こんにちは。
シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation 講師の
塚越 則子(つかごし のりこ)です。
当ピアノ教室では、ちょうど1週間前、先週の金曜日から月曜日までのシンガポール日本人小学校クレメンティ校の学校閉鎖を受け
先週金曜日、土曜日は通常通り、出張レッスンを実施しましたが
状況の変化に伴い、今週月曜日、火曜日は、全てのレッスンをオンラインに切り替えました。
本日より出張レッスン再開です。
大変めまぐるしい対応となりましたが、保護者の方々の多大なるご協力により、ひとつの山を越えることができましたことに心より感謝を申し上げます。
今回のオンラインへの移行措置は、蓋を開けてみると、結果的に2020年、2021に実施したオンラインレッスンとは違う付加価値を生み出したと自負しています。理由は
生徒さん、保護者の方々、講師の健康、安全への配慮の意味合いに加え
体調が思わしくない生徒さんたちに対しても、レッスンを欠席せずに受講できる場所を提供できたからです。
月曜日、火曜日のオンラインレッスン期間中にレッスンを受けた生徒さんの中には
◉生徒さん自身がレッスン日に陽性。でもほぼ無症状
◉日本への一時帰国前のPCR検査で、まさかの陽性反応がでて、フライト日を遅らせた生徒さん
◉ご家族が陽性、生徒さんは軽度の風邪の症状でMC
もおられました。タイミングよく、オンラインの恩恵を受けることができて、ラッキーでしたね!
この間、練習動画も続々届いていたので、メッセージでのアドバイスも並行して実施していましたよ。
この1週間、想像していた以上の生徒さんたちやご家族の感染のご報告が連日続き、2回目の感染もあるなど、みなさんの体調が心配でたまりませんでしたが
幸い数日で回復に向かっているとのご連絡を続々といただいており、胸を撫で下ろしています。幼稚園や小学校の最新状況を迅速に共有してくださる保護者の方々がおられることも、大変心強いです。
現在、シンガポールではコロナとの共存の流れが進み、濃厚接触者なども追わず、学校、幼稚園は、ご家族に陽性の方がおられても、子どもが陰性であれば問題なく通学、通園できます。そんな状況ですので
◆いつ、どこで感染するかわからないし
◆誰も責任はとれない
私の周りも、すでに半数を越える人たちが、すでに罹患済みといったシンガポールの現実に唖然としますが、ここまできたらもう、お互いに
もし、何かあってもおたがいさま
の境地ですが、それを言えるのは、あくまで最善を尽くしてからだと私は思っています。
症状は風邪みたいにかるい
確かにそうでしょうが、忘れてはいけないことが一つあります。それは
コロナは、まだ風邪と同等の扱いにはなっていないということ。
それを痛感するのは国と国をまたいで移動する時ではないでしょうか。
日本人小学校、幼稚園の生徒さんたちは、これから楽しみな一時帰国を控えています。
2年ぶり(もしくはそれ以上)に、日本に帰れる!
その喜びは、大人の想像以上です。目を輝かせながら、あれもしたい、ここにも行きたいと話をしてくれる生徒さんたちが、無事、何事もなく渡航できるよう、せめて「ピアノレッスンのあとから具合がわるくなった」という状況は、なるべく作らないようにしたい。
かわいいこどもたちを落胆させるようなタネを、心がけ一つで少しでも減らせるのであれば、私は、その手間を惜しみたくはないのです。
考えられる全てを尽くして、それで絶対に大丈夫という保証はないけれど・・・
当ピアノ教室には秋に日本で中学受験を控えている生徒さんもいます。
受験生にとって夏休みは追い込みの時期。たとえ風邪でも体調を崩すわけにはいかないと、ご家族一丸となって体調管理や心身の健康維持に余念がないことを、私は毎週お会いしていて痛いほど感じています。
症状が軽いから、かかっても大丈夫だよね
と、リラックスしている人たちとは「見えている世界」そのものが根本から違うのです。
現在、オミクロン変異株によって、市中感染者が急増していますが、ART検査の必要はないと政府が打ち出していることを知っていてもなお、当ピアノ教室では、出張レッスンに際し、当面、感染の波が落ち着くまで生徒さんへのART をお願いすると決めた後、迷いに迷い、様々な葛藤もありました。
打ち明けてしまうと・・・現在も、いろいろな考えが頭をよぎり、気が張っているせいか、よく眠れません。
検査のたびに涙目になっているであろう生徒さんたちのお顔を思い浮かべると、正直、ホントに辛いです。
様々なご意見があるだろうことも承知しています。だけど当ピアノ教室は
他の人たちへの思いやりを忘れない、やさしい心
をピアノレッスンを通して育てていきたい
音楽家として、ピアノ指導者として、おごった考えかも知れませんが
人の心を打つピアノを奏でることができなければ弾いている人も喜びを感じることはできない
と思う。だから、これからも
ピアノ指導者としての前に、1人の人間として、相手の立場を思いやり、気遣う心を、自らが率先して示していきます。すべての人たちに思いが通じることはなくても、わかってくれる人、共感して心を寄せてくれる人は必ずいると信じて、これからも自分を磨き、謙虚に学び続けていきます。
どんなに誠意を尽くしても伝わらないことだってある。それは仕方のないこと。だから、小さな目先のことにとらわれるよりも、思いがまっすぐ通じる人たちとの時間に自分を捧げ、大きな希望に向かって歩いていきたい。明るく元気に前を向いて。ときにはしくじったって構わない。失敗しても、また立ち上がればいいだけ。
ピアノが上手になるということは計算問題を解いていくこととは違います。
人の手を介して紡ぐ音には、弾く人の心が宿ります。だから「聴き手を思いやる心」を大切に扱うことが求められる。
「ピアノを弾く意味」に気がつくことができない人は、残念ですが、どんなに上手くなったとしても、いずれ必ず挫折します。プロでもアマチュアでも同じです。
単に譜面の音をそのまま出すだけなら人より機械の方がミスもなく上手にできます。一音一音に命を吹き込むことができなければ、音楽の力を受け取ることを無意識に自ら放棄しているのと同じことになってしまうのです。
当ピアノ教室のレッスンは、生徒さんのお宅に伺う個人レッスンですので、普段、生徒さん同士は、お互いに他の生徒さんの存在を意識することはないと思いますが
姿が見えなくても他の生徒さんやご家族のために快く協力し合うことを厭わず、快適で安全な出張レッスンを実現するために手を差し伸べてくださる温かい血の通った方々と、ともにレッスンができることに心から喜びを感じます。本当にありがたいことです。このチームワークは私の宝。
くしゃみが止まらくなるよね・・・ごめんね
お家の方々、お手数をおかけして、大変申し訳ございません
いただいている数々のご好意に甘んじることなく、これからもさらに良いピアノレッスンのために、自分を律し、高めていく努力を日々続けてまいります。
情報提供へのお礼と、レッスン前のART検査へのご協力への感謝メッセージに対してのご返信。こんなやりとりに、どれだけ心が軽くなり、救われ、勇気をもらえることか。
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、新時代にふさわしい、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
当ピアノ教室は、シンガポールで最も長い指導歴を持つ日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。
1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。