こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation
講師の塚越 則子です。
昨日の朝、レッスンに先立ち、Eちゃん、Sくん(小3双子、レッスン4年目)のお母様からLINEメッセージがありました。
愛犬もんちゃん(ダックスフンドとチワワのミックス犬)が、おととい、虹の橋を渡ったのだそうです。
人間の年齢に換算すれば100歳くらいでしたので、立派に天寿を全うしたわけですが
ご家族の悲しみを思うと胸が張り裂けそうで、たまらない気持ちになり、しばらく何も手につかなくなってしまった、則子先生です。
毎回レッスンのたびに、全速力で突進してきて出迎えてくれるのがお約束でした。
もう2度と、あの姿を見ることかできないなんて信じられない、信じたくない😭
濡れたような目で、まっすぐに見つめてくる、まあるい瞳を思い出したら、悲しみが一気に込み上げてきました。
私が一時帰国していた先週、急激に具合が悪くなったとのことで、回復することなく、旅立っていったそうです。
メッセージからは、心にぽっかりと穴が空いてしまっても、現実を受け止めよう、前に進もうと懸命に頑張っているご家族の様子が伺えました。
Eちゃん、Sちゃんは、悲しみをこらえつつ、いつも通り学校に行き、ピアノの練習にも熱心に励んでいたようです。
でも、ふとした瞬間に沈んだ表情が垣間見えることもあると。
あたりまえですよね。
2人の倍くらいの年齢のもんちゃんは、2人が生まれたときには、すでにこの世に存在していて、いつも一緒だったのですから。末尾には
心身まいっているので、レッスンでそれが出てしまうかもしれず
念のため、今日のレッスン前に先生に状況をお伝えしておければと思いました。
とありましたが、私にはすぐわかりました。
私のことも気遣ってくださっていたことを。
レッスンに伺ったときに初めて現実を知ったなら、おそらく取り乱してしまい、すぐに気持ちを立て直すことが難しかったに違いありません。
泣きじゃくってしまったら次のレッスンにも当然響きます。
でも、わざわざ
先生を驚かせないように、先にお伝えしておきます
といった、恩着せがましい説明を加えたりしないところに、お母さまのご配慮や聡明さ、人としての品格を感じました。
余裕のないときにこそ、その人の本当の姿がわかりますよね。
こんな時は、耳障りのいい美辞麗句なんていりません。
真意はちゃんと伝わりますから💖
「たかだかお稽古ごとの先生ごときに、いちいち家族のことを伝える必要などない」
そう思う方もおられるでしょう。
もちろん、その意見は間違っていません。
しかし、そう思われるのであれば、感情抜きで、事務的な関わりで、規約通りで全てが完結する、通いのスクールや大手の教室などに的を絞って先生を探せばよいのではないでしょうか。
出張個人のお教室を選んだということは、長きにわたって、より親密な、踏み込んだ、心を通わせるお付き合いになるということ。それが
一人一人に寄り添った、心を育てるピアノレッスンであると当ピアノ教室は考えます。
昨日、レッスンが始まる前に
「もんちゃんの癒しになるように頑張って」
「ピアノの音は聞こえているからね」
とお母さんが声をかけると、Eちゃんが
「いやしって何?」
と、不思議そうに尋ねてきました。
「安心して虹の橋を渡ってもらえるように、優しくピアノを弾きましょうねってことだよ」
と話しましたが、おそらく8歳の女の子にとって「癒し」は、普段の生活では必要のない、いわば圏外の存在であり、理解しがたい感覚だったのでしょう。
今ひとつピンときていなかったようです。
でもね。
いつもより丁寧に
いつもより温かい音を紡ごうと、心を配っていたEちゃんの思いは、もんちゃんに真っ直ぐ届いたはず。
Eちゃん、それが「癒し」ってことなんだよ。
つらい気持ちを抑えて、よくがんばったね。
もんちゃん、いま、どこにいますか?
空を自由に駆け回っているのかな。
これまでありがとう。
また会おうね。
(メッセージの一部より)
どこよりも手厚く、きめ細やかなピアノ指導で、シンガポール在住日本人ご家族との信頼の絆を築いて34年。
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
当ピアノ教室は、300人以上の生徒さんたちを育て上げた経験を持つ、シンガポールで一番長い指導歴の日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。
1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。
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