こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation
講師の塚越 則子です。
昨日の投稿で、”今日はいいことが待っていそう”と書いたのですけれど
予感が見事に的中しましたよ✨
わあい😃
先日5歳のお誕生日を迎えて、リビングにあった電子ピアノをお部屋に移動したMちゃんのおうち。
ご家族が集うリビングに楽器を置くのが、ムード作りの観点からも、そして音響的にもベストなのですが
あえて、このタイミングで別の場所に設置されたのには理由があります。
Mちゃんは3人きょうだいの1番上。
3歳になったばかりの妹Nちゃんと1歳の弟Dくんは、まだ
いまはレッスンだからしずかにしようね😊
を理解するのが難しい年齢です。
それでもお母さんは、熱心に声かけを繰り返したり、心を砕いて、毎週さまざまな工夫や努力を重ねておられるのを私は知っていました。
ピアノの時間と、妹ちゃん、弟くんの「おやつの時間」をそろえたりとかね。
しかも「おやつ」は、直前にパン屋さんにわざわざ出向いて買ってきたカップケーキなどです。
紙をはがしたり、食べるのにも時間がかかるし、こぼさないように集中しないといけませんから、おふざけやケンカなどしている場合ではありません(笑)
なかなか妙案です!
小さな子の手を引いて、もう一つの手でベビーカーを押しながら、てくてくてくてく…
みなさん、想像できますか?
これは決して簡単なことではありません。
頭が下がります。
でも、もっとよい環境で、落ち着いて学ばせてあげたいという親心から、今回の決断に至ったことを私は長い指導経験から一瞬で見抜くことができました。
これはもう理屈ではありません。さらに
もうひとつの目的というか、意向があることもピーンときました。それは
自立心を育てること
です。
幼児さんのピアノレッスンでは「親子分離」が、スムーズな上達へのポイントとなることが往々にしてあります。
おとなしくて控えめで
夢みるプリンセスタイプのMちゃんは、絵がとっても上手。
幼稚園でも優等生だそうです。
一方で、周りのことを気遣うあまり
限界までがまんしてしまうこともあるようです。優しいんですね。
自分の気持ちを言葉で表現するのにも時間がかかる
こんなふうに思慮深くて利発で、思いやりに満ちて、繊細なお子さんは
ピアノで心をのびのびと解放して
自分だけの「やすらぎ時間」や「安全地帯」を確保してあげるに限ります。
根っからのアーティスト気質なんですね。
お母さんは、そのことをよくわかっておられ、Mちゃんの良いところを、そのまま真っ直ぐ伸ばしてあげたいと望んでいるのでしょう。
でも、ひとりでだいじょうぶかな?
と心配していることも私は感じ取っていました。
だから思い切ってMちゃんに訊ねたのです。
小さーな声でね。(←これって、結構重要なんですよ😃)
「どう?
お母さんにべつのお部屋で待っててもらって
先生と2人で、これからこの曲を練習して
動画をとって、お母さんに送ってみない?
きっとビックリすると思うよ」
しばらく待っていると、かすかーに首をたてに動かしたMちゃんです。
これはいける‼️
ここからのMちゃんの変化は、目を見張るものがありました。
お母さんが部屋を出られた途端、急に生き生きとした表情を浮かべ
一つ一つ「ここ?」「あってる?」
と慎重に確認しながら、一音一音を丁寧に紡ぎ
なんと1曲仕上げちゃいました✨
素敵な笑顔も見せてくれましたよ。
「お母さんを喜ばせたい」
その健気な願いを自分の力でかなえることができたのです。
ゆっくりゆっくり、少しづつ….
小さな一歩が大きな自信につながった1日でした。
どこよりも手厚く、きめ細やかなピアノ指導で、シンガポール在住日本人ご家族との信頼の絆を築いて34年。
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
当ピアノ教室は、300人以上の生徒さんたちを育て上げた経験を持つ、シンガポールで一番長い指導歴の日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。
1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。
指導方針