こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室 fairy wish creation
講師の 塚越 則子です。
昨日の投稿では、小学3年生の名言をご紹介しましたが
少し前には、大人ピアノのレッスン生、Nさん(30代女性)から、こんな驚きの発言も飛び出していた、当ピアノ教室の出張レッスンです。
最近、悲愴の第1楽章がウォーミングアップの代わりです。
この曲をピアノ練習の1番はじめに必ず1回弾いて、その日のコンディションを測るのが習慣化しているのだそうです。思わず
意識のレベル高いですねー
と叫んでしまいました。
悲愴の第1楽章は、一回通しで弾くだけでかなり体力を使い、筋トレ的な効果もあります。
道理で、フォルテの音にも深みがグーンと増してきたわけです。継続の力ですね。
フルタイムで働いておられる2児のママさんですから、ご自身が自由に使える時間は極めて短いため
✅効率よく
✅最短距離
で上達できるような練習方法を実践することが何よりも優先され、指導もそこにフォーカスを当てた内容がメインですが
ピアノは癒し
とキッパリと言い切るNさんは、決して無理をしないのがモットー。常にご自身のペースを守り、ピアノと程よい距離を保ち、着々と実力をつけています。
見落とされがちですが、大人ピアノは熱くなりすぎないように、うまく気持ちをコントロールするのも長く愉しむ秘訣ですよ。
さて、ここからは、悲愴ソナタについて、少し深掘りしてみますね。
悲愴ソナタは「全音」の難易度評価では「D(中級上)」に分類されています。
右手、左手ともに8分音符のトレモロやパッセージがたくさん出現するので、音を外さないように弾けるようになるまでには何回も練習が必要です。
どのくらいのピアノの経験年数があれば弾けるようになるかについては当然個人差がありますが、おおむね経験年数10年というところでしょうか。
Nさんは、4歳から中学3年生までピアノを習い、それ以降はずっと鍵盤を弾くことから離れていましたが
縁あって当ピアノ教室でピアノレッスンを再開し、今年で3年目を迎えました。
「悲愴」ソナタを上手く弾きこなすポイントは表現のメリハリにあり。
一本調子にならないように注意しながら
◉Allegro(速く)のパートは一定のテンポを保ち、複雑なテンポのGrave(重々しく、荘重に)のパートとのコントラストをドラマティックに演出しましょう。
◉両手の外声部の対旋律をきれいに歌い、演奏に立体感を出しましょう。
◉スタッカートの意味を正しく理解し、苦悩、いら立ちという楽想を表現しましょう。
レッスンでは具体的な攻略法を伝授しています。
現在、発表会に向けて、新譜の譜読みをスタートさせたばかりのNさん。
今年も新しい発見に出会えそうです✨
とは先日のレッスンでのお言葉。日に日に期待が高まっています。
どこよりも手厚く、きめ細やかなピアノ指導で、シンガポールの駐在員日本人ご家族との信頼の絆を築いて32年。
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
当ピアノ教室は、300人以上の生徒さんたちを育て上げた経験を持つ、シンガポールで一番長い指導歴の日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。