こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation 講師の
塚越 則子(つかごし のりこ)です。
昨日、出張レッスンに出かける直前、レッスンを予定していたお母さんとのメッセージのやり取りの中で、ナショナルデーソングの話題になりました。生徒さんはローカル系の幼稚園に通う、5歳のEちゃん。
The Road Aheadが好きで、最近よく歌っているということだったので、レッスンでも歌ってもらいたいなぁと思い立ち、急いで耳コピをして、Cメロ譜を作成しましたよ♬
The Road Ahead は2021年の公式ナショナルデーソングです。
明るく流れるようなメロディと、シンガポールの建国からの歴史とコロナ禍をオーバーラップさせた歌詞が印象的なこの歌は、今年もアレンジを一新して、ローカル幼稚園、小学校で歌い継がれていると聞きます。
シンガポールナショナルデーテーマソング2021「The Road Ahead」。
【Cメロ譜】というのは、メロディとコードネームしか書いていない楽譜のことです。伴奏はどのようにして弾くのか楽譜には書いていないので「その場で考えてアレンジをしながら」演奏をします。
【耳コピ】とは、みなさんご存知のとおり、耳で音楽を聞いて譜面にする作業のことを指します。私は、このくらいのシンプルな曲をピアノソロ用に仕上げるのであれば、15分くらいでチャッチャッと譜面に起こせます。
出かける前の、時間の余裕があるときに伺ってよかった!
さすがに音出しをして確認をする時間までは作れませんでしたが、出かける予定に間に合わせることができました。
譜面をそのまま演奏するクラッシック音楽と違い、自由にアレンジしながら演奏するのは、ポピュラー音楽の楽しさの一つです。
ただ、自由にといっても「何でも好きなように」ではなく、そこには法則が存在するので、ポピュラー音楽を「正確に、かつカッコよく」弾くためには、ポピュラー専門の音楽知識を持っていることが前提になります。
まずは音楽の仕組みを理解してから実践編、応用編に進む、といったイメージでしょうか。
ポピュラー音楽には、クラッシック音楽とはまた別の音楽理論がありますが、それらはクラッシックを学ぶだけでは身につけることができません。
クラッシックを専門とするピアノの先生はポピュラーピアノのノウハウがないので「譜面がないと弾けない」ことは、業界ではよく知られた「あるある」ですが、そこにはこんな事情が潜んでいるのです。
コードネームは、ポピュラー音楽を演奏する上で必ず知っておかなければいけない基礎知識のひとつです。
コードネームはすべての楽器で共通なので、他の「楽器とセッションをする」なんていう時にも、コードネームを知っていると、楽しみの世界がグーンと広がりますよ。
コードネームのCやEm、Asus4 などは、和音を表しています。
全てのコードを、記号を見ただけで、構成している音がパッと頭に思い浮かぶようになるためには、時間をかけて法則を覚えていく勉強が必要になりますが、シンプルなメジャー、マイナーコードならば、年長さんくらいの年齢の生徒さんでも違いを耳で聞き分けたり、譜面の中で、仕組みを理解することができます。
これらを知っておくと、クラッシックを弾くときにも、曲の構成がつかめたりと上達のために有利になるので
当ピアノ教室では、折に触れ、レッスンキャリアやテキストの指導要項などに縛られず、生徒さんの様子を観察しながら
❤︎興味ありそう
❤︎理解できそう
と感じたら、チャンスを逃さずつかんで、プラスαで、さりげな〜く取り入れるようにしていますよ。
お勉強っぽく感じさせないのがポイントです♬
さて、昨日も張り切ってレッスンに臨んで、絶好調でピアノに向かったEちゃん。
なんと3曲も合格できました!
The Road Aheadは、最初の部分は照れながら、それでもしっかりサビの部分では情感たっぷりに熱唱♬ 喜んでくれたようで嬉しいです。
英語の発音もバッチリでした。さすがです。
「これ知ってる?」と挿絵の中の「てるてる坊主」を指差すと「みたことないよ」と一言。最近の子どもは、知らないのかも知れませんね。
「あした、晴れますように」
そんな気持ちで、ドキドキワクワクしながら空を見上げて夜を過ごすことって最近めっきり少ないなぁ。
コロナになってからというものの、プライベートの外出を最低限に抑えていることも多分に影響しているでしょう。
そういえば、シンガポールは今年、建国から57年目を迎えましたが、ナショナルデーパレードの時間に雨が降ったことは今まで一度もないことをご存知ですか?
たとえ午後にスコールがあったとしても、夕方になるとピタリと止むのです。不思議ですよね。
お天気をコントロールしているのでは???
などと、まことしやかに語る人たちもいますが、何を、どう信じるかはその人次第。
私は、真実はどうあれ、人の思いは遠く離れた場所にも伝わるパワーがあると思っています。
離れている人を演奏で元気付けたり、気持ちを伝えたりすることができるのも、目には見えない音楽の力が働いているからこそなのです。
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、新時代にふさわしい、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
当ピアノ教室は、シンガポールで最も長い指導歴を持つ日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。
1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。