こんにちは。
シンガポールの出張専門ピアノ教室
fairy wish creation
講師の 塚越 則子 です。
今日は、昨日の続編です。
どんなにピアノが好きでも、幼児さんのレッスンでは、ときに
ピアノいやだ
レッスンしたくない
という日が必ずあります。そう
必ず‼️
です。断言します。
則子先生は、これまでに300人以上の幼児さんを、ピアノ指導のプロとして見てきたので、その手のハプニングを解決した経験が数え切れないほどあり、その都度落ち着いて、冷静に対処できますが
おうちの方はビックリして、どうしたらいいのかと、うろたえてしまい、すっかりお手上げ状態になります。特に
ピアノだいすき❤️
ならば尚更のこと。
真面目に取り組んでいるご家庭ほど、ショックが大きいようです。
でもね、まずここで知っておいていただきたいことがあります。
リトルピアニストの「ピアノいやだ」
は、大人の言葉に訳すと、こんなニュアンスなんですね。
「わたし(ボク)はいま、なんにもしたくないくらい、なんにもできないくらい、ものすごーく悲しい(ものすごーく怒ってる)の。
「ピアノ???」
「やだよ、やりたくないに決まってるじゃん」
「そんな気持ちになれないよ」
「だって〇〇だったから←(レッスン直前に感じた不本意な気持ちや、自分にとって好ましくない出来事)」
「やりたくない」は、あくまでも
いま限定の
一過性の
感情のわだかまり
ですので、ことさら深刻に受け止めなくて大丈夫です。
正確には
重く取り扱う必要はないということ。
でも、それは、「ないがしろにする」ということではありません。
むしろ、その逆です。
レッスンの前に「いつもの調子が狂ってしまったとき」も、則子先生にお任せください。
ピアノいやだ!の状況をたどっていくと「それはそうだよね」と納得せざるを得ない、はっきりとした原因があります。
しかし、だからといって
じゃあ、今日はやめとく?
では、子どものいいなりで、単にご機嫌を取っているだけになってしまいます。
幼児さんの場合「しょうがない、今日だけね」「〇〇食べていいよ」「ゲームしてもいいよ」などの特例を作ることは、問題解決にならないどころか、良くない習慣を生むきっかけになりますので、お控えください⚠️
同じようなパターンの状況になったとき、また同じような流れに、強引に押し切られるのは必至で
要求が、徐々にエスカレートするのが《幼児さん、あるある》です。だからこそ、則子先生は、指導方針として
一貫性の保持
そして
主導権を常に持つこと
を徹底しています。
「どうしようか?」と意見を尋ねるときも、丸投げにしないで意識的に二者択一にしたりなど、言葉のかけ方に工夫をしていますよ。
✅選択する自由を与えるけれども、イニシアチブは渡さない
✅一貫してリードを保ち、好ましい方向に導いていく
これは鉄則。
レッスンの時は、ピアノ指導者としてとして以前に、子どもから、この人は信頼できる、そのままの自分を委ねてもいいんだと安心してもらえる関係づくりに心を砕きます。お互いへの信頼が根底にあるからこそ、良い未来を創造し、成長に貢献できるからです。
かわいいからこそ、ときには毅然とした態度での線引きも必要。
スパルタになることはありませんが、ただ「やさし気」をまとって、寄り添っているだけではダメなのです。
だって
共倒れのリスクだって、あるじゃないですか。
では、実際、泣いている子に対して、則子先生は、どう接して、レッスンを軌道に乗せているのでしょうか。
さて、いよいよ、ここからが本日の本題です。
則子先生は、いろいろな対処法を指導テクニックとして持っており、そのときの状況に応じて使い分けています。
先日のYちゃん(4歳)のレッスンでは、まず
黙ってしばらく様子を見ました。
「一回だけ弾こうか?」
「ワークブック、先にする?」
「おうた歌おうか?」
といった、いわゆる、その場しのぎの「代替策」は出しません。なぜなら
もっと激しく泣きだして、怒りだし、状況が悪化することが、わかりきっているから。
コントロールされることへの反発ゆえです。
言えば言うほどYちゃんの気持ちはささくれだってしまうでしょう。
こんなに泣いてるのに
まだ、わたしのきもちをわかってくれないの?
心の叫びが聞こえるようでした。
だから、数分ののち、こう声をかけました。
「悲しかったね、泣きたくなるよね、わかるよ」
そして、ありったけの気持ちを込めて伝えました。
「ピアノのレッスンの時間だから、先生来たんだよ」
「ごめんね」
↑
わたしに非はありません。でも、この一言は効きました。「則子先生は、わかってくれた」と肌で感じたのでしょう。こちらをチラッと見た一瞬の瞳が物語っていました。子どもは実に正直です。
心を通わせたいときは必ずしも「正論が正義ではない」というのが則子先生の自論です。
泣きながら、反応を確かめているのも《幼児さん、あるある》パターンのひとつ。
Yちゃんは相変わらず泣き続けていましたが、明らかにトーンダウンしてきました。
そのタイミングで私は、いつもの定位置に座りつつ、全く関係のないことを始めました。
独り言のように、ブツブツと実況中継を交えながら。
レッスンバッグから取り出したのは、これです。
ハッピーセットのおまけ。

