こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室 fairy wish creation
講師の 塚越 則子(つかごし のりこ)です。
先日ご紹介した、大人ピアノの新入生、Oさん。
お琴を8年ほど習っていたご経験があるそうです。
現在、ピアノと並行してお琴も再開し、日本人会の同好会に所属して、お仲間とともに腕を磨いておられるとのこと。
音楽漬けの毎日ですね〜✨
お話を伺いながら興味がわいたので
「楽譜を見せていただけますか?」
とお願いしました。
お琴の楽譜を目にするのは初めてでしたので、とってもワクワクしましたよ😃
「五線におたまじゃくし」ではないだろうと予想していた通り…
楽譜には、漢数字とカタカナがビッシリと並んでいました!
ご覧のとおり。
ところどころに為、巾、といった漢字もあります。
一体どんな意味なのでしょう???
知りたくなったので、次のレッスンに移動する間の時間を使い、お琴の楽譜について、少し調べてみました。
お琴の音は、漢数字と漢字で表します。
お琴の絃は13本あって、自分から一番遠い方から順番に
一二三四五六七八九十斗為巾
となっています。弦の位置を、漢数字でそのまま表しているのですね。
お琴が中国から伝わり雅楽の楽器として取り入れられた頃は、弦の一つひとつに名称があって、一は仁、二は智、三は礼のように漢字で表記されていました。
その名残りで、十番目までが漢数字に変わっても十一、十二、十三番目の弦は今でも漢字になっているのだそうです。
弦の番号がそのまま楽譜になっているため、たとえば七と書いてあったら七番目の弦を弾けばいいというわけ。とてもわかりやすいですよね。
奏法の指示はカタカナと記号で表します。
お琴は13本の絃を使って演奏しますが、足りない音は左手で弦を押して作ります。
奏法は2種類あり、ひとつの弦で強く押して1音上げる「強押し」と、弱く押して半音上げる「弱押し」があります。
お琴は主に「お爪」をはめた右手の指で演奏をしますが
余韻をとても大切にしている楽器なので、余韻をさまざまに変化させて表情を作ります。そのときに活躍するのが左手です。
左手による奏法はカタカナで表記されており、たとえば強押しは弦を押すから「オ」、弱押しは強押しと区別するために「ヲ」と書かれています。
ピッチを揺らす、いわゆる「ビブラート」は「ゆりいろ」と呼び、弦を揺らすので「ユ」と表記されます。
ゆりいろ✨
なんて素敵な響きでしょう。
呼び方にも風情がありますね。
「おと」を「いろ」と表現するところに、和楽器の奥深さを改めて感じました。
「お爪」をはめた指とは違う指を使って弾く「すくい爪」は「ス」などいろいろな奏法がありますが、基本的に奏法の動作はカタカナで記されています。
また、休符は、1拍休むときは「◯」、半拍休むときは「△」で書いてあります。
お休みということが一目で、すぐにわかりますね。
ところで…
写真の右上部に、下向きの矢印がある、縦の波線があるのにお気づきでしょうか?
生徒さんに尋ねたところ、これは、いわゆる
グリッサンドのしるし
なのだそうですよ。
いろいろ調べているうちに、お琴の楽譜を作ってみたくなってしまった、則子先生です。
アニソンなんかをアレンジしたら、きっとカッコいいだろうなぁ😃
いろいろなアイデアが頭の中にムクムクと湧いてきました。
でも、実際に曲をアレンジするには、もっと楽器について勉強しないといけません。
折を見て、Oさんに音階の仕組みなどを尋ねてみようかなと思っています。
◆おまけ◆
昨日、EVA AIRの、キティちゃんジェットが、チャンギ空港に降り立ったようです💕
B777-300ERかな?
※追記
情報をいただきました!正しくは
機種 ボーイング777-300
モデル ボーイング777-36N/ER
とのことです。
どこよりも手厚く、きめ細やかなピアノ指導で、シンガポールの駐在員日本人ご家族との信頼の絆を築いて33年。
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
当ピアノ教室は、300人以上の生徒さんたちを育て上げた経験を持つ、シンガポールで一番長い指導歴の日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。
1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。
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