こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation
塚越 則子(つかごし のりこ)です。
1992年来星。PR(永住権)保有者。
シンガポールで1番長い指導歴の日本人ピアノ講師です。
今日は、音名(音の名前)についてのお話です。
昨今では、外国のメソッドの日本語版を使用して音階を英語のアルファベットで学んでいく教本があり、日本国内でもピアノを初めて習うお子さんに最初からドレミを教えずにC,D,Eで音の名前を統一しているお教室もあります。
シンガポールに住む駐在員ご家族の方々はインターナショナル校にお子さんが通っているケースも多く、普段の生活で英語に親しんでいるお子さんも多いため「ドレミではなくCDEの方がいいのかしら?」「そもそも何がどう違うの?」と様々な情報が氾濫する中で、お子さんにとって何が1番よいのか迷い、疑問をお持ちの保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
音楽では主に4種類の言語を使います。
♦︎イタリア語
ドレミファソラシド
♦︎英語
CDEFGABC
♦︎日本語
ハニホヘトイロハ
♦︎ドイツ語
ツェー、デー、エー、エフ、ゲー、アー、べー、ツェー(CDEFGABC)
✴︎英語とドイツ語はアルファベットは同じですが読み方が違います。
音名は音楽のジャンルや用途によって使い分けます。
イタリア語音名「ドレミ」は歌う時など広く口頭で使われていて、ジャンルを問いません。
クラッシックの世界の音楽理論や和声法を学ぶ時はドイツ語や日本語を使うため、ドイツ語での音名や音階の理解は必須です。
ハ長調音階=C dur(ツェードゥアー)
ポピュラー、ジャズの世界のコード理論やアドリブを学ぶ時は英語を使うため、英語での音名や音階の理解は必須です。
ハ長調=C major scale(シーメジャースケール)
✴︎詳しく知りたい方は、こちらの一覧表をご覧下さい。
当ピアノ教室は、音名はドレミで統一しています
①お子さんは「ドレミの歌」で幼い頃からドレミファソラシドは音の名前を表しているという認識があり、親しみを持っていることが殆どです。すでに持っている知識の下地を活かしていくことで、効率よく、かつスムーズに楽譜や音符の理解を進めていくことができます。
②楽譜を見た時に同じ音の高さやリズムで正確に歌うことができる「ソルフェージュ能力」を高めるトレーニングには、ドレミを使うのが世界共通の一般的な常識です。
当ピアノ教室では、ソルフェージュ用のテキストを別途ご用意いただく必要がなく、初見(初めて楽譜を見て音を読む)の際にソルフェージュのトレーニングも兼ねたレッスン法で、無理なく読譜力を高めていきます。
③将来的にポピュラーやジャズを学ぶ場合でもクラッシックは全ての基礎です。土台がしっかりとしていてドレミファソラシドの音の高さの理解や読譜力が確実に身についていたら、のちのちアルファぺっとへ変換することは全く難しいことではありません。ある程度のレベルになれば数字が頭の中で
1→One
2→Two
3→Three
と理解できるように
ド→C
レ→D
ミ→E
とパッとわかるようになります。
当ピアノ教室では、テキストに左手の和音に3和音が出てきたタイミングで簡単なコードも一緒に学び、ポピュラーピアノのセオリーにも少し触れます。その際、生徒さんに英語の音名の説明をすると
「ドはCなんだね!」
と衝撃が走るようですが(笑)よほどインパクトがあるとみえて、その後は音階を順番に照らし合わせながらすぐに7音全部覚えてCDEF……とスラスラ答えていますよ。