【動画あり】大人ピアノビギナーレッスン(40代女性)before →after/脱力編。

ピアノレッスン 最新記事

こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation 講師の
塚越 則子(つかごし のりこ)です。

 

 

 

 

今日は、大人ピアノレッスン生、Cさん(40代女性)のbefore →after をご覧いただきます。

 

 

 

 

この日のレッスンで学んだことは、ピアノの演奏に必要な

 

 

 

 

脱力

 

 

 

 

というテクニックです。

 

 

 

 

 

ピアノ演奏において「脱力」というのは最も重要な技術のひとつといっても過言ではありません。

 

 

 

 

 
「ピアノは脱力がとても大事である」というのは、なんと100年以上前から言われています。

 

 

 

 

 

実際、当ピアノ教室でも、よそのお教室から移ってこられ、なかなか上達しないと伸び悩んでいる生徒さんの演奏を拝見すると、この脱力が、うまくできていないことが影響している場合が非常に多いのが実情です。

 

 

 

 

 

適切な身体の使い方の指導を受けることなく、先へ先へと進めることだけを最優先にした取り組み方だったり

 

 

 

 

脱力を知ってはいても、その重要性に気がつかず、おろそかに扱った弾き方がクセになっていると、ゆくゆくは問題が生じ、やがて、演奏自体に行き詰まってしまうことになります。

 

 

 

 

 

なぜ、ピアノに脱力が必要なのか?

 

 

 

 

そもそも、なぜピアノの演奏で「脱力状態」が重視されるのでしょうか。

 

 

 

 

 

ピアノの鍵を叩くとき、力を入れ過ぎていると、無駄に大きく、響きの悪い、荒っぽい音になってしまいます。そのようにお話をすると

 

 

 

 

 

 

「でも、プロの人がそうやって力強く鍵盤を叩いているシーンもあるけど?」

 

 

 

 

 

と疑問に思う方もおられるでしょう。

 

 

 

 

 

上級者やプロが力強くピアノを演奏するとき、実は、手首やひじを使って

 

 

 

 

 

力を上手に逃がす

 

 

 

 

 

という技を使っています。

 

 

 

 

 

そのため、鍵盤を強く叩いていても、よく響く、美しい音が出せるのです。

 

 

 

 

「脱力状態」は、音以外にも影響を及ぼします。

 

 

 

 

柔軟性のないものは、割れたり折れたりしやすい性質があり、例えばプラスチックの下敷きとガラス板があるとした場合、同じように曲げたときを比べると、柔軟性の少ないガラス板の方が先に割れてしまいます。

 

 

 

 

 

柔軟性のないものが割れたり折れたりするのは、人間の身体も同じです。

 

 

 

 

 

 

力が入って硬直した指や腕は、痛めたり怪我をしやすくなってしまうのです。

 

 

 

 

 

そこまでいかなくても、脱力ができていないと、練習を重ねていくと疲れやすくなってしまったり、手や身体に痛みを感じてしまうことが頻繁に起こるようになります。

 

 

 

 

 

無駄に力を込めることでスタミナが持たず、長く演奏を続けることができなくなるのです。

 

 

 

 

 

さらに筋肉が硬直していると、動きがぎこちなくなったり演奏のスピードも落ちてしまったりミスをしやすくなります。

 

 

 

 

 

適切な筋肉が使えないと、必要ではない筋肉でおぎなおうとしてしまい、いわゆる「ガチガチ」の状態になります。

 

 

 

 

ピアノを弾くのは指だけではありません。

 

 

 

 
指を動かすためには腕も使わなくてはいけません。

 

 

 

 

 

 
もっと言えば、ピアノは手、腕、ひじ、肩のすべてをバランスよく使って鍵盤を弾く楽器です。

 

 

 

 

 

手首やひじの形というのはピアノを弾く時に常に変化しています。

 

 

 

 

 

固まったりゆるまったり、その繰り返しです。

 

 

 

 

 

動きは、作りたい音色によって変わってきます。

 

 

 

 

 

 
上手な人はこれらの筋力を入れたり、抜いたりと常時加減をしながら、省エネで演奏しているのです。
 

 

 

 

 

 

ピアノ演奏の脱力の重要性がおわかりいただけたでしょうか?

 

 

 

 

 

 

とはいっても、誰しも、言葉で聞いて理解ができたからといって、即座にできるわけではありません。

 

 

 

 

 

 

動きを自分のものにするのは難しく、時間がかかるので、根気が必要になります。

 

 

 

 

 

 

また矛盾するようですが、「脱力」を一生懸命に追っていても「脱力」はできません。なぜならば

 

 

 

 

 

 

そもそも、ピアノを弾いた経験の浅い人がイメージする「脱力」が、ピアノでいう「脱力」とは別物かもしれないからです。

 

 

 

 

 

マスターするには頭で動きを理解したあと、身体で実際のコツをつかみながら、少しずつ体得していく地道な練習が求められます。努力がいるのですね。

 

 

 

 

 

 

この日のCさんのレッスンは、いわば【脱力入門編パート1】といったところでしょうか。

 

 

 

 

 

 

「ピアノ演奏に必要な脱力」を意識するところからまず始めました。まだまだ改善点はあるものの、まずまずの滑り出しです♬

 

 

 

 

 

 

 

このまま練習を継続して、脱力に慣れてくれば、ポイントをつかみ指も強化され、自然に音をコントロールできて、表現豊かな演奏ができるようになるでしょう。

 

 

 

 

 

 

では早速、before →after をご覧いただきますね。

 

 

 

 

 

※今回の動画は、手の動きに注目していただくため、あえて【音なし】で編集しています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先日、ネット記事を拾い読みしていたら、こんな含蓄の深い言葉に出会いました。

 

 

 

 

 

 

【糸井重里さんの言葉】努力をしたからといって胸を張るようなことは、やっぱり好きじゃない。努力そのものに価値があるとは、やっぱり思えない。

 

 

 

 

 

 

しかし、若いときの考えと今違うのは、努力なしに何かできることは、どうやらありえないと、うすうすでも知ってしまったということだ。

 

 

 

 

 

 

さすがコピーライターだけあって、最後のくだりは特にグッと刺さりますね……

 

 

 

 

 

頑張ることを楽しむ心を育てる 

 

 

 

 

当ピアノ教室のレッスンは、新時代にふさわしい、ワンランク上心と音楽を学ぶレッスンです。
 
 

 

 

 

ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。

 

 

 

 
当ピアノ教室は、シンガポールで最も長い指導歴を持つ日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。
 
 

 

 
プロフィール
 
 

当ピアノ教室の指導コンセプト(教育理念)について

 

 

 

 
1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。
 
 

 

 

指導方針
 
 

 
ピアノレッスンコース

 

 

体験レッスン大歓迎!

おひとり1回30分の体験レッスンを行います♪

シンガポールの出張専門ピアノ教室
fairy wish creation

ページの先頭へ