

と、まるで保護者の方に責任があるかのような説明を見かけますが、私は杓子定規に決めつけることに抵抗を感じます。お子さんの性格や家庭環境は様々だからです。

 

 

 

私の経験上、指の皮をむいてしまって、あちこち血だらけになって、ささくれだった指をした生徒さんに話を聞くと、決まって

 

 

 

「暇だからつい、つい無意識にやっちゃって、やり過ぎて血が出ちゃった!」と照れ臭そうな答えが返ってきます。

 

 

 

そこには後悔や反省は見えても、深刻さや悲壮感など全く見受けられませんよ。

 

 

 

 

心理的な理由をあれこれ難しく解説したところで、単に事態を複雑にするだけで何の解決にもなりません。

 

 

 

 

 

それよりも健康で美しい指先や爪を育てて、むしったりできない指の状態を、どのようにして作っていくかを考えることに時間やエネルギーを注ぎ、周りの大人が、そのために一丸となって協力しながら温かく成長を見守っていくことこそが、お子さんの未来にとって1番大切なのではないでしょうか。

 

 

 

とにかく保湿第一

 

 

爪が弱っていると爪が柔らかく薄くなり、割れたり欠けたりしやすくなります。

そんな箇所があるとつい気になって、指でむしりたくなります。

指先にささくれがあったり、硬い場所があるとつい気になって指でむしりたくなります。

 

 

 

 

どちらも原因は同じで、指先の乾燥によるものです。

 

 

 

子供の手は乾燥と無縁のように思われがちですが、掌は潤っていても爪や爪の周りの皮膚は意外と乾燥しています。

 

 

 

ピアノレッスンの前には滑ってしまうので適さないのですが、レッスンを終わった後や夜寝る前にクリームを塗ることは、指先の乾燥対策として大変効果があります。足りないかな、という量(米粒一つ分くらい)を、爪の周りに丁寧にすり込んでください。

 

 

 

 

 

 

爪の乾燥を防ぐことは、爪のピンクの部分を伸ばしていくのに必要な「ハイポキニウム」を育てていくことにも繋がりますよ。

 

 

 

 

私はレッスンにもオーガニック認定の無香料のハンドクリームを何種類か携帯していて、必要に応じて幼稚園児や小学校低学年の生徒さんに塗って上げています。

 

 

 

 

もう少し年齢が高く、よい香りに敏感な女子の生徒さんや大人ピアノの生徒さんは、ピアノ上達のための積極的アプローチとして、指先のセルフケアも、是非実践しましょう。

 

 

 

 

自分だけのお気に入りを見つけるといいですね。最近私が使っていてオススメしたいのが「SABON」のハンドクリームです。

 

 

 

 

伸びが良いのにさらっとしたテクスチャなのでベタつくことがありません。

 

 

 

 

香りは数種類あるのでお好みで選んでくださいね。ちなみに私が今使っているのは、自然な野バラの香りがする「Green Rose」です♡