こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation 講師の
塚越 則子(つかごし のりこ)です。
先週のRちゃん(小学4年生)の出張レッスンでは、リズムを重点的に指導しました。
Rちゃんが現在弾いているのは、ボカロPの音楽家、傘村トータさんの人気曲です。
ボカロって何?という方は、以前のこちらの記事をご覧下さい♬
J-POPを弾くのに大切なのは、リズムのキレとノリです。
ポビュラーピアノとクラッシックピアノは、基本のビートの感じ方が違うので、まず、その知識が欠けていると、カッコよく演奏を決めることができません。
クラッシックを習っただけではポップスを弾きこなす実力はつかないということです。
よくありがちなNGの弾き方は
前のめり
でも、それを生徒さん本人に自覚して、なおしてもらうのは、結構難しい指導テクニックが要求されます。
技術というよりメンタル的な要素が大きく影響するからです。
指摘する時は、一言、一言に細心の注意を払って。
本人は気づかないことが多く、「慣れた」「いつもの感覚」で押し通そうとする心理が無意識に働くので、指導はまず、そのブロックを外すことから。
そこで秘策の登場です。
音符のリズムがわからない時、うまく決まらない時は、身近な言葉に置き換えちゃう♬
市販されている楽譜の読み方の解説書などを見ると、個々の音符の長さについては説明されていますが、リズムについての言及はありません。
しかし、実際に曲を弾くとき、リズムは音符の組み合わせで把握しなければ理解ができず、正しく演奏ができないため
指導の現場では、よりスムーズに理解を深めてもらう工夫をしています。できるだけカンタンに、わかりやすく。
単に
タンタン、タタタタ
だけでは、味気ないですよね?
複雑なリズムになると、「タ」が何回あるのかもわからなくなって、かえって混乱させてしまう恐れもあります。
どうせなら、リズムをユニークな視点からとらえて、身近に感じながら、楽しく、ラクに覚えちゃおう!というわけです。
「マンゴー」
「ラーメン」
「ステーキ」
この日、Rちゃんは、最初「ラーメン」のリズムに手こずっていました。
どうしても「ラメン」になってしまうのです。
だけど、自分で間違いに気づいているので反復練習も一切苦にならないようでした。
目指すのは、キレのいいラーメン♬
前からのつながりで弾くと、つい「ラメン」になってしまうたびにクスクス笑いながら繰り返し練習を重ね、遂にレッスン時間内に、見事にかっこよく「ラーメン」のリズムを決めました、やったね!!!!!
譜読みはいよいよ最終段階へと入ってきました。
今月中に仕上げちゃおうねー!
Rちゃんの強みは、マイペースでコツコツ積み上げる安定力と平常心。
思うようにうまくいかない時も「音に八つ当たり」したり感情を乱すことが一切なく、淡々と練習に励む姿勢は立派です。
意外と知られていませんが、これらも上達のために身につけたい「心持ち」の一つなのですよ。
大好きな曲だから頑張れるね!
◆おまけ◆
レッスンを終えてしばらく経った頃、東京特派員から、こんな写真が送られてきました。
レッスンで「ラーメン」を大声で連呼していたのが聞こえていたのでしょうか(笑)
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、新時代にふさわしい、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
当ピアノ教室は、シンガポールで最も長い指導歴を持つ日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。
1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。