こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation 講師の
塚越 則子(つかごし のりこ)です。
日曜日の今日は、最近感じたことを気ままに綴ってみたいと思います。
先月、私は一つ歳を重ねました。
シンガポールでの暮らしの長さが日本で過ごした時間よりも長くなって数年が経ちます。
50代と一口にいっても、前半と後半では身体の変化や気持ちの持ちようなども変わってきたように感じますが
歳を重ね、さまざまなな経験を積み、いくつかの修羅場をくぐってきたからこそ、私には、シンガポールという異国の地で、ピアノを指導する立場としてずっと貫きたい信念があります。
自分の内面を掻き回されるような出来事から思い起こした「あること」。
多くの場合、衝撃的な体験に遭遇すると「引く」という道を選びます。
二度と同じ目に遭いたくないから、似たような状況に遭遇した時「引く」道を選ぶのです。
見るよりも見ない。関わるよりも関わらない。やるよりもやらない。そうすれば傷つくこともない。
だけど、引く道ばかりを選んでいると、自分の輪郭がどんどん薄くなる。自尊心が薄くなる。存在の誇りがぼやけるような気がします。
忘れてはいけないことがあります。
私たちには、引くだけではなく攻める選択肢もあるということ。
人生から「攻める」の選択肢が消え去り、常に「引く」道しか残されていないとしたら、そんな人生は辛いです。
萎縮するし、不自由だし、さみしい。
引く道だけではなく攻める道もあるのだということ、欲しいものは自ら「掴み」「獲りにいける」ことを、自分自身に思い出させてみよう。
愛や感謝など、耳ざわりの良い言葉は無数にあります。
世間はいま、癒しと慰めに満ちていて
引く道を選び、そのことによって傷ついた心を慰める言葉やセラピーは無数にあふれています。
「あなたはあなたのままで素晴らしい」とか「ありのままでいい」とか、「自分に自信を持って」とか「自分を愛してあげて」とか。
大丈夫だよと言われることはゴールじゃなくスタートだと私は思います。
それなのに、大丈夫と言われたがる人は、大丈夫と言われることがゴールになってしまっているから、結局何にもやらずにまた次の「大丈夫」を探してさまよい続ける。
だからこそ、私はあえて真逆の道を選びたい。
多くの人々があなたはあなたで素晴らしいと言うのならば、私は「あなたはあなたで素晴らしくない」と言いたい。
多くの人々がそのままでいいと言うのならば、私は「そのままでいい訳がない」と言いたい。
気高く生きていくために必要なのは、引く道を選んで傷ついた心を慰めることではなく、引く道しかないと思い込んでいる心に、攻める道が残されていることを思い出させることではないかしら。
清流無間断(清流間断無し)。
これは禅語の一つですが、水が溜まり、澱むことのないよう絶え間なく、流れるようにし続けることが必要という意味です。
常に流れるように淀まないようにし続けるということは、日々の努力、鍛練ということになるでしょうか。
清流に間断はなくても、人間は清流にはなれません。
清らかに流れる時もあれば、醜く澱む時もあります。だけど
諦めたくない。
諦めさせたくない。
クールな諦めより、ホットな悪あがきがしたい。
いい子ぶろうとしたくない。
綺麗なだけのフリなどしたくない。
「攻め」の道は、ときには濁ってもいいのです。淀んでさえいなければ。
私たちの毎日は 川の流れのように一刻も停滞することなく、日々刻々と動いています。
だから常に新しい、新鮮な、清い心持ちで、前を向いて歩んでいきたい。
水の流れのように、たおやかな心を持った生き方に憧れます。
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、新時代にふさわしい、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
当ピアノ教室は、シンガポールで最も長い指導歴を持つ日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。
1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。