こんにちは。

シンガポールの出張ピアノ教室

fairy wish creation 

塚越 則子(つかごし のりこ)です。

 

 

今日は昨日からの続きで当ピアノ教室でつい先頃、ご自宅の楽器をデジタルピアノからアップライトへと変更された小学3年生のお母様からいただいたメッセージのご紹介です。

 

 

 

シリーズ①はこちら。

 

 

 

 

憧れのアップライトピアノをお家に迎えるまでの足掛け4年間のピアノレッスンでの成長を母親の目線で綴っていただきました。

 

 

アップライトお引越しの日はちょうどレッスンの日と重なり、お家へやって来たアップライトを生徒さんと一緒にお出迎えすることができました!

 

アップライトお引越しエピソード

 

 

いただいた貴重な文章は、ピアノ指導者としての感謝の意を込めて、内容への修正、加筆をすることなくそのままの形でご紹介致します。

 

 

 

 

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小学校1年生の時の発表会の後、娘が初めて『本物のピアノ』が欲しいと言いました。

 

 

大人には気にならない様なわずかな電子音が耳に残る様で、たまに「この音に、キンという音が混ざって聞こえて気になる」と言うこともありました。

 

 

私も娘にはなるべく長くピアノを続けて欲しいので、購入することを前向きに考え、則子先生にも相談をしてみたりしていました。

 

 

ただ、シンガポールから離れる時が必ず来ることや、今のスペース的にも余裕があるわけではないことなど、購入するには障壁となる事柄もあったため、思いきれずに時間は流れ、娘自身も発表会から月日が経つにつれて『本物のピアノ』熱は冷めていった様でした。

 

 

 

1年進展のないまま、小学2年の発表会がありました。その頃には先生からも「タッチが強くなってきたのでアップライトでも充分に弾くことができますよ」と仰っていただける様になりました。

 

 

 

 

 

その後も娘は、「やっぱりアップライトが欲しいな」と言ってはいましたが、なかなか良い出会いがなく3年生に進級しました。

 

 

 

そんなある日、則子先生から本帰国なさる生徒さんのピアノの買い取りを検討してみませんか?とのご提案をいただきました。その方はこちらで新しくピアノを購入なさっており、使用期間も1年と短く、状態も良いものとのお話でした。

 

 

中古ピアノは品質を見極めるのが難しいと則子先生から伺っていたのですが、先生の生徒さんのもので、かつ先生のお墨付きならば、と娘と私の気持ちは「是非欲しい!」の一色でした。

 

 

 

価格の面や配送のことなど、先生とお話した内容を家族で相談し、先生と売ってくださる方とzoomでの交渉を経て、購入することに至りました。

 

 

 

 

 

 

CERVIANOは、ちょうど5歳のお嬢さんがいる友人が購入を検討していたため、すんなりと引き取り手が決まりました。

 

 

 

4年に渡り娘と寄り添って成長させてくれたCERVIANOとのお別れは寂しいものがありましたが、新しくやってきたアップライトに家族みんなでワクワクしました。

 

 

 

何事もそうなのでしょうが、楽器との出会いも一期一会だと聞いたことがあります。今回の件でタイミングや人との繋がりで、然るべき時に然るべきものが巡ってくるものなのだな、と感じました。

 

 

 

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アップライトピアノが当ピアノ教室の生徒さんから生徒さんへと引き継がれ、これから新しい場所で新しい音を奏でていくのと同様に、デジタルピアノもまた、新しい場所で大切に迎えられ、ピアノの世界の新人さんの小さく細い指から色とりどりの音を紡ぎ出し、弾く人たちを奏でる喜びへといざなってくれることでしょう。