初めて耳にした言葉で考えたこと/シンガポールの出張ピアノ教室。

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こんにちは。

シンガポールの出張ピアノ教室
fairy wish creation

講師の
塚越 則子(つかごし のりこ)です。

 

 

当ピアノ教室は、レッスンを始めるきっかけが

 

 

 

発表会を観にきて

 

 

 

という生徒さんが多いのも特徴です。

 

 

 

 

 

 

発表会はピアノのレッスンには欠かせない「華やかなイベント」ですからね。

 

 

 

教室のムードや講師の指導力、熱意がダイレクトに伝わる場でもあります。

 

 

 

昨年は、日本からゲスト奏者大木明美先生をお招きして、則子先生もデュエット演奏に初挑戦✨

 

 

 

 

 

ピアノ教室では1996年から年に一度、発表会を開催しています。

 

 

発表会

 

 

来月からレッスンをスタートするRちゃん(新中学1年生)も、昨年12月に実施した、当ピアノ教室の第27回目の発表会を観にいらして、心が動いた一人です。

 

 

 

仲良しのお友達の本番を応援しにいく

 

 

 

だけの軽い気持ちのつもりだったけれど、プログラムに”ピアノ上手なクラスメイト”の名前を偶然見つけてビックリして一念発起し

 

 

 

私もまた、ステージのみんなみたいにピアノを弾きたいと強く思ったと、キラキラした瞳で打ち明けてくれました。

 

 

 

かつて自分が習っていたときのことをリアルに回想したりもしたようです。

 

 

 

あの頃より今はもっとキチンとできる!

 

 

 

シンガポールに来て、なんとなくやめてしまったけど

 

 

 

やっぱり、またピアノを習いたい

 

 

 

絶対やる!

 

 

 

そんな気持ちが抑えきれなくなったそうです。

 

 

 

ご両親も、そんなRちゃんの気持ちを理解し行動されました。

 

 

 

生徒さんを介して当ピアノ教室にご連絡をくださったのが、発表会から1ヶ月ほどが過ぎた年明け。直後ではないことに熟慮のほどが伺え、好感を持った則子せんせーです。

 

 

 

楽器がまだご自宅になく、レンタルをご希望とのことがわかり、信頼できるショップをご紹介しました。

 

 

 

大変気に入っていただけたようでひと安心。

 

 

 

ピアノが届くタイミングに合わせて私もスケジュールを調整し、めでたく体験レッスンの運びとなりました。

 

 

 

ヤル気に満ちているRちゃんは、レッスンに先駆けて、”これくらいは弾けるかも “と 思った楽譜をネットから探し、自らダウンロードして、早くも譜読みの練習に入っていました。

 

 

 

弾いている様子を観察すると、数年のブランクはあるものの、日本で5年ほど指導を受けたということですから、あらかたの基礎はまだ残っている感じ。

 

 

 

この調子ならばレッスンを続けていくうちに徐々に勘を取り戻すことができるでしょう。

 

 

先生、来週から来てくれますか?

 

 

そう尋ねるRちゃんでしたが、私はお母さんから現在の生活サイクルの状況を伺い、《もう少し落ち着いてからの方がいいのでは》と感じていました。

 

 

 

他のお稽古との兼ね合いや転入先の学校のスケジュールが確定し、これなら大丈夫と確信が持ててからでないと、本人が苦労することが目に見えているからです。

 

 

 

中学生ともなると、大人並みに、やならければいけないことが増えてきて、たとえ気持ちがあっても、思うように練習時間を捻出するのは、そうカンタンなことではありません。

 

 

 

たくさんの子どもたちを見てきた経験が私にこう訴えていました。

 

 

 

準備が整ってからはじめるのがいいと思うよ😊

 

 

 

Rちゃんのために時間をあけて待ってるし、ピアノは逃げていったりしないから(笑)

 

 

 

そう告げるとRちゃんは

 

 

 

「確かに(笑)」

 

 

 

「わかりました」

 

 

 

「それなら先生」

 

 

 

「わたしに宿題をください!」

 

 

 

まっすぐに目を見て真剣に訴えてきたのです。

 

 

 

30年あまりシンガポールでピアノ指導をしてきましたが、ここまでの熱意を直球で投げてきた新人さんは初めて。感極まり、思わず泣きそうになってしまいました。

 

 

 

お母さんは

 

 

 

「え、いったいどうしちゃったの?💦」

 

 

 

と、ことの成り行きをただ隣で見守りながら目を白黒させているだけでしたが、私の真意に同意され、4月からレッスンを始めることとし、それまでの2週間の間に環境を整えることに納得してくださいました。

 

 

 

Rちゃんの思い、しっかり受け止めたからね❣️

 

 

 

さて、みなさんは、私の、この判断をどうお感じになりましたか?

 

 

 

本人がすぐに始めたいといっているのだから、そうしてあげたらいいのに

 

 

 

そう思った方もおられるのではないでしょうか。

 

 

 

もちろん、ビジネス的な視点に立って考えれば「あいた枠を2週間の間、ただ放置」しておくよりも「手っ取り早く埋めた」方がいいのは誰の目にも明らかです。

 

 

 

お相手の気が変わらないうちに、考える隙を与えずに、耳障りのいい理由をつけて(←ここ、結構盲点です)畳み掛けるように即決を促すのはセールストークの基本ですから

 

 

 

来週から、すぐはじめましょう!

