こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation 講師の
塚越 則子(つかごし のりこ)です。
出張ピアノレッスンは時間との勝負です。
移動の時間が5分違うだけで、全く違うストーリーが待っている木曜日。
Sくん、Eちゃんの住んでいるコンドミニアムでは、最寄りの駅まで30分おきにシャトルバスが運行しています。
うまく時間が間に合えば乗ることができて、移動に苦労することはありませんが、失敗すると駅まで徒歩20分の距離を小走りするか、なかなか捕まらないオンコールタクシーにヤキモキするかの究極の選択を余儀なくされます。雨が降ってしまうとさらに悲惨なことに(涙)
とはいっても、一目散に去るようなレッスンの終わり方だけはイヤ。実は移動のこんな【ドタバタ裏事情】はSくん、Eちゃんのママには打ち明けていません。
ピアノ指導のプロとして、おうちの方に
伝えたいこと
伺いたいこと
を、おろそかにはしたくないからです。
「後ほど改めてメッセージで」
では《コミニュケーションの旬のタイミング》を逃してしまうことだってある。
だからこそ、バスに乗れた時の
やったー!
の気分は格別なのです。
わずか5分、されど5分。
日本ピアノ教室のように、自宅に生徒さんに来てもらって教えていたら、こんな爽快な気分を味わうことなど絶対にないなぁと思うと、ちょっぴり得した気分になった昨日でした。なぜかというと、ほらね♪
こんなステキなご褒美だってもらえたから♡
レッスンの移動中に偶然出会う、燃えるような夕陽がたまらなく好きです。
“おつかれさま”って、ねぎらってくれているような大きくてまあるい太陽を見ると、決まって子どもの頃を思い出します。
学校から帰ってピアノの練習をして、エレクトーンの練習をして、それでもまだ夕暮れまで時間があると、急いで外に遊びに行ったものです。
ちなみに私にとっての優先順位は勉強よりも音楽だったので、宿題はお夕飯ができるまでの間にサササッと。(笑)
遊びは、日によって近所の友達に合流することもあれば、1人のこともありましたが、どちらも甲乙つけがたい面白さがありました。
1人の時に決まってしていたのは「四つ葉のクローバーさがし」です。
ここにきっとある!
と目星をつけて目を凝らして探すと、たいてい見つかるのが不思議で、夢中になりました。
ゲットした四つ葉は大切に持ち帰って丁寧に押し花にして、仲良しの友達にサプライズプレゼントするのが楽しみでした。懐かしいな。
話をもどしましょう。
シャトルバス乗車直前のレッスンでは、昨日も安定の頑張りを見せてくれたSくん、Eちゃん(5歳の双子ちゃん)です。ピアノレッスンを始めて半年が経ちました。
覚えたてのひらがなで「しゅくだい」と書いたあと、何回練習するかは自分で考えてもらいます。理由は
自主性を養うため。
自分で決めたことだからキチンとやる
と、意欲を燃やすお子さんが多いです。
写真はSくんのテキスト。
いつも、書いた数の倍以上練習したことを得意げな表情でご報告してくれてからレッスンを始めるのがお約束です。
えらいね!!!!!
どうして何回も練習するかというと
早い時期から反復練習の習慣を当たり前のように身につけておくと、難しいことにチャレンジする粘り強さが自然と育つようになるから。
これは長年のピアノ指導の経験から教わったことのひとつでもあります。
当ピアノ教室の指導は、いつも数年先を見据えています。息の長いお稽古として長続きしてもらいたい。だからこそ
レッスンは最初が肝心です。
SくんもEちゃんも、レッスンの後半はリズムのおけいこで締めくくり。絶好調をキープしたままバッチリ100点満点でした!
それにしても気になることが一つ。
「うん」(1拍お休みのしるしの4分休符)が大好きなのはSくん、Eちゃんに共通です。
新しい曲の中に「うん」を発見すると、俄然色めきだす2人ですが、どうして?と尋ねても、ただニヤニヤするだけ。時間差で聞いているのに、不思議と同じリアクションなのは双子ちゃんならでは。
わぁん……
私がいないとき、ピアノを前にして、2人の間ではどんな会話が交わされているのでしょう。
謎は深まるばかりです。
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、新時代にふさわしい、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。