こんにちは。
シンガポールのピアノ教室
fairy wish creation の塚越 則子です。
日本と異なるシンガポール特有のピアノ教室事情に合わせ、出張ピアノレッスンを実施しています。
ご紹介ベースで日本人の駐在員ご家族のお子さんたちを中心にピアノレッスンを開始して今年で28年。
シンガポールの日本人で一番長い指導歴となり久しいのですが、この数ヶ月の社会構造が根こそぎ変化するような未曾有の出来事は、もちろん想定外です。
しかし何も基盤のないところから来星前の日本国内外での演奏や指導の活動経験を頼りに、シンガポールでの日本人ピアノレッスンの土壌を自ら切り拓いてきた私は、初体験を数え切れないほど経験済み。
状況にいち早く対応し、オンラインピアノレッスンを開始しました。
躊躇する理由もヒマもありません。音楽は時間の芸術です。これからの未来を生きる子供たちに、シンガポールのピアノ指導者として、できることを悔いのないように全力で取り組んでいく、それだけです。
これから先、仮に状況に飲み込まれて対応に迷い右往左往したり、解決や判断に自信が持てないなら、その時点で私はきっと自分自身に指導者失格の烙印を押すでしょう。
お子さんの未来を預かる指導者としての「覚悟」が足りない証拠だからです。
一方で
「事情もわからず、どうなるか正直不安もありますが、やる気と熱い情熱なら誰にも負けません。頑張って指導します!」と突っ走るのも違うと感じませんか?
技術はさておき若葉マークのヘアスタイリストさんのフレッシュな感性や勢いに賭けてお任せしてみよう!は大賛成。
努力して頑張っている前向きな姿を知っていたなら応援の意味を込めて心意気を買うでしょう。経験値を上げてもらうためにカットモデルも喜んで立候補しちゃいます。
たとえ後悔しても一瞬だけ。好奇心でお試しして失敗したって笑い話。髪の毛は、いずれまた伸びてきますからね。将来に責任を負ってもらう必要もありません。思い切り楽しんじゃえばいいんです。
しかし、お子さんの貴重な時間は戻っては来ません。
大人の1年と子供の1年の密度は全く違います。
やり直しはききません。
誰も後悔などしたくありませんよね?
「教育」はハード、ソフト両方があって初めて成立します。
加えて時に慎重さと大胆さが必要です。私の場合、さじ加減の手助けとなるのは「経験」、最終決断の決め手は「愛情」です。
ピアノ教室の指導者とはピアノ教室の生徒さん、保護者の方々を率いるチームリーダーです。
強引に自分のやり方を通し、1人で先に行くのではなく、目の前にいる相手を深く理解し、「役に立ちたい」という純粋な思いや、相手と「共にいたい」気持ちを大切にして、1人1人の歩みの違いに合わせて隣で寄り添いながら手をつなぎ、一歩一歩ゆっくりと進む。そんなリーダーでありたいと思います。
お子さんの将来の音楽人生に責任を持つ存在です。
ピアノを習い始めるお子さんはピアノレッスンが生まれて初めての音楽を学ぶ体験であることがほとんどです。
私達ピアノ指導者は、その自覚を常に持ち、責任を持たなくてはいけないと考えます。状況に左右されず、状況に逃げず、どんな時も、その時にできる最高の、求められている最上のピアノレッスンをする。
「シンガポールでは外出制限が発令されたので出張ピアノレッスンできませんのでピアノレッスンはお休みします。再開未定。みなさんレッスン再開まで自習してて下さいね。」
それは私にとっては
5歳のお子さんが深夜頭が痛いと言って泣いている。冷凍庫は調子が悪くてあいにく氷はないし保冷剤もない。冷えピタの買い置きも終わってる。コンビニは閉まっているし、薬を飲むのは嫌だという。
そんなときに
「がまんしなさいね。だって夜遅いんだもの、泣いたってしょうがないよ。
お腹すいた? お菓子はダメよ、具合悪いんでしょ?静かに1人で寝てなさい。」
というのと同意語です。
生徒さんや保護者の方々は、ピアノと共にある毎日を求めています。
日々のピアノレッスンで、私は1人1人と毎回毎回真剣に接しています。
いつまで一緒にシンガポールでピアノレッスンができるのかわからない。駐在員ご家族のシンガポール生活は期間限定で、お別れは突然やってきます。
今回の新型肺炎による外出制限下のピアノレッスン対応に限らず、言葉を超えた「音楽の力」の声に従っていけば間違いはない。オンラインピアノレッスンを実施していただいたお声で実感しました。理屈ではないですね。
やり方はいくらでもあります。なかったら工夫して作ればいい、知らなければ学べばいい、できなければできるようになるまで練習したらいいのです。
生徒さんの1人の女の子と、オンラインピアノレッスンを開始してから毎回、レッスンの最後にしていたことがあります。
私が持っている44枚のカードを使って回数は生徒さんに決めてもらってシャッフルをして、1番上に来たカードのメッセージを読む、という遊びです。それはユニコーンからのメッセージなのだそうです。ちょうど占いなどに興味が芽生えるお年頃なので、いつも楽しみにしてくれていましたが、回を追うごとにびっくりの連続!
私はスピリチュアルなことにあえて波長を合わせないのですが、4週間連続同じカードを引いたため最後はお父さんまで画面に飛び込んできてしまいました。。。
不思議ですね。何かを伝えてくれているのでしょうか?
Teamwork
チームワークで大切なことは、お互いにしっかりとコミュニケーションを取ること、信頼し合うことです。