 

 

 

と迷わずに言うでしょう。

 

 

 

本人が希望しているのですから

 

 

 

と強調して(笑)

 

 

 

本筋から少し逸れますが

 

 

 

本人の意思を尊重することと、無条件に子どもの言いなりになるのは違います。

 

 

 

寄り添うことが常に最適な手段とも限りません。

 

 

 

共倒れになることだってあるのですから。

 

 

 

将来、本人のためになることを常に最優先に考えて選択し行動する

 

 

 

これは当ピアノ教室の教育理念でもあります。

 

 

 

私は指導者として、ピアノを学ことを通して一人一人の心を育てていることにプライドを持って生きています。

 

 

 

自分の意見を持つことは大切だけれど…

 

 

 

「子どもがそう言ってるので」

 

 

 

と言う言葉を、どんな状況でも、まるで切り札のように使うご両親がおられますが、私はケースバイケースだと思っています。

 

 

 

たとえば、置かれた状況や立場に関わらず、周りを振り回したり、迷惑をかけていることにも意を介さず、自分たちの主張を頑なに押し通し、物事を思うがままにコントロールしようとする思考は、社会人の1人としての配慮を欠き、ちょっと問題ありだと感じます。

 

 

 

私はこれまで数えきれないほどたくさんの親子とピアノを通して接してきましたが、経験上、率直に申し上げると

 

 

 

子どもがいまやりたいといっているから

 

 

 

と、この瞬間のタイミングを逃すと、絶対に失敗すると言わんばかりに、まだ準備も整っていないうちから見切り発車で、焦ってことを進めよう、結論を急ごうとすると、皮肉なことに大抵失敗することが多いと実感しています。

 

 

 

モチベーションに頼り切っている

 

 

 

正確な判断が下せていない

 

 

 

と言うのが、その大きな理由です。

 

 

 

単純に時間が合った、それだけでご縁を感じたり、ときめいたりするのも思考停止のサインですのでご注意を。

 

 

 

よく考えて見てください。

 

 

 

我が子の音楽人生を託す、そんな人生において貴重な出会いのひとつを、たまたま、偶然、時間が合った、そんな表面的な条件だけで飛びつくってこわくないですか?

 

 

 

その選択に悔いはないと断言できる確固とした根拠がありますか?

 

 

 

学びの成果を着実に得たいなら、価値ある時間が欲しいなら、冷静に見極め、賢い親になりましょう。

 

 

 

◉ピアノが好きなら自分から進んで練習するはず

 

 

 

◉ピアノが好きなら時間を忘れてでも没頭するはず

 

 

 

そんな思い込みに縛られていませんか?

 

 

 

加えて、もしそうならなければ

 

 

 

◉そんなにピアノが好きじゃないのかも?

 

 

◉気持ちが冷めた?

 

 

◉そもそもピアノに向いてない?

 

 

 

そんなふうに感じて、子どもに詰め寄ったりしていませんか?

 

 

 

本当にやるの?

 

 

 

やる気あるの?

 

 

 

感情的に責めたことはありませんか?

 

 

 

知っておいていただきたいのですが、ピアノの練習は、ピアノを続けていくことは、そんな単純な「作業」ではありません。

 

 

 

好きだからこそやりたくない

 

 

 

好きだからこそ逃げたい

 

 

 

そんな心理を理解するのは難しいかもしれないけれど…

 

 

 

実際、そんな揺れ動く感情に翻弄され、自分自身でさえ戸惑うときだってあるんです。

 

 

 

そんな思いは、言葉では到底説明できるものではありません。

 

 

 

真剣なら尚更です。

 

 

 

話をもとに戻しましょう。

 

 

 

4月からのレッスンを娘と楽しみにしています

 

 

 

体験レッスンのあと、Rちゃんのお母さんからこんな嬉しいメッセージが届きました。

 

 

 

体験レッスンの後半に

 

 

 

「これからどんな曲が弾きたい?」

 

 

 

と尋ねると、クラッシックもいいし、リズムっぽいものもやりたいし…

 

 

 

と、お母さんと顔を見合わせて夢が膨らんでいる様子だったRちゃん。

 

 

 

あ、エレクトーンもいいな😃

 

 

 

と言う呟きを聞き漏らさず、早速 「アイドル」の動画を視聴してもらったところ

 

 

 

え、なにこれ、超やばい

 

 

 

だめ、ヤバすぎる

 

 

 

わー

 

 

 

の連発で笑い転げてしまいました💦

 

 

 

 

 

 

 

でもね、そう言うRちゃんだって実は「ヤバい」の仲間に片足を突っ込んでいるのよ。気付いてるかしら??(笑)

 

 

 

これからどうぞよろしくね😃

 

 

 

お父さん、お母さん、Rちゃんの、これからの伸びに大いに期待してください✨

 

 

 

どこよりも手厚く、きめ細やかなピアノ指導で、シンガポールの駐在員日本人ご家族との信頼の絆を築いて32年。

 

頑張ることを楽しむ心を育てる 

 

 

当ピアノ教室のレッスンは、ワンランク上心と音楽を学ぶレッスンです。

ピアノを学ぶことを通して、これからの時代を生きるために必要な「人間力」を育てます。

 

 

当ピアノ教室は、300人以上の生徒さんたちを育て上げた経験を持つ、シンガポールで一番長い指導歴の日本人のピアノの先生が主宰している出張専門のピアノ教室です。

プロフィール
 
 当ピアノ教室の指導コンセプト(教育理念)について

 1992年来星。シンガポールPR(永住権)保有者。
 
 指導方針

ピアノレッスンコース

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