キティラーを公言している則子先生のイメージと、かなりギャップがありますよね(笑)
だから
これは使える‼️
と思って、バッグにしのばせているのです。
今回使った解決法は、空気をガラッと一変させる術。
唐突で、突拍子がなく、意外性が高いほうが
より大きな効果があることは実証ずみです。

「危険生物、これはすごいわ💦」
「うわ、ひぐまは、こんなふうに、車のそばまで来るんだ、こわいなぁ…」
ブツブツ言っていると、いつのまにか泣き止んだYちゃんが、少し離れた場所から声を
かけてきました。
「ここにもってきて」
「みせて」
わたしは、残念そうに言いました。
「あー」
「そっちには行けないよ」
「レッスンの時間、いつも則子先生は、ここに座ってるでしょう?」
たしかに…
と言いたげな表情のYちゃん。
芯から腑に落ちたようでしたが、まだ、その場から動く気配が一向にありません。
が、すっかりご機嫌がなおったようで、会話が成立するようになりました。
🌺則子先生
「おにだるまだって‼️」
「おこぜだよ、お魚だね、石みたいなんだよ、堅いんだね」
「踏まないでよ、痛いよ、気をつけて。ビーチにいるよ」
🌺Yちゃん
「Yちゃんは、ふまないよ」
「ビーチにはカニがいた、この前、ランカウイでね…」
🌺則子先生
「へえそうなんだ、おこぜがいなくて、よかったー‼️」
「でもさ、砂のなかにエイが隠れてるかもよ」
「ひらべったいから見えないんだね」
「ゆだんしちゃだめだよ、ゆだんって意味わかる?」
「あー‼️
こんなびよーんとしてるんだ、しっぽ、すごくながいし😳」
「えー、毒があるよ、毒だって‼️」
すると、じっと聞き耳を立てているYちゃんが、ポツリと言いました。
「ピアノ弾かないよ」
牽制しているつもりでしょう。「魂胆見えてますよ」と。賢いですね。
私は、笑いたくなるのを我慢しながら、しれっと聞こえないフリをしました。
ここで、あえて反応しないのも、テクニックのひとつなのです。
「そんなこと言わないでさ」
「ちょっとだけ弾こうよ」
そんなふうに「お願いしますモード」を発動したくなりますが、私はこれまで、それをして、あともう一歩だったのに、何回もチャンスを逃して失敗してきました。
だから、本から目を離さずに、根気よく独り言を言い続けました。
「あ、クイズがある!」
「1、2、3の中から答えを見つけるんだって」
「へー」
ひたすら感心していると
Yちゃんが、ジリジリとそばに寄ってきて、ピアノの椅子にぴょこんと座ったではありませんか。
「エイのしっぽ、みせて」
「何番が答え?」
と聞いてきたので「正解は2番だよ、1番はね、3番は」、と、それぞれ身振り手振りを交えながら、熱弁を繰り広げました。
するとYちゃんの口から意外な言葉が飛び出したのです。
「せんせー、Yちゃん、いっかい、にかい、って数えて練習したい」
「ピアノ弾きたくなった」
先週、先々週と一緒に取り組んだ反復練習のことが脳裏に蘇ったのでしょう。すぐにわかりました。
やったー‼️
軌道修正、成功!!!!!
叫びたいような気持ちでしたが
私は、そこで安易に飛びついてしまうのではなく、またもや受け流しました。
学習効果を最大値にする選択をしたのです。
今回は、それが成功することが、経験上わかっていました。
🌺則子先生
「大丈夫?」
🌺Yちゃん
「だいじょうぶだよ‼️」
🌺則子先生
「お水のんできたら?」
「のど、乾いてるよ」
「待ってるから」
🌺Yちゃん
「飲みたくない」
「弾きたい」
「たくさん弾きたい」
「弾かせてよー!!」
結局、この日Yちゃんは、課題曲を10回弾いて合格し(本当は60回やりたいと主張していました😆)
次のページに進んだだけにとどまらず、発表会の曲の指のポジショニング練習にも自発的に挑みました。

つらい気持ちにふたをして
無理にやらされたのではなく
自分でしっかりと感情の切り替えができた
素晴らしいと思いませんか✨
4歳さんでも、導き一つで、こんなに立派に心を立て直し、整えることができるのです。
この経験は、揺るぎない自信となるでしょう。
びっくりしているご両親をよそに、「ありがとうございました!」と元気なご挨拶もできたYちゃんです。
どこよりも手厚く、きめ細やかなピアノ指導で、シンガポール在住日本人ご家族との信頼の絆を築いて34年。
頑張ることを楽しむ心を育てる
当ピアノ教室のレッスンは、ワンランク上の心と音楽を学ぶレッスンです。
ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。
当ピアノ教室は、300人以上の生徒さんたちを育て上げた経験を持つ、シンガポールで一番長い指導歴の日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。





